今時の女子高生に必要なもん。
それは携帯電話っ!!!
機種変更したばっかりのピンクのウサのイラストついた携帯
めっさお気に入りやねん♪
その中には のぶちゃんや千春ちゃんそれから仲ええ人
そして大谷の情報も詰まってる。
『はぁーーぁええ天気やっ♪』
昼休みの中庭で
真っ青な空を見上げながら携帯のカメラを構える。
画面に広がる青い空に なんか心がうきうきして
シャッターを切ろうとした時
『小泉 こんなとこで何しとん?』なんて突然入ってきた人。
『ひぇー!!』
その笑顔に驚いて反射的にシャッターボタンを押してた
ガチャッて音が響いた。
『お…おおたにっ』
『おまえなぁー そんなバケもん見るような顔すんな。あはははは』
よっこいしょなんて言いながら大谷はあたしの隣に腰を下ろす。
あたしは慌てて携帯を閉じてポケットにしまった。
『ほんまにええ天気やなぁー』
『うん。』
大谷は空を見上げて両手で伸びをした。
あたしは それを見つめる。
『せやっ 小泉 海いかん?』
『海?』
『そう オレ様 ウインター海坊主冬の陣ってイベント』
『えーーーーーー海坊主 いきゅー』
『そうゆうと思って もうチケットとってあんねん(笑)』
『いやーん 大谷サイコー 大谷オトコマエー』
『もーっとゆうて もっとゆうて』
『大谷っ すきっ だいすきっ』
・・・・
・・・・
・・・・
3秒沈黙のあと…
『ほんま おまえはげんきんやな 小泉(笑)そこまで言わんでも連れてくわ』
大谷が去った後
あたしはポケットにしまい込んだ携帯を取り出して開いた。
そこにあったのは…
真っ青な空をバックに笑う大谷。
あわてて保存ボタンを押した。
大切なものがまた携帯の中に増えた。
END
でもこの話好きねん…
青空バックの大谷の表情…
想像したらあたしもキュンてなる
ええねんでーーー(笑)