リサの昔話・改

♪とおーく　とおーくドコまでもとおーい国のお話。

(by・　チャゲアス・万里の河)



深い深い森の奥で　そりゃあかいらしい女の子が　ひとり暮らしとってん。



髪は薄茶の真っ直ぐなストレートそんで真っ白な肌。

ピンクに染まる頬と　夏の青空のように　すかーんっとした綺麗な瞳の持ち主



その美貌からなんか… 村の人から『お姫様』って　あだ名で呼ばれててん。

彼女の存在は　もっと深く深く　とおーく　とおーく　ドコまでも遠い町にまで有名やったんやで



一つだけ　致命傷は



・・・ワガママヒメって別名(笑)



なんでかってゆうたら　求婚してくるオトコを無理難題ふっかけて振ってまうからやねん



今日も　お姫様の噂を聞きつけたオトコ達

とにかくなんでもゆうこと聞くから結婚してと誘うんやけど・・・



お姫様いわく



『あたしのそばに　ずーーーーーっとおってくれんような人はイヤや。』

『もちろん　あなたのおそばでずっと…』と若者が告げると



『それとあたしは♪大阪で生まれた女やさかい　大阪の街ようでぇへん。 　　

　ここで一緒に暮らしてくれんかったら　あかん…。』



と　どっかで聞いたことあるようなフレーズを口にすんねん



オトコ達は　自分の街に帰りたいから誰も首を縦にはふってくれん

せやから お姫様は　求愛を断わりつづけとってん







そんな　ある日　 隣町からやってきた　ちっこいオトコはお姫様にこうゆうた。



『オレはずっとそばにおる。その言葉にウソはない・・・ずっとスキやった。』



お姫様は　



『言葉にウソがないんなら　今　ジブンが一番命ぐらい大事なんをあたしにみせて…』



と、言いました



するとオトコはカバンから・・・





★★★



『で　おかあちゃん　そのちっこいオトコはカバンから何だしたん？』

『ん…　あっくん　なんやと思う？』



『あーあー(なぁに)』



リサの横に　ぴったりと寄り添う　あっくんと　ハイハイのありさちゃん。

その２人を抱き寄せ　リサは　こういいました。



『その若者は　カバンから鏡をだして姫の顔を映して　こうゆうてん…

　　命ぐらい大事なんは　ここに映っているって…』









end