小泉リサの朝

小泉リサの朝

それは…
目覚ましの音を止めて３０分後の絶叫で始まる

『あかん　うそやーーーーーーーーーーーー!!!!!』

時計を見るとそれは家を出ていないといけない時間を
とーーーーっくに超過してHRの始まる時間

スマホにはのぶちゃんらのメッセージ

『あ゛ーーーー』


ありえんくらいの寝坊
今から行ったら確実に2時間目ぐらいになる。

完全に遅刻。

まぁとにかくや…

『あらよっ・・・』

ベッドから勢いよく飛び起き　パジャマを脱ぎ捨て制服へと着替える。　
次にする事といえば　とにかく顔洗って　髪を整えて・・・あと　えっと・・・。


朝ごはん!!

腹が減っては戦ができひ・・・やなくて　今朝は食べている暇ないっ！

『おかん　なんで起こしてくれんかったんよ!!』

階段を駆け下りていくと、妙に家の中が静かなんに気がついた。
いつもならキッチンにおるおかんの気配や、おとんが見とるテレビの音が聞こえてくるのに。 　

・・・・・

『おかーん。おらんの？おとん』
　
リビングルームにもキッチンにもどこにも誰もおらんかった。

もしかして事件？なんて頭捻ったら

あーーー思い出した。

今日は　おかんもおとんもおらんねん。
親戚の不幸があって　朝早くからお泊りで出かけるってゆうてたんやった。

ということは・・・
この家には　あたしと弟の2人。

2人とも寝起き悪いねん。

だから・・・もしかしたら・・・

隆人も起きてへんかもーーー
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『隆人。おきてぇーーーーー!!』

弟の隆人の名前を呼びながらもう一度、二階へと駆け上がる。 　
ノック省略　弟・隆人の部屋のドアをばたんと開ける。

『隆人　おきっぃ　もう学校・・・って　あれ？隆人？』

部屋の中には隆人の気配も姿も無い。

『たかぁーーーーーとぉーーーー!!!』

隆人は、おそらくいつもどおりの時間に起きて、一人でさっさと登校・・・・。

『あのー　薄情もんっ　あたしを起こしていってくれたらええやんっ!!』



小泉リサの朝は　始まったばかり(笑)






end






<おまけ>

『ねえちゃん起こしたけど・・・・。』

リサからのメールに苦笑する弟　隆人であった








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