AR(エーアール)どうぶつ病院ブログ

川崎市登戸にあるARどうぶつ病院

院長やスタッフの日々のブログです

病院が伝えたいことを日々綴っていきます

● ARどうぶつ病院です。熱中症について🌞

2022-05-28 16:44:16 | 病気について
こんにちは。
ARどうぶつ病院獣医師の柴田です。
 
 
5月も終わりに差し掛かり、暑い日が続くようになってきましたね。
 
本日は熱中症について書きたいと思います📝
 
わんちゃん、ねこちゃんは人と違って汗腺が発達しておらず、ほとんど汗をかきません💦
日本の夏は湿度が非常に高く、体温調節が苦手なわんちゃん、ねこちゃんは熱中症になりやすいです。
特に、パグやブルドッグなどの短頭種、毛色が黒い個体、肥満の個体は熱中症になるリスクが高いといわれています
 
熱中症を予防するために、室内では室温は24~26℃を保つようにしましょう。
わんちゃんやねこちゃんは舌からの蒸散によって体温を調節しています
湿度が高いと、体温調節がうまくいかなくなってしまうのでエアコンの設定はドライにしてください。
 
また、お散歩は早朝か夜に行きましょう
夏の昼間はアスファルトの道が50℃以上にもなります。
わんちゃんは人よりも地面との距離が近いため、熱を感じやすいです。
また、靴をはいていないため、肉球をやけどしてしまう可能性もあります
夕方涼しくなってきても地面の温度は下がっていないので、日が落ちて2時間以上経ってからのお散歩をお勧めします。
お散歩のときは飲み水や保冷剤・冷感マットなどを持参しましょう。
 
熱中症の初期症状では
・パンティング(呼吸がハアハアしている)
・よだれが大量に出る
・心拍数の増加
などが見られます。
 
重篤化すると
・ショック状態になる(ぐったりする)
・嘔吐、下痢をする
・けいれん発作が起きる
・呼吸困難
など、命に関わる症状が見られます。
 
わんちゃん、ねこちゃんに熱中症の症状が見られたら、すぐに涼しい場所で全身に水をかけてください
氷や冷水などで急激に冷やすと血管が収縮してしまうので、常温の水を使いましょう。
そして、体温を下げるために、脇の下(前肢の付け根)、頸動脈(首の横のあたり)、鼠径部(後肢の付け根)を冷やします。
その後すぐに動物病院に受診してください🏥
 
当院でも毎年何頭か熱中症の症状がある患者さんが来院します。
中には、症状に気づかずに予防接種前の診察で判明する場合もあります😲⚡
熱中症は命に関わる病気なので、しっかり対策しましょう!
 
コメント
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