『大谷 ?』
さっき般若面で怒っていた小泉とは別人28号
手には頭痛薬が握られとった。
『これ おとんが2日酔いの時に飲んでてようきくらしいから…』
『ありがとう…』
『あと ごめんな。まさか大谷覚えてへんって思わんかったから…』
『オレのほうこそ…』
初めてをムリヤリ奪ったという彼氏に小泉は優しい。
『ごめん…いきなりしてしもて…』
『ええよ。気にせんといて…』
にっこりと笑いかけてくる小泉の顔見てたら
胸の奥がぎゅっとつかまれて苦しくなる。
『ほんま ごめん責任はとるっ』
『せ…責任って』
『昨日は調子に乗って飲んでしもてあんな事…』
『…』
『小泉の事は大切にしていきたいって思ってたのに…』
『えーっと大谷?』
『初めてをムリヤリとか…』
『ムリヤリってゆうても最後は気持ちよかったし楽しかったよ』
『気持ち良かったって…』
気持よかったなんて賛辞の言葉をもらったのに
その時の事 小泉の抱き心地とかリアルに覚えてへんオレって
『大谷 さっきからどうしたん?』
『どうしたんって…なんか立ち直られへん』
『そんな大げさ(笑)』
『大げさちゃうわ。オレ覚えてへん』
『そりゃしゃーないやん酔っぱらいやねんし』
『酔ってたからってお前の大切なもんを…』
『大切なもん?』
『とにかくなんかあったら責任とるから…
もし顔も見たくないんやったら別れるから…ごめん』
深く頭を下げる
もし小泉が別れて欲しいと言えば言い訳せずに別れる
静かに身を引くぐらいせんな気がすまん。
オレの言葉になぜか小泉は笑い出した。
『なぁ 大谷ムリヤリお酒飲むのつき合わされたら別れんなあかんの?』
『ムリヤリやぞ…んでそれからおまえの初めてを…』
『大谷…なんか確実に勘違いしとるで』
『勘違い?』
『うん。大谷は昨日あたしん家に突撃してきて
お酒飲んだことないあたしにむりやり飲ませた…。』
『へっ?』
『何想像してたん?責任とか…』
酔っぱらって小泉家に突撃したオレは
お酒のむのが 初めてという小泉にムリヤリ飲ませて…
って…
小泉
『紛らわしいねん この巨神兵』
『なっ 急になんなん この酔っぱらいちびっこ』
『にゃにおーーーーーーー』
とにかくどっちみち小泉に醜態さらしたオレは
頭から布団をかぶってふて寝を決め込んだ。
end
でもかわいいから許す♪
まあ、よかった…のか?
いっそ、そのままハレンチ列車に(^w^)
飲み過ぎには注意しましょうってことやね☆
はあかんでー(笑)