『あ…あたしと仕事どっちが…』
『大事なんとかアホな事聞かんよなぁ…小泉』
『うっ…』
言いたい言葉先に言われてあたしは言葉に詰まった。
ちゃう…ほんまはそんな言葉を言いたいんやない
大谷が今の先生という仕事大切にしとるのはわかりきってるし
あたしの事も大切にしてくれとるって事も知ってる。
けど…
けど…けどな…。
折角今日は2人の休みが重なったんやで…
そのこと1か月も前からゆうててこの日は一緒に過ごそってゆってたやん
それやのに…。
学校の先輩に呼ばれたから行ってくる
午後には帰ってくるから
からの…
ゴメン今修羅場。もう少しかかる
とかなんとか言いつつも帰ってきたのはもうすぐ深夜と呼ばれる時間
あたし一緒にご飯食べたくて なんも口にしてへんねんで
手作りの品々はすっかり冷めてんねんで
それやのに…先輩が奢ってくれてん
ってあたしの気持ちも知らずにこのすっとこどっこい!!!
大谷の顔見た瞬間そんな言葉が口に出てしまってた。
『あぁつかれたぁー 風呂わいとる?』
能天気に聞く大谷に怒りがこみ上げてきた。
『大谷 あたしの事ほんまに好きなん?』
『えっ 何いきなし…』
『ほんまはあたしの事好きでも嫌いでもないくせにっ』
『どうしてん 小泉落ち着けって…なんなら風呂一緒に…』
『もーーーー大谷の顔なんかみたぁーないっ!!』
そう叫んだあたしに
『それ 本気なん?』って聞いてきた。
その眼は明らかに怒りの色を宿している
だけど興奮した感情は止まらない
『本気も本気。モンキーでもヤンキーでもないっ』
『なんや そのたとえ…』
『大谷はあたしより…』
『小泉より?』
『仕事のんがすきやからこうしてほっといても平気なんや!』
『・・・・そう思うんなら帰れや』
大谷の言葉があたしの心を貫いた。
あたしはとにかくそこから逃げたくて
バックだけを掴んで駅へと急いだ。
この時間なら最終の電車に間に合う。
間に合った電車は最終便。
こんな時間の電車に乗るって久々やなぁ…。
仕事で遅くなるときは会社がタクシー呼んでくれたり
真咲先輩が車で送ってくれたりしてくれる。
大谷の部屋で泊まる日以外は大谷が車で送ってくれた
仕事で疲れたってゆうてても…
めっさ眠いってゆうてても…
『小泉は女の子なんやから…こんな時間にひとりで帰せるわけないやろ』
って…
大谷…。
次の日も仕事やのに…。
そう 別に仕事だけが大切とかゆう人やなかってん。
わかってたのに…
『小泉が一番』って言葉がいつも欲しいって我儘な事思ってた。
なんでその事ゆえんかったんやろ
『仕事とわかってても寂しかった』
『先輩の飲み会断って帰ってほしかった。』
『引くかもしれんけど…ご飯二人で食べたかった』
そして
『へんな事ゆうてごめん』って…
帰ったらいったん落ち着いてから大谷に電話して謝りたい
『大谷の顔観たぁないなんて嘘やで…すきやもん』って言いたい
ぱんぱんっと頬を2回打ってからアパートの階段を上った
上りきった時部屋の前になんか…見えた。
『…おかえり…』
『お…大谷』
大谷はゆっくりと立ち上がるとあたしに近づいてきて
肩をこぶしで軽くたたいた。
『大谷 なんで…おるん』
『なんでやろーなぁ(笑)なんか好き放題ゆうて帰った奴に…』
『奴に…』
『ごめんなさい。オレは仕事も小泉も大事ですって言いたいからかな』
いつもの笑顔にあたしはホッとする
違うホッとしとる場合やない
『あ…あたしも…ご…ごめんっ おお゛だにぃ…』
『あーこんな時間に玄関で泣くな(笑)』
大谷があたしを抱きしめる。
あたしの心は単純やからそれだけで満たされ…んよ。
ごめんよりも『すき』って一言ほしいなぁ
『なぁ 大谷他にゆう事ない?』
『はぁ?』
大谷は腕組みしてちびっと考え込んだ
あたしはじーーーーっと言葉を待ってた。
『あっ 小泉』
『は はいっ!!!』
『腹へった なんかくうもんない?先輩酒ばっかでさぁー』
『なっ…』
まぁ大谷やし(笑)
ここまで来てくれたから もうええわ。
END
あの~実はあつりさのお話全部読みたいのですが、、、パスワードとかいりますよね?どうしたらいいですか?
はじめましてarisaです。
コメントありがとうございます。
大谷と同棲は少し先かも(笑)
うちのあつ×リサをよろしくお願いします。