『大谷っ』
『ん?』
階段を登っていた大谷をあたしは呼び止めた。
振りかえる大谷を見上げる
これってめっちゃレアやん。
『…大谷って下から見たら男前やなっ』
なんて言いながら3段登った。
『はぁ?小泉何寝ぼけとんねん(笑)
オレは上から見ても横から見てもオトコマエじゃ(笑)』
『はいはい(笑)』
なんかほんま新鮮
あたしが背の低い女の子やったら…
いつもこんな感じで大谷の事見てられるんかな?
『小泉?』
急に黙り込んだあたしを心配した大谷の手が
いつもより高い場所から降りてきて前髪のあたりを撫でた
『あたしが大谷よりちっこかったら…』
いじけそうなあたしのオデコにデコパッチンが入った。
『いたぁ…』
『それ ゆうならオレがおまえよりおっきかったらや(笑)』
そんなん気にしてもしゃーないやんけって笑う
『それより…小泉のデコ ちゅーしたくなるよな(笑)』
『なっ…』
『してもええ?』
『…』
こくりっと頷くと 大谷の顏がデコへ近づいてきた。
ドキドキしてるあたしの唇へ大谷の唇が重なった
目を開けると 大谷が満面の笑顔で笑ってた
END