小泉リサ はじめてのデート①

受験より大変な大谷試験に見事合格して付き合う事になった。

めっちゃ浮かれてたいのに　ちっこいおっさんはムカつくほど冷静やねん
もしかしたら　あたしの好きが大きいからやのかなぁ…

今日も2人で帰ってたら

『受験勉強もせんなあかんし　今のうちどっか遊びに行っときたいなぁ』

なんて大谷が言い出した。

せやなぁ　あたしと大谷以外のみんなは大学受験するやろうし
今のうちに　仲良し6人組で行っとくかんとな。

『うん　行きたいなぁ　またみんな誘って…『ちゃうわ　アホ』』

ちゃう？そしたらなんなん？

『…小泉と2人で』

『ひょええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!』

『あほか　往来の道のど真ん中ででっかい声だすな、でかいんは背だけにしとけっ!』
『だって…』

2人ってあたしと大谷だけなん？そんなんってもしかしたら…
頭をぐるんぐるんするあたしとは反対に冷静そうな大谷。

ちびっと右眉くいっとなっとるやんかぁ

『いまさら　なんやねん何回も2人で海坊主とかゲーセンとか行ったやろ』
『…けど　もしかしたら　それってデートやん!!!!』

『もしかせんでも　おデートや。なんか文句あるんか？』

もしかせんでも　万が一でも　なんでもなくて・・・

おデート!!!!

『ないっス!!』
『おぅ　決定やなっ』

言葉は乱暴やけど　大谷の頬がちびっと赤いと思うのはあたしの勘違いかなぁ
めっさうれしい。大谷の彼女になって　はじめての…

どうしよーーーー　おデートやなんてっ!!!!
これって大谷とのラブラブライフの第一歩やーん。

何着ていこっかなぁー

★★★

『あかーん　目覚まし止まってた　なんでこんな時間なーん』

あたしは　取りあえず着替えて　2階からすべり落ちて身支度を整える
大谷から頂いたウサのネックレスを首にかけ　くるっと一回転

『よっしゃ　これで大谷の心臓つかみまくったんねん♪』

洋服もサンダルも下ろしたての新品　おニュー
かばんもお気に入りのんで　中にはバンドエイドと大阪の必需品あめちゃんも入ってる
あとハンカチとウェットティシュとか…あっ携帯も忘れんと入ってるねん。

『ほな　いってきまーす。』
『リサー　あんた忘れ物ないんかぁ…』

『ないーーーーーー。あっ!!!(トイレいっとこっ)』

元気に玄関飛び出していこうとした時　
急にトイレ行きたくなった。

あたしめっちゃ緊張しとるんかな？