Der König Hat Eselsohren

Chemnitz

毎日のことではあるが、飛行機で寝不足にもかかわらず、今日も早いうちから目が覚めて、結局5時半になる前に起きた。

その間、「そういえば、明日や明後日は、電車どれくらい時間掛かるんだ?」という、今頃になって何を?(笑)というレベルのことが気になっていたので、朝一番で電車を検索。
時間的には問題ないものの、ICEが結構な混み具合の予測を出しているんで、乗り換え時間を確認した上で予約。

最近はホント、席を予約しておかないと大変だ。

天気予報では、何度あちこち調べても、最低限夕方以降は雨。
つーか、電車に乗ってからもずっと降り続けている。
そして、電車がいきなり遅れていて、乗ってすぐの頃から到着30分遅れ…。
乗り換えに1時間くらいあったので良かったものの、普通だったらぶち切れるレベルだ。

乗っている間にCorinnaから、もうケムニッツにいる?というSMSが来たので、今ICEの中、と返事。
よくよく調べてみたら、昨日のうちにインスタメッセで、いつ頃着く?と送られてきていたのだが、飛行機が着く前のものだったので、受信が他のあれこれと紛れてしまっていたらしい。

結局、Peterからはメールの返事が来なかったので、今日もSMSでゲストリストに載ってるかどうかを確認(笑)
そう、今日のところは、まず城の駐車場のところでCorinnaと合流することにしたので、天気が悪かろうがずっと外で見る。

と、結構すぐにPeterから返事が来て、載ってるよ、2つ必要?終わったら会おう、と。
やった!!

ゲストリスト、2人分載せてもらえるのなら、今日はいいとして、アウクスブルクに二人分載せてもらえるように頼んだら、Corinnaも見られるかも。
さすがに毎回というわけにはいかないけれど、少なくとも今回、チケット売り切れちゃってたからね。入れてあげられるなら、入れてあげたい。


とか言ってるうちに、電車はどんどん遅れに遅れ、なんと乗り継ぎ時間が1時間近くあったはずなのに、ライプツィヒでの乗り換えに間に合わなかった…orz
いくらなんでも遅れすぎだろ!!

調べてみると、ケムニッツ行きは1時間に1本しかない。
ただ、当初の予定ではケムニッツでの乗り換えに余裕を持たせるために1本遅くしていたところ、5分の乗り換え時間で次のに乗り、30分遅れで16時2分に着くことが出来そうだ。

さて、結局ここでまた1時間空いてしまったのだが、特にお腹が空いているわけでもなく、駅地下のお店を見て回ってみても特にこれというものもなく。
地上階に戻ってきたらビアバーがあったんで、ここで軽くビール(笑)

ケムニッツ行きの電車は、コンパートメントしかない古い車両で、ギュウギュウ詰めになって1時間ほど揺られていく。
外では相変わらず雨が降っている。

ケムニッツで乗り換えたのは、電車というよりトラムに近い感じ(笑)
ここから更に30分ほど揺られて、Neukirchen-Klaffenbachに到着。
来る途中ずっと市街地だったんで、結構大きい町なんだな~と思っていたが、さすがにここは一応ケムニッツを出たところらしく、周りもかなり田舎。
駅の周りにも何もない。
つーか、途中に店もない。

幸いなことに雨は上がっていたので、荷物を引きずって歩く上ではありがたい。
もうちょっとでホテルに着く、というところで、目の前で車が駐まった。
って、Corinnaだよ!!(笑)
ちょうど行き会ってしまったらしい。お城の駐車場に行ってるから、といったん別れる。
ホテルはホントにその目の前だった。

とにかく荷物を置いて、必要なものを揃えて出発!
歩いて10分ほどなのがありがたい。
つーか、思った以上に近くて、門の前に架かっている橋を渡ろうとしたら、その脇が駐車場だった。
ツアーコーチや機材車もここに駐まっている。
Corinnaと合流。
さすがにまだ誰も居ない(笑)

「今日終わった後Peterに会えるよ。さっきSMSを送ったら返事来た。」
とさっきのSMSを見せる。
ゲストリストに名前が書いてあるか確認したんだよね、と説明したら、なんとアウクスブルクに行けるようになった!という。
「Marcに、アウクスブルクはチケットが売り切れちゃってた、って送ったら、ゲストリストに書いてくれることになったんだよ」
マジか~!!やった~!!これで一緒に見られるぜ~!!

ただ、やはり明日明後日は来られない、こないだ彼氏と別れたんで引っ越ししなきゃならない、って(笑)
フライブルクは間違いなくEvaが来るだろうけれど、明日は誰も来ないっぽい。
参ったな。

雨が時々ポツポツ当たるので、門の下ギリギリまで避難。
つーか、列の先頭(笑)
しばらくして、うまいことサウンドチェックが始まった。
WächterとかDu bist eine Bankとか、新しめのを中心なんで、残念ながら歌詞がうろ覚えだけれど、これ幸いと一緒に歌う。
サウンドチェック聴けると二度美味しいんだよね♪

途中、ステージに向かって、「Mario、○×□~!」と何か言っているのが聞こえて、Corinnaが「今、Marioっていった?!」と驚いている。
「うん、言ってた」
なんと明日、別のところでMarioのやっているバンドのライブがあるらしい。
どういうこっちゃ?!

途中から雨が激しくなってきて、テントから時々ザバっと滝のように流れ落ちる。
大丈夫か?と思っていたら、サウンドチェックが終わる頃には止んできた。
それにしても、ちょうど風が通るところだからか、とにかく寒い。

というか、どんどん寒くなってきた。
雨が止んだところだが、カッパを上から着たいくらいだ(笑)

Kristinはこっちに向かっていたのだが、雨のせいでアウトバーンが通行止めになってしまい、来られないらしい…orz

それにしても、あまりにも寒いので、あと30分ほどというところで、いったんホテルにカーディガンを取りに帰ることにした。
ついでにストールも巻いて戻る。
門の前の行列が既に長蛇の列になっている。
Corinnaが、ゲストリストは横の窓口のところ、と聞いておいてくれたので、ここで列を外れて脇で待機。

19時に入り口に入るもちょっと待たされた上で、無事に最前列を確保!
Corinnaが飲み物を買いに行っている間、がっ!!と柵の上に両腕を広げて場所をとられないようにする。

今日は幸い全体に30分早く進行するので、ぼーっと待つ時間が少なくてすむ。
更に幸いなことに、雨も止んでいる。

そして20時30分。



うは~!GWぶり~!!
Peterにカメラを向けているさなか、Rüdeがこっちに向かって手を振ってくれた。













やっぱ最前列は最高だな~!!

















と、ついにというか、やはりというか、雨がポツポツと…。

とか思っているうちに、結構な土砂降りに。

いくら撥水加工されているウィンドブレーカーを着ていると言っても、ちょっとムリなくらいになってきたので、もはやいつ買ったか定かでないくらい古い、超安いビニールのカッパを上から羽織る。

一応、写真を撮れるように前を開けて着ているが、そもそも写真を撮るのが難しいので、雨が強いうちはもう諦めた。


そして、アンコールに入る。



Du bist eine Bankに入るところで、Peterが今のドイツやヨーロッパの状況に対する危機感を、珍しいくらい熱く訴える。
AfDがやたらと支持率を伸ばしていることも、ものすごく危機的に感じているらしい。
こういうところ、ものすごく好きだし、価値観を共有しているなぁ、と思う。

…で、今回もこの曲の途中で、柵を乗り越えて客席へ。
ちょうど隣に立っていた人の助けを借りて降り立つのを、わぁ~って、ちいかわかよ!みたいに見ていたら(笑)、にっこり笑ってその場でがっちりとハグしてくれる♪



そして、Ich, Roqueのイントロとともに戻って来るも、なかなかやってこない。

やっと戻ってきた!!






そして今日はなんと、'54, '74, '90, 2006を挟むという大サービス!

Siehst du genau soでアンコール1終了。


アンコール2は今日もLass mich nie mehr los。





からの、Es muss was wunderbares sein。






ラストはFast wie von selbst。














終わったときには、すっかり雨が止んでいた。

Rüdeがセットリストを剥がして回っているので、今日はくれくれアピールをしたら、折りたたんでこっちに投げてくれた。
うまいことCorinnaとの間に落ちたのを無事にキャッチ。
周りの人にも写真を撮らせてあげる。
湿っていたのをいいことに、Corinnaがテープを綺麗に剥がしてくれた。



「なんか飲む?でもPeterに会いに行くんだよね?」
というので、
「まずは飲もう。Peterに会うのもそれからの方がちょうどいいし」
と、ビールとラドラーで乾杯!

飲んでいる途中で、Corinnaがトイレに行きたいというので、トイレの前で両手にカップを持って待っていたら、Marcがやってきた。
「なに、両手で飲んでるの?!(笑)」
「違う違う!これはCorinnaの!!」

「ドイツにはいつ来たの?」
「昨日の夕方、フランクフルトに」

Corinnaが戻ってきたところで、裏へ連れて行ってくれる。
ステージの裏側にお城があって、今回の楽屋はこの中らしい。




Peterと再びハグ。
めっちゃスリスリしあう(笑)
「いつドイツ来たの?」
「昨日の夕方。だから、まだ全然ドイツ語が聞き取れないし、しゃべれてない」
「十分出来てるから」
「いやいや、明後日までの3日間はまだムリだけど、最後のアウクスブルクでは多分マシになってると思うf(^_^;」

Marcも交えて、今回この3日間と8月12日のアウクスブルクに来る話から、Corinnaもアウクスブルクに来られる話になって、でも明日は多分一人なんだよね~、と探りを入れて見るも、どうもバックステージには入れなさそうな感触orz
まぁ、それは自体は構わないんだが、一人で最前列を確保する手段を考えなければ。

こないだメールに書いた、お金がなくてしばらく来られないかもしれない話(笑)
学部が都心に引っ越したせいで、通勤に1時間以上、時折1時間半も掛かるんで、都心のマンションを新しく買ったんだ、という説明をしたら、
「今も東京に住んでるんじゃなかったっけ?」
「うん、そうなんだけど、東京でも外れの方だから。家を買っただけじゃなくて、9月に引っ越して、少なくともカーテンとエアコンは買わなきゃならないし、地震保険にも入らなきゃならないから、ものすごくお金が掛かるんだよね。だから、次に来られるのは、早くても来年の夏かなぁ」

Marcがビールを取りに行ってくれたはずなのに、全然戻ってこない。
その間にさっき(Corinnaが)買ったビールが終わってしまった。

Peterがトイレに行ってくる、と中へ行ってしまった間に、他の人たちと話していたRüdeの方に合流。
もちろんRüdeともめっちゃハグをする。
さすがにドイツ人の集団の中だと、何を話しているのかよくわからない…f(^_^;
その中で、ライブで演奏していないけれど好きな曲は?という話題に。
え~?何だろう???
995er Tief über Islandの話題が出たかと思ったら、どのアルバムが一番好きかと訊かれ、全部、としか答えようがない(笑)
話題がどんどん移り変わる中で、ようやく、あ~、ライブで聴いたことないけど聴いてみたい曲、あったわ、と思い出す。
Hulla, wir fliegen、一度聴いてみたい。

そこへようやくビールと、Corinnaのためにコーラがやってきた。
「あ~、やっぱAugustinerはうめぇな♪」

今日は結構早くに出発するような話だったが、全然そんな感じではない(笑)
みんないつもどおり、ダラダラと飲んで喋っている。
つっても、3人とMarcは、と言うだけで、スタッフはずっと働いてるけど。

Floも出てきた。
当然がっちりハグ!
今回何処に来るのか訊かれて、ケムニッツ、ヴュルツブルク、フライブルク、アウクスブルクという話をしつつ、ここでも、明日は一人かも、と言ったら、誰か友達を連れてきて一緒に見ればいい、と。
いやいや、ヴュルツブルクに友達居ないし!!f(^_^;

で、フライブルクからアウクスブルクまでの間、ドイツのどこかに行くの?というので、や、北欧に行ってくる、スウェーデンとフィンランド。
さっきもCorinnaに、ストックホルムいいなぁ、と言われたけれど、また羨ましがられた上に、Floに話を振ったら、Floも行ったことがないらしい。
や、まぁ、ストックホルムに知り合いがいるから、昨年も行ったけど今年も訪ねていくんだよ、と説明する。
「泊めて貰えるんだ?」
「たぶんね」
「たぶんかよ!!」
「多分泊めてくれるけど、昨年と違って今年は娘さんもいるみたいだから」
「あ~、場所が足りないか(笑)」

北欧は前にノルウェーとアイスランドにも行ってるし…。
「つーか!!私、アイスランドはPV見て、それで行った!」
「Das Geschenkの?」
「そう!スコーガフォスに感動して、2018年にスコーガフォスに行くツアーを探して見に行ったんだよ!!」
この話、やっとできた!!\(^O^)/
「あそこ、撮影するの大変だったんだよ。人がいっぱい居るから。滝に近いところまで行って、カメラマンが、そこに立って、この角度で撮ればOKって。3日間で全部撮って帰ってきたんだ」

「あ~、うちの学部が引っ越したって話、覚えてる?」
「あぁ」
「それで、新しい家買った!で、お金が全然ないから、しばらく来られない(T_T)」
「都心?」
「うん」
「いくらくらい?」
「え~っと…」
ざっくりで計算するしかないf(^_^;
「5…00,…000…Euro?」
「そんなにか?!今の家は?」
「貸すの。だから来られるとしたら来年の夏くらいだけど…」
来られるようになる頃には、ライブやってなかったりして…。
「…5月にアルバムが出る予定だから、そこでライブやる」
え?5月?!日程的にはGWはまたまるっと休みだけど…。
「もっと節約しなきゃ…orz」

「もう1本飲むか?それとも小さい瓶?」
「小さい瓶で」
「IPAだけどいい?」
「うん」
と、自分の分と、IPAの瓶を持ってきてくれる。
つーか、どんだけ飲むんだよ、自分…f(^_^;


「Aiko、Sonjaのことは聞いた?」とPeterが切り出した。
「うん、すっごいショックだった。…あの時、私がPeterに電話してなかったら、って」
「それは違うよ」
そっと手を握ってくれた。
「うん、私は私のために電話掛けたんであって、彼女のためではなかった。でも、あのとき初めて会ったのに、最後になっちゃったよ。」
「彼女、あの時喜んでたよ」
「うん、そうだといいな。でも、彼女、あなた最高の友達!ずっと連絡しよう、って言ってたのに、残念だよ。」

この話も、直接出来て良かった。
今まで話せる相手が居なかったけれど、とりわけPeterに聞いてもらえたので、一番ほっとした。

機材用のトラックが出て行った。

あ~、まだまだ全然、他の人の話している内容が理解し切れてないなぁ。
この壁を乗り越えるのに、一体何年かかるんだろう…orz


そろそろ出発の時間ということで、お開きに。
つーか、今日は思っていた以上に、長時間に渡って喋ったなぁ。
なんかもう、今回のハイライトなんじゃん?(笑)
明日も明後日も、ライブさえ見られれば、それで十分な気がしてきた。
アイスランドに行った話と、Sonjaのことを話せたから、話したいこと、全部話しちゃった感じだし。


ホテルの前でCorinnaともしばしのお別れ。
さて、明日はどうしたらいいんだろう?
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