Der König Hat Eselsohren

「レオナルド・ダ・ ヴィンチ―天才の実像」@東京国立博物館




レオナルドの「受胎告知」は、もう10年以上前にフィレンツェで観ているし、そのとき、ボッティチェリの方が遥かに印象深かったので、正直、行かなくてもいいか~と思いました。
しかも開幕してからは、1日1万人も来場してるとか言うし。

でも、特注で作った低反射ガラスと、照明の当て方のせいで、ウフィッツィで見るよりも綺麗だとか言われたらやっぱ見たいじゃん(笑)

というわけで、GWだというのに早起きして、開場時間にあわせて上野まで行ってきましたよ。
ったく、なんで9時30分開場なんだ!!(`ヘ´)

で、博物館に着いてみると、案の定、中庭をぐるっと囲んでかなりの行列。
こりゃぁ、1時間半待ちは固いな…orz



と思ったら、意外や意外。
ほんの15分くらいの待ち時間で入場できちゃいましたよ(笑)
単に開場前から待っていた人達がいるから、見かけ上、多く思えただけらしい。
噂の金属探知機も空港なんかに比べたら、遙かに感度を落として運用してるっぽい。
全然楽勝だよ!!(笑)

そして肝心の展示ですが、会場を第1・第2と分け、第1会場には「受胎告知」、第2会場にはその他としているので、入っていきなり「受胎告知」ですf(^ー^;

今回のの展示方法は既にTVでも見ていたから知ってはいたけれど、つづら折りに傾斜がついているのは予想以上に見やすい。
登りで次第に見えてくるところもなかなか良いけれど、何と言っても、下りに入って、絵の手前の少々高い位置からゆっくりと全体を見ることができるので、背が小さくても不利にならない!!
これはポイント高いッスよ~♪

そして最前列は、絵巻物の展示同様に1本ロープが渡してあって、ギリギリ間近で見たい人は特別に並ぶようになっているから、ある程度混乱が避けられている様子。
ただし立ち止まれないけどf(^ー^;

そしてなんといっても、低反射ガラスの威力はホントにスゴイ!!
絵のすぐそば、それもかなり脇の方に来るまで、ガラスの存在がわからない!!
絵の正面だと、間近であっても反射するのは絵自体で、ガラスは見えない…!
これはホントに凄いことですよ。
ガラスがはまっている展示だと、大抵、このガラスがなければ…と思うのに、そのストレスが一切なかった。
実にクリア。

そして照明の当て方も、絵の上下から真ん中に向かって当たっているため、最も重要なマリアとミカエルが綺麗に浮かび上がっていて、「こんなに綺麗な絵だったっけ?」と思うほど(笑)
確かイタリアで見たときはもっと煤けてた様な気がするんだけど…(笑)
もしかしたら、ある程度修復作業をしたのかもしれないけど、それにしても、以前見たときとは随分と印象がちが~う!!(>_<)ヽ


いや~、観に行って良かった♪

でも、第2会場の方は複製模型ばっかりだったから、別に行かなくても良かったかもな~(笑)
計画が頓挫した「おうまたん」の像*も、却って、年代を考えたら日本の大仏ってスゲェ!と思ったしf(^ー^;
まぁ、そもそも第2会場の展示の元になったようなレオナルドの素描の数々も、既にあちこちで見ちゃってるから、本物が来てないのでつまんないってだけッス。



そういや一通り見て11時半くらいに出てきたんですが、その頃、どういうワケか列らしい列ができてなかった。


全然混んでないじゃーーーーーん!!(爆)


*「おうまたん」…レオナルドがかなり具体的に鋳造計画を進めていた巨大な馬の像。フランス軍のイタリア侵攻により計画は中止され、原型は砲撃練習の標的に使用されて消滅した。その説明映像を見ている最中、後ろに座っていたちびっこが「おうまたん、おうまたん♪」と喜んでいた(笑)
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