『小泉…?』
車内に訪れた静けさ…
ふっと助手席に目を向けると窓に寄りかかって器用に寝とる(笑)
『ほんまこいつってドコでも寝られるんやな(笑)』
まぁ今日は朝早ようから出かけたし…
車でこんな遠出したんも初めてやし…
季節は秋やし…
出かけた先の紅葉はむっさ綺麗やったし…
小泉 喜んでくれたし…
まぁええ日や。
赤信号で車を止める。
ここの信号 長いって有名や。
規則的な寝息を立てとる小泉の横顔を覗き込んで
頬を突っついてみたんやけど反応はなし(笑)
『おーい 小泉…でか女…巨神兵』
わざとゆう軽口もスルー
うつむき加減の横顔をマジマジと見つてたら
某小堀のゆうとった言葉が胸をよぎった
(めっちゃ綺麗です。)
……
…
確かに…綺麗かも…
『…リサ。』
思わず呼び捨てした時 ふっと小泉の唇が動いた。
もしかして起きとった?
恐る恐る視線を向けてもう一度
『こ…小泉』と呼びかけたけど聞こえてくるんは寝息だけ…
♪ブッブー!!!
いつの間にか青に変わってた信号
後ろの車からのクラクションで気付かされ急いでアクセルを踏んだ。
『…ほんま そんな無防備にしとったら襲うぞ。』
end