同窓会①

小学校６年の時のクラス会…。
通知はがきを見て一番に顔が浮かんだのは友達の顔やなかった。

小学校の卒業式の時　
当時マセガキやったあたしは
３年間思い続けた人に気持ちを伝えた。

その人は同級生じゃなく…

担任の大谷　敦士先生。

先生に恋したキッカケは些細な事やった。

3年の時に転校してきたあたしが少し早めに学校に行ったとき
見かけたのが大谷先生やった。

迷い込んできたわんこの目線に座り込んで

『おまえどっから来てん。ご主人さん心配しとんぞ…』

なんてあたまをわしゃわしゃ撫でてる顔が…
めっちゃかっこよくて…
やさしげで…

あたしもあんな風にしゃべって欲しいなぁって思って…

これって恋やと思う。


けど３年間。友達にも誰にも言えんくて…
ただひそかに恋してた

卒業式の日

もう逢えんくなるのは嫌やって思って気持ちを伝えたくて
ダメ元告白してん。

『大谷先生…好きです。』

もちろん小学生女子の告白が本気にされることはなく

『先生も好きやで』

なんて流された。

『まぁ　中川も大人になったら先生なんかより…』って…

そしたら大人になったらもう一度告白します
なんて啖呵切ったものの…。

そんな機会がなく　その事も忘れかけてた


のに


今回のクラス会やろ

これは神様が告白し直せってゆうてるとしか思えん