くるくる…

「大谷ぃーみてみぃーあのお笑いのひとーーー」

ってわろたり…

「…ん　(泣)」

ドラマ見て本気で泣いたり…

「なによ　あいつ信じられんっ」

街角インタビュー見て怒ったり…

くるくるくるくる…変わる小泉の表情。
それがなんか…その…

かわいい…

「んっ?　大谷ぃー今なんかゆうたぁーーー「「なっ」たしか…かわいいっとか…」

しもた。
思てたことオレ口に出してゆうてしもたやんけ!

にやにや笑う小泉の脳天に照れ隠しのチョップ一発食らわせてた。

「いたぁーー　大谷なにすんのぉーーー」
「なにってお前がへんなこと　ゆうから…「へんなことって…かわ…」」

「あーほらCM終わったでっ!!」

テレビを指さしてごまかすと小泉はそっちを向いた。


ほんまオレなにしてんねん。
そりゃ　くるくる変わる小泉の顔とかかわいいと思っとるんはほんまやし
たまには歯の浮くセリフもゆうたらなあかんと思う

おもうんやけどなーーーー

「あっ　きゃんっ💛」

変な擬音発する小泉に目ぇむけたら…うっとりと画面を見つめてハートマーク飛ばしとった。
画面には…ケインなんたらのような顔した俳優がおった。

「あたし　この俳優さんすきやねん💛」
「ふーん」

「背も高いし…めっちゃ優しいしぃーーー顔もほら　マイティ先生顔負けの男前」

たしかに…

テレビの画面におるそいつはきしょーいマイティのような奴…。

背高い…って小泉ほんまはそんな奴がよかったんやろな…
なんて今更のことを考えてたら

「大谷は? 好きなアイドルとか女優さんとかおらんかったっけ?」

んーー

どうさかのぼっても今までアイドルにうつつ抜かしたことなんてない
女優さん…ゆうても全く興味ない。

「男は黙って海坊主や!」
「えー　なにそれ(笑)　まあ大谷らしいけどなっ」

再び画面を見入る小泉の横顔見ながら…

(好きなアイドルとか女優さんとか…)そんなんおるわけない
そりゃ小学校の時はおったかもしれんし…
アイドルみたいな女の子好きになったこともある。

けど　今…

小泉以上にかわいいと思える存在…大阪いや日本…世界中探してもないと思う

くるくる変わる表情
笑ったり　泣いたり　怒ったり　すねたり…
唇…指先…全部独占したい


なぁ　リサ…
そんな奴みてんと　こっち向いてくれ　ってそっと重ねた手。

名前をいきなり呼ばれてびっくりする顔も…

全部　オレのんやろ?

そっと抱きしめる。


「お…おおたに「ちゃう　名前…よんで(笑)リサ…」」

「…あ…あつし。」

「正解(笑)」

オレの名前を呼んだ唇をそのままオレの唇で取り込んだ。
何度も　何度も角度を変え…

あかんなぁ…オレ…とまらんなぁ…

深いキスから…押し倒…


「大谷　まだおひるぅーー「ん?きこえーへーん　それがどうしてん(笑)」」

全部オレのんやから…

もっともっと…

近くで…





end