扇風機捜索隊③

大谷が急に真剣な顔してページを行ったり来たりし始めた。

『大谷　なんか気になる…』
『なぁこれって…吉井?』

『えっ?』


おもむろに指差した写真。
それは林間学校の時にみんなで撮った写真

『せやで大谷のお友達でもある吉井やで…』
『…吉井やんな』

『懐かしいなぁ…元気かなぁ　あけちんに連絡してみよかな…』
『せやなー　やなくて…』

トントンと指で示された場所にあるんは
なかよーく笑いあってたり…

2人でひとつのイヤホン使ってるんとか…

ってコレの何が問題なんやろ?

『あっ　この時海坊主のCDを…』
『ふーん』


さっきまでの雰囲気から一転目の前には眉間にしわの大谷
これの何があかんのよーーー

『なぁ…リサって吉井の事…好きやっ…『はぁーーー』』

このちっこいおっさん急に何言い出すんよ
そりゃもしかしたらこの気持ちって思ったことはあったよ

あったけどさぁーーー

『吉井はあたしのお友達ですっ』


ふんっ!!と両手を腰に当てて言い切ると大谷の背中をばーんとどつく

『いたっ…なにす…『わかった　ヤキモチやっ』』

『はぁーーなんでオレが…』

『かわいいリサちゃんが吉井とーーなんて妄想してたんやろ』

ちゃうわアホって返ってくると思った言葉の代わりに
ぎゅっと抱きしめられた。

『ごめん　リサ…』
『ええよ（笑）』

でも…


『それより　なーーーんか忘れてる気が…』


『『せんぷうきーーー!!!』』


扇風機捜索隊1号2号は　この後無事扇風機をゲットできました


めでたし　めでたし（笑）



end


★★★