あれから1時間経過
あたしといえば大谷先生と会話もできず…
好きでもないお酒をヤケ酒のようにあおってた。
『おー なかちゃん お酒強いやんっ。顔色かわらんし…』
『そうかなぁ…』
父親が酒飲みのせいか…
子供のころからたしなんでたなんてゆうたらびっくりされそう
とはいえ ヤケ酒
ちびっと飲み過ぎたみたい。顔には出てへんけど…
火照ってぼーっとしてる
真美が他の子と話は始めたんで一人化粧室へ向かった。
『流石に のみすぎた…。』
足元がふわふわしてる。
とりあえず化粧室の鏡で顔観たら今にも泣きそうな表情してる
やっぱり大谷先生の事ショツクなんやろな…
別に先生と付き合えるなんて本気で思っ…
てたかもしれん。1ミリぐらいの期待もしてた。
8年よ8年…。
思い出だけが美しいとかなんかの唄にもあったけど…
美化された思い出は心に痛い
とにかく先生に『おめでとうございます』って笑うねん
こう口角あげ…れんわ。
さて酔ってきたしもう帰ろう。
化粧室を出てさっきの部屋に戻ろうとしたらいきなり腕を掴まれた
『いたっ なんなんよ あんたら』
驚いて引っ張った人らを見たら 男3人
ニヤニヤしながら赤ら顔であたしを見ていた。
『ねーちゃん むっさ寂しそうやん。オレらとたのしーい事しよ(笑)』
『えっ ちょ…』
『満足させたるでー』
そのまま肩抱かれて個室へと引っ張られた。
やばい…この人ら酔っぱらってる
いやや こんな知らん人らと…
『いややー』
『ええやんけ 減るもんやなし…』
『へるーーーーーー』
大ピンチと思った時
『ごめんなぁ こいつオレのツレやねん。かえしてなっ』
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
そこには仁王立ちで指をポキポキと鳴らす大谷先生が立っていた
『なんやねん このちっこいん』
『おっさんに用ないねん』
ちっこい…
あかん その単語大谷先生には禁句やねん
『おまえら オレがおとなしゅーしとるうちに散れよ。』
『ひっ…』
睨みを利かせた大谷先生の迫力に負けたのか
男らはあたしを突き飛ばして逃げて行った。
凄い…
怒鳴られるよりこの睨みが一番怖い
ぽかーんとしてると
『はぁー』って盛大な溜息が飛んできた
『あんなぁ 中川 あーゆうんは連れ込まれたら怖いんやぞ』
『は…はいっ』
って8年ぶりの会話がコレですか
なんか泣きたくなる
情けない
★★★
『今からみんな2次会いくらしいぞ…けど中川はもう帰ったほうがええな』
『あ はい そーします』
『オレ 車やし送ったるわ』
『えー そそそそそそんなんええです。電車あります』
嬉しい提案やけど あたしは慌ててお断りする
先生にこれ以上のメイワクかけれんし
みんな先生ともっとしゃべりたいやろうし…
『心配すんな 先生はしらふやぞ』
『いえ…』
そこやないです。
このまま先生と一緒やとあたし変なこと口走る自信があるもん
『まだ仕事あるし 帰ってやらんなあかんねんついでやし気にすな』
『けど…』
『別に先生 送りオオカミにならんぞ(笑)』
てゆうかなってほしい。
そこまで言われてあたしは先生の提案に乗ることにした
『先生 飲まんかったんや』
『おぅ 一応教師やし…飲酒運転なんてできひんわ(笑)』
助手席であたしは普通に先生と会話できてる
ちびっとホッとする
会話できひんで無言とかいややもん
『中川んちは宿院のほうやったな』
『あたり よく覚えて…』
『先生なめんなよ はははは…』
あかんその笑顔は核兵器ですよったく…
少年のように笑う。あの日みたいに…
それにしてもあたしってラッキーやんな。助手席って夢みたい
ほっぺた抓ったら痛いし…
今日は先生と会話もせずに解散…って思ってたけど
最期の思い出がドライブなんて最高やん。
あたし…
これで最後
先生の事…
『先生 ありがとう…』
『おぅ』
(『大好き…』)
END
あたしといえば大谷先生と会話もできず…
好きでもないお酒をヤケ酒のようにあおってた。
『おー なかちゃん お酒強いやんっ。顔色かわらんし…』
『そうかなぁ…』
父親が酒飲みのせいか…
子供のころからたしなんでたなんてゆうたらびっくりされそう
とはいえ ヤケ酒
ちびっと飲み過ぎたみたい。顔には出てへんけど…
火照ってぼーっとしてる
真美が他の子と話は始めたんで一人化粧室へ向かった。
『流石に のみすぎた…。』
足元がふわふわしてる。
とりあえず化粧室の鏡で顔観たら今にも泣きそうな表情してる
やっぱり大谷先生の事ショツクなんやろな…
別に先生と付き合えるなんて本気で思っ…
てたかもしれん。1ミリぐらいの期待もしてた。
8年よ8年…。
思い出だけが美しいとかなんかの唄にもあったけど…
美化された思い出は心に痛い
とにかく先生に『おめでとうございます』って笑うねん
こう口角あげ…れんわ。
さて酔ってきたしもう帰ろう。
化粧室を出てさっきの部屋に戻ろうとしたらいきなり腕を掴まれた
『いたっ なんなんよ あんたら』
驚いて引っ張った人らを見たら 男3人
ニヤニヤしながら赤ら顔であたしを見ていた。
『ねーちゃん むっさ寂しそうやん。オレらとたのしーい事しよ(笑)』
『えっ ちょ…』
『満足させたるでー』
そのまま肩抱かれて個室へと引っ張られた。
やばい…この人ら酔っぱらってる
いやや こんな知らん人らと…
『いややー』
『ええやんけ 減るもんやなし…』
『へるーーーーーー』
大ピンチと思った時
『ごめんなぁ こいつオレのツレやねん。かえしてなっ』
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
そこには仁王立ちで指をポキポキと鳴らす大谷先生が立っていた
『なんやねん このちっこいん』
『おっさんに用ないねん』
ちっこい…
あかん その単語大谷先生には禁句やねん
『おまえら オレがおとなしゅーしとるうちに散れよ。』
『ひっ…』
睨みを利かせた大谷先生の迫力に負けたのか
男らはあたしを突き飛ばして逃げて行った。
凄い…
怒鳴られるよりこの睨みが一番怖い
ぽかーんとしてると
『はぁー』って盛大な溜息が飛んできた
『あんなぁ 中川 あーゆうんは連れ込まれたら怖いんやぞ』
『は…はいっ』
って8年ぶりの会話がコレですか
なんか泣きたくなる
情けない
★★★
『今からみんな2次会いくらしいぞ…けど中川はもう帰ったほうがええな』
『あ はい そーします』
『オレ 車やし送ったるわ』
『えー そそそそそそんなんええです。電車あります』
嬉しい提案やけど あたしは慌ててお断りする
先生にこれ以上のメイワクかけれんし
みんな先生ともっとしゃべりたいやろうし…
『心配すんな 先生はしらふやぞ』
『いえ…』
そこやないです。
このまま先生と一緒やとあたし変なこと口走る自信があるもん
『まだ仕事あるし 帰ってやらんなあかんねんついでやし気にすな』
『けど…』
『別に先生 送りオオカミにならんぞ(笑)』
てゆうかなってほしい。
そこまで言われてあたしは先生の提案に乗ることにした
『先生 飲まんかったんや』
『おぅ 一応教師やし…飲酒運転なんてできひんわ(笑)』
助手席であたしは普通に先生と会話できてる
ちびっとホッとする
会話できひんで無言とかいややもん
『中川んちは宿院のほうやったな』
『あたり よく覚えて…』
『先生なめんなよ はははは…』
あかんその笑顔は核兵器ですよったく…
少年のように笑う。あの日みたいに…
それにしてもあたしってラッキーやんな。助手席って夢みたい
ほっぺた抓ったら痛いし…
今日は先生と会話もせずに解散…って思ってたけど
最期の思い出がドライブなんて最高やん。
あたし…
これで最後
先生の事…
『先生 ありがとう…』
『おぅ』
(『大好き…』)
END
まあ、大谷はリサしか目にはうつってないだろうけど、もしまたうっかりしてしもたら、(しかも教え子)ほんまになぐりに行ったで!
たまにはこんなお話もアリかしら(笑)
そうそううっかり王子やから
心配してくれてありがとー