『あ…あたし大谷の事 名前かあだ名で呼んでみたいなぁって思う』
小泉が真っ赤な顔して聞いてきた。
名前は別として あだ名?
『はぁ?!いきなしなんやねん。』
『せやかて大谷の周りの女の子とか呼んどるやんかぁ』
オレの周り?
おかん あっちゃん ねえちゃん あっちゃん
美々 あっちゃん 神崎 敦士くん。
塩崎 チャッピー
たしかにそうや。
『一回だけでも呼んだらあかん?』
『あかん…ことないけど』
『ほんま?えっとほな…な。』
『あっち『わぁーーーーーーーーーーーーーーーーー』』
『あつ『わーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』』
『あ『うぉーーーーーーーーー』』
小泉の口からオレの呼び名がこぼれそうになるんをことごとく邪魔する
『大谷っ なんで呼ばせてくれへんの?』
『ハズい…』
『へっ…みんな呼んでるやんかぁ』
みんな呼んどる
けどな 改めて小泉の口から あっちゃんとか敦士とか…
小泉は『大谷ずるい』なんてふくれっ面をする
『ええもん ええもーん。大谷が邪魔せんようになるまで待つもん。』
『はいはい(笑)』
けど今日呼びたかったなぁ…って呟いた
小泉を抱き寄せて耳元で囁く。
『オレも自然に呼べるようになるかなジブンの名前… なっリサ』
end