約16cmあたしと大谷の差。
『おぃ 小泉。』
『・・・』
物思いにふける あたしの気持ちを逆なでしたんは…
『巨女 無視すんな!小泉!』
もちろん大谷。
一応 あたしの思い人。とのぶちゃんと中尾っち
お昼ごはんを食べに行く約束しとってんや。
巨女って…
『なっ なによ ちび大谷っ!』
『今ちびは 関係ない。』
『大谷が 巨女って ゆうか…』
『はいはい リサ 大谷くん夫婦喧嘩は あとあとご飯いこっ』
『『夫婦ちゃうわ』』
背のおっきいあたしと ちっこい大谷のコレは日常茶飯事。
そんな あたしらに のぶちゃんは
『ほんま あんたと大谷っち はよ くっついたらええのに』なんてゆうけど
世の中そんなに簡単なわけもなくて…
ええねん ええねん。
あたしは今のこのままの関係で満足しとるし しあわ…
せ なんやろうか?
そんなあたしらに 中尾っちが聞いてきた。
『なぁ 大谷 小泉さん 自分らもう さっさと付き合ったらええやん』
答え 瞬即。
『『付き合わん こんな奴とは 一生付き合わん』』
なんて声そろえてくれんでええのに…
もちろん あたしは本心やない。
大谷に『どう?』なんて聞けるわけないやん
『あんな中尾 オレが こーんなでっかい巨女と一緒に歩いたら…
身長差ありすぎて めっさ注目あびるやんけっ!!』
ぐさっ…
大谷 今のセリフは あたしに致命傷のことばやで…
『っちゅうか 大谷帰りは いっつも小泉さんと歩とるやん?
海坊主のライブも一緒に行っとるんやろ?』
『あっ…まあ アレはアレ。』
『アレはアレって どれや?』
『あ…あたしもっ…彼氏がちっこいんは いややもんっ』
★★★
昼からの授業は ゴリの数学。
あたしは さっきの大谷の言葉を思い出していた。
172-156.2=15.8
約16cmあたしと大谷。友達なら恥ずかしくなくても
自分の彼女ってやっぱりあかんねんなぁ。
手なんか繋いで一緒に歩いたらジロジロ見られたりするんかなぁ
これが反対なら問題は ないんやろうれど…
『オレが こーんなでっかい巨女と一緒に歩いたら…
身長差ありすぎて めっさ注目あびるやんけっ!!』
さっきの言葉がぐるぐる回ってた。
そんなこんなで終業のチャイムが鳴った時
『学級委員の 小泉 大谷。』
『はいっ』『んー』
『悪いけど これをこれに書き写しといてくれ…』
なんていいながら 先生はあたしにプリントとノートを手渡した。
『ほな 終わったら職員室に持ってきて』
『えーーーーーーーー』
強引なゴリは 早足で教室を出て行く。
あたしは 大谷の方を向いた。
『おおたにぃ…』
『ゴリ…。』
『これ…はよ手分けして やってまおっ』
『いやノートは 一冊やし 預かったんは小泉やし オレ今日部活…』
『えーーーーー』
『ごめん とにかく 今回は頼むわ なっ』
なんて言いながら 大谷は 手をひらひらさせて教室を出て行った。
★★★
『はぁ…』
のぶちゃんが 一緒におってくれるゆうたけど…
中尾っちの練習風景見守るってゆう楽しみ取り上げたらあかんし…
いつも 騒がしい教室が?のように静まり返っていて
今は あたしひとり
少しずつ暗くなっていく空があたしをせかす。
『小泉 終わった?』
後ろから聞こえてきた声に振り返ると 大谷。
『まだ…』
不機嫌そうに答えるあたしの前に大谷が座った。
『小泉 見かけによらず字うまいなっ(笑)』
『みかけに よらずってなんなんよっ』
『巨女やのに…字は普通』
『って なんなんよ 気がちるっちゅうの…』
巨女って いちいちなんなんよ。
シャーペンのカリカリという音が響く教室で黙り込むあたしと大谷。
『なぁ おまえ何食って そんなにでっかくなったん?(笑)』
『反対に 大谷は なんで ちっこいん。』
『・・・・小泉 背ちっこくなりたいん?』
『当たり前やんっ 女の子は ちっこいんが かいらしいねんからっ…』
『ふーーん。』
もう あかんこの話題してたら泣けてくる
『あんな 小泉。』
『ん?』
『背高いん かっこええでっ…』
『へっ?』
大谷は そういゆう笑う。
かっこええより かわいいんがええんやけど…
『そんな 小泉の事 好きやってゆう奴もきっと出てくるから まあがんばれ 』
なぁ大谷。
それが 大谷やったらええなって思ったんやけど
いつか そうなってくれたらええな。
end
『おぃ 小泉。』
『・・・』
物思いにふける あたしの気持ちを逆なでしたんは…
『巨女 無視すんな!小泉!』
もちろん大谷。
一応 あたしの思い人。とのぶちゃんと中尾っち
お昼ごはんを食べに行く約束しとってんや。
巨女って…
『なっ なによ ちび大谷っ!』
『今ちびは 関係ない。』
『大谷が 巨女って ゆうか…』
『はいはい リサ 大谷くん夫婦喧嘩は あとあとご飯いこっ』
『『夫婦ちゃうわ』』
背のおっきいあたしと ちっこい大谷のコレは日常茶飯事。
そんな あたしらに のぶちゃんは
『ほんま あんたと大谷っち はよ くっついたらええのに』なんてゆうけど
世の中そんなに簡単なわけもなくて…
ええねん ええねん。
あたしは今のこのままの関係で満足しとるし しあわ…
せ なんやろうか?
そんなあたしらに 中尾っちが聞いてきた。
『なぁ 大谷 小泉さん 自分らもう さっさと付き合ったらええやん』
答え 瞬即。
『『付き合わん こんな奴とは 一生付き合わん』』
なんて声そろえてくれんでええのに…
もちろん あたしは本心やない。
大谷に『どう?』なんて聞けるわけないやん
『あんな中尾 オレが こーんなでっかい巨女と一緒に歩いたら…
身長差ありすぎて めっさ注目あびるやんけっ!!』
ぐさっ…
大谷 今のセリフは あたしに致命傷のことばやで…
『っちゅうか 大谷帰りは いっつも小泉さんと歩とるやん?
海坊主のライブも一緒に行っとるんやろ?』
『あっ…まあ アレはアレ。』
『アレはアレって どれや?』
『あ…あたしもっ…彼氏がちっこいんは いややもんっ』
★★★
昼からの授業は ゴリの数学。
あたしは さっきの大谷の言葉を思い出していた。
172-156.2=15.8
約16cmあたしと大谷。友達なら恥ずかしくなくても
自分の彼女ってやっぱりあかんねんなぁ。
手なんか繋いで一緒に歩いたらジロジロ見られたりするんかなぁ
これが反対なら問題は ないんやろうれど…
『オレが こーんなでっかい巨女と一緒に歩いたら…
身長差ありすぎて めっさ注目あびるやんけっ!!』
さっきの言葉がぐるぐる回ってた。
そんなこんなで終業のチャイムが鳴った時
『学級委員の 小泉 大谷。』
『はいっ』『んー』
『悪いけど これをこれに書き写しといてくれ…』
なんていいながら 先生はあたしにプリントとノートを手渡した。
『ほな 終わったら職員室に持ってきて』
『えーーーーーーーー』
強引なゴリは 早足で教室を出て行く。
あたしは 大谷の方を向いた。
『おおたにぃ…』
『ゴリ…。』
『これ…はよ手分けして やってまおっ』
『いやノートは 一冊やし 預かったんは小泉やし オレ今日部活…』
『えーーーーー』
『ごめん とにかく 今回は頼むわ なっ』
なんて言いながら 大谷は 手をひらひらさせて教室を出て行った。
★★★
『はぁ…』
のぶちゃんが 一緒におってくれるゆうたけど…
中尾っちの練習風景見守るってゆう楽しみ取り上げたらあかんし…
いつも 騒がしい教室が?のように静まり返っていて
今は あたしひとり
少しずつ暗くなっていく空があたしをせかす。
『小泉 終わった?』
後ろから聞こえてきた声に振り返ると 大谷。
『まだ…』
不機嫌そうに答えるあたしの前に大谷が座った。
『小泉 見かけによらず字うまいなっ(笑)』
『みかけに よらずってなんなんよっ』
『巨女やのに…字は普通』
『って なんなんよ 気がちるっちゅうの…』
巨女って いちいちなんなんよ。
シャーペンのカリカリという音が響く教室で黙り込むあたしと大谷。
『なぁ おまえ何食って そんなにでっかくなったん?(笑)』
『反対に 大谷は なんで ちっこいん。』
『・・・・小泉 背ちっこくなりたいん?』
『当たり前やんっ 女の子は ちっこいんが かいらしいねんからっ…』
『ふーーん。』
もう あかんこの話題してたら泣けてくる
『あんな 小泉。』
『ん?』
『背高いん かっこええでっ…』
『へっ?』
大谷は そういゆう笑う。
かっこええより かわいいんがええんやけど…
『そんな 小泉の事 好きやってゆう奴もきっと出てくるから まあがんばれ 』
なぁ大谷。
それが 大谷やったらええなって思ったんやけど
いつか そうなってくれたらええな。
end