パリのアートでお散歩

パリ近郊の芸術に関する情報、画家や絵、音楽に纏わる場所をブラリ散歩がてら紹介します。

プルーストの部屋 chambre de marcel proust

2011年09月30日 | Écrivain 作家
カルナヴァレ美術館の1階に再現されている、プルーストの部屋

マルセル プルースト(1871-1922)は、フランスが誇る20世紀文学を代表する作家であり、彼の代表作 "失われた時を求めて" は私を含め世界中で幅広いファンに愛されている大作です。

裕福な家に生まれながらも、小さい頃から病弱であった彼は、とても観察力、洞察力に優れ、感受性豊かな少年でした。才のある人の例にもれず51才で早世してしまうんですが、"失われた時を求めて" の原稿のほとんどもベットの中で書かれています。


プルーストの回想に基ずいて再現された主人公マルセルが過ごした、田舎町イリエ、コンブレーでの思い出が、特別に良い腕を持った家の料理女、フランソワーズの料理と共に作品に出てきますが、今にも目の前に料理やデザートが現れ、良い匂いが漂ってきそうな、リアルでありながら、ロマンチックで、郷愁を誘う作品です。


失われた時を求めて を執筆したオスマン通りのアパルトマンの、コルク張りの壁や天井を再現したもの。執筆に集中するため、部屋をコルクで覆って防音した逸話が元になっている。と、真鍮のベッド。


ナイトテーブルの上の緑のランプシェード。今は少し色褪せてしまったけれど、ずっとプルーストの枕元を照らしてきた。他にもテーブルの上には、常用の万年筆、懐中時計、書きかけの原稿用紙が常に置かれていた。


机の上に掛けられた、プルーストの父 (医学博士) の肖像画


ベットの枠にかけられた豚皮の杖は友人からの贈り物。と、その杖の先の書き物机は第2帝政期スタイルで梨の木があしらわれている。左手の長椅子は、プルーストが読書したり、訪れた親しい友人が横たわったりする時に使われた。


ヴィクトール ユーゴー館 maison de Victor Hugo

2011年06月05日 | Écrivain 作家

6月5日


今日は、フランスの大作家 ヴィクトール、ユーゴーVictor Hugoの館に行ってきました。
館は、ヴォージュ広場の一角にあります。

1832年にこの広大な館の2階を借り移り住んだ時、30才であった作家は、妻と4人の子供の父親で、ロマンチズムの生みの親として既に著名な作家としての位置を築いていました。

広場を挟んで直角に間取りされた7部屋から成り、
入口の小部屋、応接間、中国風サロン、食堂、作家のサロン、作家の書斎、作家の部屋と続いています。


 



 

Le Salon Rouge (赤のサロン )

 

中国風サロン

 

 

La chmbre de Victor Hugo (復元されたヴィクトール ユーゴーの部屋 )

 

 Victor Hugo                   George et Jeanne Hugo