「なぁ、大谷ー。小泉さん、大谷と『わ〜〜〜海坊主〜〜♡』言うとったら満足なんやて」
「なんやねん、それ」
小泉と付き合い始めて、半年ほど経ったある日、中尾は少し残念そうな顔をしながら言った。
「のぶちゃんが言っててんけど、小泉さんなぁ、大谷と付き合う前そう言うとったらしいわ」
「ふーん」
小泉は恋愛に関してはまるで、小学生・・いや、いまどき、小学生のが小泉よりよっぽどオトナや。
確かに、小泉と海坊主でわーわー盛り上がるのはめっさおもろい。
でも、オレもちっこいけど男やぞ。
立派な男子高校生やぞ。
それだけで満足できるわけあるかいっ! !︎
「なぁ、マイティの結婚式行くんやろ?」
「あぁ、南の島行くついでやけどな」
「お・泊・ま・りやんな」
「それがなんやねん」
中尾がニヤニヤとやらしい顔しながら、オレの耳元で囁いた。
「小泉さんと一つのお部屋で2人っきりでお・泊・ま・り」
「・・・・はぁーー?なっなにゆうとんねんっ! !︎」
思わず、顔を真っ赤にして慌てたオレをみて、中尾は呆れた顔をした。
「大谷くん、まさかカップルで来てて、部屋別々なんて、寂しいことゆわんよなぁ」
「そっそんなんきーてへんぞっ!」
「言うてへんもーん。もちろん小泉さんにもな」
なっなんちゅうこっちゃ。
どうすんねん、オレ。
小泉と2人っきりで一晩あかす。
まー初めてではないな。
オールでカラオケとかや。
でもカラオケ屋やないねん。
ホテルの部屋やで?
そこで小泉と一晩って・・・大丈夫なんかオレ?
・・・ってゆうか、海坊主みて、オレとわーとかきゃーとか言うて満足してるアイツはどうすんねん。
ふーーーーっ。
いきなり耳に息吹きかけられた。
「ななななななにすんねんっ! !︎! !︎」
「だって大谷、さっきからなんべんも呼んでんのに気づかへんもん」
「だからって、耳にふぅーってすんなっ!きもいねんっ!」
オレの怒鳴り声にも全く動じず、中尾はずいっと顔を近づけてきた。
「なぁ、大谷。準備しといたほうがええんとちゃうの?」
「なんの? ってか顔近いねん!」
「ア・レ」
「アレ?」
「コン「わーーーお前はアホかーーー」」
オレは慌てて中尾の口を塞いだ。
「お、大谷、くるしー」
「お前、なにゆうとんねんっ!オレと小泉やぞっ! そんなんあるわけないやろっ!」
中尾は口元にあったオレの手を外し、さらに詰め寄ってきた。
「ほんまにないん?」
「ないわ! !︎」
オレと小泉やぞ?そんな雰囲気にならへん・・・。
チューはすんねん。
チューまではいけんねん。
もしかしてチューのその先んこと、小泉知らへんとちゃうか?
・・・ありうるな。
小学生以下やからな。
「小泉さんと一つのベッドで寝るんやで? 大谷ガマンできるんやー すごいなぁ」
「お前うっさいねんっ!ええ加減にせんとしばくぞっ! !︎」
「まぁまぁ、一応、大谷におすそ分け・・はい、あくしゅー」
中尾は握手をしながら、オレに小さな四角い、いわゆる避妊のためのアレを渡してきた。
「お、お前なぁ! !︎「もしもの時、なかったら困るで〜〜」」
もしも・・せやな、もしも億が一小泉とそういう雰囲気になったら・・・。
「・・・もらっとく」
オレはこれ以上赤くならへんくらい顔を赤くして、もらったアレを急いでポッケにしまった。
オレも男やねん!
小泉と2人きりになったらなんかしたいとか考えたりすんねん!
オレは旅行バックに着替えやら水着やらと一緒に、億が一の出来事への期待を込めて、アレをバックの奥底にしまった。
****************
ーーーー 結果的に、小泉とそういうことはなかったわけなんやけど。
最終日は逃げへんで、オレとおんなじベッドて寝てくれたし、小泉から、ほっぺにチューもしてくれたし・・・。
まぁ、これからということで、中尾からもらったアレは今もオレの財布ん中にこっそりしまってある。
いつでも準備万端やで!
小泉も心の準備しといてや。
end
「なんやねん、それ」
小泉と付き合い始めて、半年ほど経ったある日、中尾は少し残念そうな顔をしながら言った。
「のぶちゃんが言っててんけど、小泉さんなぁ、大谷と付き合う前そう言うとったらしいわ」
「ふーん」
小泉は恋愛に関してはまるで、小学生・・いや、いまどき、小学生のが小泉よりよっぽどオトナや。
確かに、小泉と海坊主でわーわー盛り上がるのはめっさおもろい。
でも、オレもちっこいけど男やぞ。
立派な男子高校生やぞ。
それだけで満足できるわけあるかいっ! !︎
「なぁ、マイティの結婚式行くんやろ?」
「あぁ、南の島行くついでやけどな」
「お・泊・ま・りやんな」
「それがなんやねん」
中尾がニヤニヤとやらしい顔しながら、オレの耳元で囁いた。
「小泉さんと一つのお部屋で2人っきりでお・泊・ま・り」
「・・・・はぁーー?なっなにゆうとんねんっ! !︎」
思わず、顔を真っ赤にして慌てたオレをみて、中尾は呆れた顔をした。
「大谷くん、まさかカップルで来てて、部屋別々なんて、寂しいことゆわんよなぁ」
「そっそんなんきーてへんぞっ!」
「言うてへんもーん。もちろん小泉さんにもな」
なっなんちゅうこっちゃ。
どうすんねん、オレ。
小泉と2人っきりで一晩あかす。
まー初めてではないな。
オールでカラオケとかや。
でもカラオケ屋やないねん。
ホテルの部屋やで?
そこで小泉と一晩って・・・大丈夫なんかオレ?
・・・ってゆうか、海坊主みて、オレとわーとかきゃーとか言うて満足してるアイツはどうすんねん。
ふーーーーっ。
いきなり耳に息吹きかけられた。
「ななななななにすんねんっ! !︎! !︎」
「だって大谷、さっきからなんべんも呼んでんのに気づかへんもん」
「だからって、耳にふぅーってすんなっ!きもいねんっ!」
オレの怒鳴り声にも全く動じず、中尾はずいっと顔を近づけてきた。
「なぁ、大谷。準備しといたほうがええんとちゃうの?」
「なんの? ってか顔近いねん!」
「ア・レ」
「アレ?」
「コン「わーーーお前はアホかーーー」」
オレは慌てて中尾の口を塞いだ。
「お、大谷、くるしー」
「お前、なにゆうとんねんっ!オレと小泉やぞっ! そんなんあるわけないやろっ!」
中尾は口元にあったオレの手を外し、さらに詰め寄ってきた。
「ほんまにないん?」
「ないわ! !︎」
オレと小泉やぞ?そんな雰囲気にならへん・・・。
チューはすんねん。
チューまではいけんねん。
もしかしてチューのその先んこと、小泉知らへんとちゃうか?
・・・ありうるな。
小学生以下やからな。
「小泉さんと一つのベッドで寝るんやで? 大谷ガマンできるんやー すごいなぁ」
「お前うっさいねんっ!ええ加減にせんとしばくぞっ! !︎」
「まぁまぁ、一応、大谷におすそ分け・・はい、あくしゅー」
中尾は握手をしながら、オレに小さな四角い、いわゆる避妊のためのアレを渡してきた。
「お、お前なぁ! !︎「もしもの時、なかったら困るで〜〜」」
もしも・・せやな、もしも億が一小泉とそういう雰囲気になったら・・・。
「・・・もらっとく」
オレはこれ以上赤くならへんくらい顔を赤くして、もらったアレを急いでポッケにしまった。
オレも男やねん!
小泉と2人きりになったらなんかしたいとか考えたりすんねん!
オレは旅行バックに着替えやら水着やらと一緒に、億が一の出来事への期待を込めて、アレをバックの奥底にしまった。
****************
ーーーー 結果的に、小泉とそういうことはなかったわけなんやけど。
最終日は逃げへんで、オレとおんなじベッドて寝てくれたし、小泉から、ほっぺにチューもしてくれたし・・・。
まぁ、これからということで、中尾からもらったアレは今もオレの財布ん中にこっそりしまってある。
いつでも準備万端やで!
小泉も心の準備しといてや。
end
そうやな、階段のぼる前に準備は必要やな(  ̄▽ ̄)
中尾っち~あんたも、偉い!!
大谷がいいっ
ありりん白旗ですわ(笑)
男の子も大変や!
ちょっと「コン…」とかどうかな?と思ったんだけど、引かれなくてよかったです。私もみんなに白旗あげつつ、嬉しいからクルクル回っておきます♪