AR(エーアール)どうぶつ病院ブログ

川崎市登戸にあるARどうぶつ病院

院長やスタッフの日々のブログです

病院が伝えたいことを日々綴っていきます

● ARどうぶつ病院です。院長のひとりごと、年末のご挨拶🙋‍♂️

2024-12-28 17:00:00 | 日記

今年も年の瀬が迫ってまいりました。AR動物病院の盛田です🙋‍♂️

スタッフは増えない中、今年もかかりつけにしてくださっている皆様に支えられながらなんとかやってこれています。皆様のお心遣いに感謝してこれからも精進していきます🦾スタッフ増えるといいなぁ…💭

今回もただの独り言を徒然なるままに書いているので適当に読み飛ばしてくださって結構ですw

私は勉強の追い込みと病院のお仕事でなかなか忙しくも充実した毎日を送っております📝

今年も色々ありましたが、動物病院情勢としては大筋としては税金や物価は上がる一方景気は後退、大企業優位で今後は病院も大資本を背景にしたグループ病院が増えることでしょう。

グループ病院のメリットはスタッフの配置をフレキシブルに変更でき、中で働く人にとっては特に悪いことは一見ないかと思います(これをチーム医療とは別なのでグループ診療とこのブログ内では言います。)。

ですが、私が関わってきたそういった病院では👇

①1症例、1頭の診察が軽くなってしまう(疾病の最初から最後まで診察できない)

②引継ぎが上手くいかない

③マニュアルなどに引っ張られて似た症例は診察が一辺倒になってしまう

④医師ごとに違った見解があり診察の方向性が定まらなくなる

など、難しい症状や病気になればなるほどほころびが出てきてしまう事が散見されました🙎‍♂️

 

 

 

 

 

現在、人間の大病院で度々起こっているインシデントは働き方改革によって医師の働き方が強制的にグループ診療に移行しようとしていることに起因していると思います。

勿論、私も昔の様に睡眠時間も無く、普通に吐血しながらボロ雑巾の様になっても代診として診療し、医師として耐久力に満たないものを切り捨てるような医療現場が必ずしも正しいとは言いません。

しかし、これは私の持論で(他の人間には当てはまらないことであると承知での上発言しま)すが、そもそも

「今現在、医療従事者が行っていることは神の所業であり一介の人間が誰それできるものではない。命に対し真摯に向き合い、日ごろから常に精進し研鑽を続ける者であることが一人前の医師の最低条件」

だとおもっております(少なくともご遺体を前に笑顔で写真撮るような輩が増えても医療の質が落ちるだけです。)。

複雑な治療の末に治る病気を少しのミスで簡単に命を奪われもする、これが医療です💊

そんな医療を行っている医療従事者に対し本当の意味で理解し尊敬するからこそ「先生」なのではないでしょうか🤔

多くの一般人にもそういうところを理解してもらわねばそもそも医療従事者なんてリスクしかなくて誰もやりたがらないのです(治療リスクやカスハラなどから医療従事者の損耗率を下げるのがグループ医療の狙いだと思ってます。実際は人手不足のせいか医療従事者も一般人が入ってきてレベルが落ちていますが)。

これは韓国で今起こっている現象にも当てはまります。

因みに私は待遇改善(仕事時間の改善)や診療報酬の上昇は医療従事者を助けるものだとは思いません。医療従事数年でそこを望む医者はそもそも医師の資格に乏しいとさえ思います(医療従事者の最初は睡眠時間3時間あれば良い方ってのが10年前以前は当たり前なんだよ!辛いなら辞めて楽な場所へ行けばいい!過労で死ぬのも紙一重で歯を食いしばって病気と戦って経験してきた技術や知識が、仕事時間がなんだと文句付けて適当に仕事して飄々としている若造に負けるかよ‼そんな働き方じゃ医療従事者唯一のご褒美である達成感も沸かんだろ!ってのが20年以上仕事してあちこちガタのきはじめてる私の本音です)🗣️💬

最近の風潮や政府の方針などを見ると期待薄ですが、来年はもう少し医療従事者の名誉と尊厳を理解できる人が増えて、金銭や待遇を何とかの一つ覚えの様に宣う人間(マスコミやその他関係者)が減ることを願っております🍀

いつまで経っても薄給で重労働、やりがいを唯一の報酬として人生賭けてやっている仕事をとおして、人々が劣化していく様をこれ以上みたくありません😠

 

医は仁術なり。

 

皆様良いお年を🎍

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