ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

大阪→名古屋

2014年09月11日 03時19分58秒 | 宝物・いただきもん・捧げものの間
『あ~ぁいってしもたわ』

オレは小さくなってく新幹線を怨んだ


リサを見送ったあとオレは次の自分が乗る新幹線がくる迄
空を見上げていた

『今日もさむぅなりそうやな』

あかんな

今下向いたら
実際なきそうになっとった。

大阪は地元やから万が一誰かにおうたら恥ずいやろ


昨日は、中尾らとおうた

みんなで小泉部なんてふざけてMovieをとったりしとった
みんなが
『リサに内緒やで当日送ってびっくりさすんや』
なんてゆうとってん

今、それも送信した
リサも見送った

あかんなあ

あかん

今日オレもう電池切れてしもたみたいや

引きずる体で、新幹線に乗り込む

自由席の一番前の通路側に座った

調度携帯の充電が切れかけてたからコンセントのある一番前(小泉おったら大谷せこいないいそうやな)

でもな別の理由もあるねん。

もし泣いても誰も見られんと思うからや


新幹線は大阪を出発して今のオレの拠点である名古屋に向かう
約1時間の旅や

その時はりつめていた心のなんかがはずれた

意味なく涙が落ちる
昨日の夜のリサ
朝もやのベンチ
抱きしめた体の細さキスの温度

全部いまから思い出になってしまう

リサの事ほんまは
引き止めたかった

名古屋で暮らそうとかもっと確かなもんとかリサに渡したかった。

言葉は残酷やから必要なときには上手く出てこない事もあんねん

オレは回りを気にせず、それでも声を押し殺し泣いた

リサオレ情けないなリサおったらあほパンチもんやな

その時前の自動扉が開く

『おにいちゃん
何ないてんの?』

声のする方向に視線をむけると小さい小学生ぐらいの女の子がおった

『あ~別になんもないよ。兄ちゃん恥ずいよなあ』
オレは他の誰かに見られたとゆう恥ずかしさはあんまりなかった
この女の子とは 初めて会ったゆう感覚がない

『だって目もあかいでぇ~お腹でもいたいん?』

『ちゃうよ』

『じゃあしんどいん?』

『ちゃうよ』

『かのじょとわかれたん』

『ちゃ~って何ゆうねん。ほんま近頃の小学生は』

『ちゃうよ、幼稚園の年長さんや』
そのこはどうみても小学2年ぐらいに見えた

『そうなんや~ごめんな。なあなんて名前ゆうん』

『お兄ちゃんナンパするきなん(笑)でもな、れでーに名前きくときは先に名乗らんなあかんてお母ちゃんゆうてたよ』
ハハハ そりゃそうやな

『お兄ちゃんは、おおたに あつしっていいます。お嬢さんは(笑)』

『あたし里沙(リサ)です。あつし兄ちゃん(笑)』

里沙=リサ

オレは一瞬動揺したこの子のおかげで少し涙止まった
そのこの名前が あいつと同じやなんて

『あつし兄ちゃんなんてゆう~かおしてんのぉ~もしかして里沙に見とれてた?
まあ、お兄ちゃん好みのタイプやしなあ。
大きくなったらもう一回お兄ちゃんに会いたいなあ』
最近の幼稚園ってこんなんなんか(笑)
ちょっとかわいいやんけ

オレは笑いを堪えながら里沙ちゃんの手を握る
『そりゃ光栄やなあ里沙ちゃん、大人になってまたどっかであえるかなあ』


里沙ちゃんがふっと大人びた顔になった

『きっと会えるわ』オレは内心ドキッとした


その時
『里沙ちゃ~んどこいったん?』

わりと近くから里沙ちゃんのお母ちゃんの声がした

『あ~あせっかくやのに』

『ほんまやな』
オレが笑う と

『やっと笑った。はいこれあげる』
とオレの手のひらにあめちゃんを置いた

『お母ちゃんよんでるからいくわ。それ食べて元気だして、あつし兄ちゃん』

『ありがとう里沙ちゃん』

里沙ちゃんはオレに手を振ってお母ちゃんの所に行く

最後に 一言

『元気だしや~
大谷!』



オレが振り返るとそこには誰もおらんかった

『オレ朝から寝ぼけとるんか?昨日ほとんどねてないからな』

オレは掌に残されたあめちゃんに気付く

『いちごみるくや』
夢やなかったんかな
いちごみるくを口にほおりこんだら懐かしい味がした

『オレもがんばるわ』

そして電車は 名古屋駅についた


END

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1 コメント

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Unknown (光未)
2014-09-15 22:22:01
普段アメとか買わないけど。
いちごみるくをムショ~に食べたくなってなたよ(o´罒`o)
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