Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

天女

2012-04-12 | Weblog









枝垂れ桜は春の中
垂れ下がる花はまるで光の蜘蛛の糸
それとも、天女の羽衣

花の下に居れば
ほんの少しの浮付いた心や浅い気持ちも
ほんの些細な問題や苛立ちや自己嫌悪も
一瞬で消え失せ、
春の中に溶けてしまうような錯覚


傷だらけの僕ら、世界でたった一つの心を
救い出す為に咲く天女の仮の姿に違いない
なんて思う浮付いた季節のときめき
まだ、そこに居てよ、春の日

現実という街の中に出会ったのは、
天女の肩の流線から
垂れ下がった春の花
舞い降りてくる、僕らの希望の糸















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綴る

2012-04-08 | Weblog










言葉が出てこない、詩が書けない。
詩が書けないなら、詩が書けない詩を書こう。


詩を書くのは、大抵日曜日。時々、木曜日か金曜日。
僕は律儀に週に2回。
僕の中から出てくる言葉を心に添って綴るだけ。


どんな詩を書いても、きっと自由なんだろう。
でも、そんなに自由に書いているわけでもない。
僕は自分にとって心の奥のことは人に知らせたくないタイプだと思う。
自分にとって大切な言葉は心にしまっておきたいみたいだと、分析した。
愛を語らなければいけないそんな時がいつか、もし来たら、
願わくば
僕は目の前に立って言葉を告げたい。


言葉が出てこなかったから、詩が書けなくて今週はしんどかった。
僕には詩の才能がないのかもしれない。
だけどでも、好きだから綴るのだ。
僕にとっての世界の中心に近い場所、大切な何かに向かって
花を届けるのだ。


言葉が出てこなかったけど、詩を書いてみた。
詩が書けなかったから、詩が書けない僕を綴る。














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春夏幸秋冬

2012-04-01 | Weblog






眠りにつくまえの幸せと
目覚めたあとの幸せと

眠りにつく前は、ありがとう
朝おきたあとは、おかげさま


いつの間にかそうなってた一日の始まりと終わりは、
回転速度も歩行速度も
狙い定める的も刺激される壺も寒暖差も
切なくなる場面も綺麗な景色もまろやかになるけれど

人の幸せを願い称えていたら
自然と
自分の幸せも感じるようになっていた
発見したのはいつの間にか
受け入れてきた数の分、感じた灯
お陰様でありがとう、と感じた世界


春夏秋冬、何度も何度も空を見続けてきた
その幸せをまた一日に溶かして
唱えて歌って心は自在の
風に乗る

そして今日も、君の幸せを祈る
春夏秋冬の中の仕合わせ















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