（祭）こわっ

あたしは…今日大谷の部屋にお邪魔してる。
(まぁ…週に２．３回は　来てるんやけど…)

で今日は　お泊りの日という事で
季節外れの心霊特集とかゆうテレビを一緒に見ていた。

<この　写真の…この部分に…ほら　怨念の影が…>

『ひひぇーーー　大谷あそこ　おんなの人の顔が…』
『ほんま…おまえ　怖いん嫌いなくせに　よーみんなぁー』

<ほら!! ここですよ!>

『あかーん　あれ顔や　かおーーーー。』
『せやなあー　顔やなぁー(笑)』

『あたし…今日寝れんかもしれん…』
『そんなら　こんなん　見るなっちゅうねん…』

大谷と一緒やから　こんなんも　見れるねんで…。
こんなときは…大谷がさぁー　あたしを…ぎゅーっと…って

顔が赤くなってくる。

『じゃあ…リサが寝るまで手…にぎっとったるわ(笑)』

大谷が　あたしの手を取って…その手を　ちゅっとかする。
なぁ　キャラと違うから　ドキドキする。
テレビの怖い画面も　かすれてみえへん…。

『ん…けど…手…だけや　いややな…ぁ』
『おぅ…もちろん…それだけや　ないけど…』

大谷が　にやりっと笑った気がした。

あたしは　テレビの心霊より何より…目の前の人が怖いなぁなんて思った。


end