ウサのストラップ③

おかんから預かったストラップをオレは握り締める

ウサ本体はあいつが好きなウサバラシというキャラ

２匹のウサ1匹がもう1匹に噛み付いとる
シュールなもんやねん。

ドドドド
階段を像の大群が通過したような地響きがしてドアの前でとまった。


『あっちゃーん　おるぅー』

おかんが２階に上がってきたらしい
すごい効果音をひきつれとるんや

それになっ

こんな夜におるっちゅうねん
もう１１時過ぎとるわ


『なんなん?おかん』

オレは　ぶっきらぼうに答えた。
いちいち相手できひん。

『どちらさんですか?　　あっちゃんのおかんです。
　おはいりください・・　ありがとう・・・。』

ってあんたは　吉本新喜劇かい!!


『はいってええって もうはいってんでぇ(ニヤッ)
　あしたちゃんとリサちゃんに　ストラップ返しやぁ　それとなんかなぁそれあっちゃんに似てるわ』

『はぁ　このうさぎストラップのどこが　にとるねん』

『おかんの勘　なんか　こうすねていやひねてちっこいところ?・・・』

オレは　ストラップをじっとみる。

うさぎがキバむいて　ほかのうさぎかじっている・・・。
これのどこがオレににとんねん!

『きっと　リサちゃんが大事にしとる奴やとおもうから』

『そんだけ　ゆうにきたんか?』

『あっちゃん　あほやから　忘れたらあかんやろ
　 好きな女の子のやつやしね』

『・・・・・・・・・ちゃうわ・・・』

あいつオレに
　もう大谷なんか　すきでおんのやめる!!!ってゆうてきてんぞ


そんなん…。

『あ゛ー知らん　知らん　ねよっ』