♪ピピピピ…ピピピピ…。
朝 6時
風早の部屋では携帯のアラームが鳴り響いていた。
『ん…今 何時…』
寝ぼけた頭をもたげながら
風早は携帯を開き 時間と待受け写真を確認の後満面の笑顔になった。
『おはよ…さ…爽子。』
彼の携帯の待受けは…
もちろん彼女の黒沼爽子の笑顔の写真である。
(ちなみに あやねからの貢物だったりす)
すっきりと目覚めた風早は んーーーーーっと背伸びして
光より早く?身支度を整えごはんののち颯爽と学校へと向った。
『しょーた。忘れ物ないの?』
『ないよ 行ってきます。』
『あー爽子ちゃんによろしくね♪また来てねって…』
『…わっ…わかったよ。』
風早は急ぐ…。
吹いている風邪より早く…
待受けの爽子の笑顔より本物の笑顔に逢うため。
あともう少し…
自転車をこぐ足に力を入れた。
end