『ごめん 昼の映画行かれん 』
『えーーーーーー。あかんのー?』
朝一の大谷からの電話は なんとデートのドタキャン
『ごめん…だ…『わかった もうええっ…』』
ガチャンっ!!!
(と音はせえへんけど…)あたしは携帯をベットに投げた
ええねん ええもん。
別に誕生日なんて年ひとつとるだけの行事
『…けどな』
やっぱり 好きな人に祝って欲しいねん。
一緒に映画見て 楽しかったなぁゆうてカラオケも行って…
そこで大谷に『おめでとう』ってゆってもらって…チュー…とかあったりして
可愛い洋服も ゲームもCDもいらん
ただあたしの欲しいのは大谷からの愛あるコトバと時間
『あかん あかん…別にええねん。』
気分転換に のぶちゃんを誘ってショッピング三昧する事にした。
前からのぶちゃんに服選んで欲しいって言われてたし
この際自分へご褒美のプゼントって買ったんねん
のぶちゃんとのショッピングは めっちゃ楽しかった
何時間か歩き回ってそろそろ足があかんくなってきた
あたしらはいつものカフェでお茶をシバくことにした
『なぁ リサええん?大谷くんと誕生日パーティー』
『あぁええねん。なんか今日大谷用事あるみたいやし
それに あたしの誕生日 忘れとるみたいやねん』
『えーーーーあのちびっこまた?忘れたんかぁ?』
また…
そう記憶の墓場からよみがえるのは
高校卒業した年の夏
しっかり忘れられてた誕生日
『んー この間までは覚えてくれてたみたいやけど』
『えーなんなん大谷君 鳥頭なんか?』
『…(ため息) はぁ… ほんまそうかもしれん』
あたしって愛されてへんのやろか?