パリのアートでお散歩

パリ近郊の芸術に関する情報、画家や絵、音楽に纏わる場所をブラリ散歩がてら紹介します。

地球いきいきプロジェクト シャンティイ城の庭園

2014年09月16日 | Musée 美術館
9月14日(日)

良く晴れた日曜日、パリ マイバス社主宰の(地球いきいきプロジェクト) に参加しました。
今回が、初めての試みだそうで、シャンテイイー城庭園内でのクリーンアップ活動です。庭園内での清掃及び、池にはびこった藻の除去が主な活動で、1時間半程の無料奉仕の後、シャンテイイー城を自由見学させて頂きました。

ボランテイア活動が出来て更に、城内の素晴らしい、コンデ博物館まで見学出来るなんて。。。私にとっては一石二鳥のプロジェクトでした。

シャンテイイー城はパリから1時間余りに位置し、水辺に囲まれた岩の上に聳え立つ、美しい城です。そして、その庭の設計は、フランス庭園の設計師ル、ノートルが手がけたものです。








オランジュリー美術館 musee de l'orangerie 2

2012年12月03日 | Musée 美術館
今年2012年、最期の美術館巡り。

チュイルリー公園にある、オランジュリー美術館に行ってきました。人が少ないのを狙って夕方に出かけましたが、第一日曜の無料拝観日でもあり、45分ほど並びました。
ここ数日はパリは気温が急に下がり、いよいよ本格的な冬に突入しています。気温2、3度ですか。。。薄めのコートで出かけたので、かなーり寒さがこたえましたが、コンコルド広場の綺麗な夕景を見られたので、良しとしますか。。。

モネの 睡蓮 で有名なこの美術館には、他にも19世紀、20世紀に活躍した、数々の画家の絵が凝縮されている、私のお気に入りの美術館の一つです。



 




モディリアーニ

マチス

ルノアール

アンリ、ルソー

 ピカソ

 ドラン

 セザンヌ

 ユトリロ

ジャックマール アンドレ美術館

2012年07月26日 | Musée 美術館
7月22日(日)

凱旋門に近い、ジャックマール アンドレ美術館で開催されている エジプト王 ツタンカーメン時代のエクスポジションに行ってきました。 エジプト学には、2年前にナイル川下りで王の谷間を訪れたとき以来、大変興味を持っています。
広大な屋敷の奥の数部屋で開催していましたが、写真撮影を規制していたので少し残念です。
















































ロマン派美術館

2012年04月11日 | Musée 美術館
気持ちよい春風を感じて、久しぶりに、パリのロマン派美術館に行ってきました。

住宅街の路沿いに、不意に現われる小路を辿ると、木々に覆われた館が正面に見えてきます。右脇の小さな庭はサロン、ド、テになっていて、軽食や、コーヒーなども飲むことができます。

画家で彫刻家のアリイ、シェフールが1830年から1858年まで暮らしたこの素敵な館は、当時の一流の文化人が出入りする社交的なサロン お茶会、音楽会、食事をしながら、果敢に意見の交換をする社交場でした。

ジョルジュ、サンド、ミュッセ、ショパン、リスト、ディケンズなど、凄い顔ぶれです。。。

サンドの孫娘であるオロールが、祖母から受け継いだ200点ほどの遺品を1923年に寄贈し、1987年からパリ市所有の美術館になったこの館には、19世紀ロマン主義の香り漂うサロンが再現されています。
2階建ての館は、各階、4つずつの部屋からなり、サンド自身の肖像画や、彼女の所有物、原稿や、アリイ、シェフールの作品などが展示されており、当時の文化人の暮らしぶりや、人間関係などが感じられます。

  
    

[入口に展示されている アリイ、シェフールの肖像画]
   

[玄関左の部屋 ジョルジュ サンドの所蔵品などの展示]
     

ショパンの左手の石膏型  ジョルジュサンドの右腕の石膏型
      

[再現されたジョルジュサンドのサロン] ジョルジュサンドの肖像画(オーギュスト、シャーポンチィエール作)
   

[青色のサロン]


ジョルジュ サンドの作品 水彩画


祖母から譲られたノハンの屋敷    屋敷内のジュルジュサンドの部屋


[1階にあるアリイ、シェフェールのサロン]

哲学者 エルネスト、ロナンの頭像





[オルレアン公のサロン] 1819年からアリイ、シェフールはオルレアン公の子供達に絵を指導している 

マリー、ド、オルレアン

プリンセス ジョアンヴィル






ルーブル美術館 (ヨーロッパ絵画)

2012年02月05日 | Musée 美術館
2012年、今年に入って、毎月第一日曜日の美術館巡りを再開しています。

今日は、広大なルーブル美術館のヨーロッパ絵画 フランス絵画 を中心に観て来ました。

中でも、Vermeer ヴェルメールの作品、刺繍をする人や、de la Tour ドュ、ラ、トュールの詐欺師は、当時に生きた人々の衣服や生活感、しぐさや表情が凝縮されていて、特に好きな作品です。









刺繍をする人







詐欺師





 

クリュニー美術館 musee de cluny

2011年10月05日 | Musée 美術館
クリュニー中世美術館

今日は、ローマ時代の遺跡、中世時代の宗教画や美術品を見に行きました。
この美術館は、すぐ横に位置するローマ時代の共同浴場を含み、サンジェルマンの学生街のど真ん中にあります。

有名な 貴婦人と一角獣 のタピスリーは、2階の円形の特別室に展示されていますが、室内はかなり暗くてフラッシュなしのカメラ撮影はかなり難しい。。。
それに、想像をはるかに超える巨大なタピスリーは、部屋に入ったとたんハッと息をのむほど、神聖で荘厳ながら、そうとうな迫力で迫ってきます。

5感を表している5枚のタピスリーは、それぞれに貴婦人とユニコーン、サル、ウサギ、、といった動物が描かれています。
6枚目は、 私の唯一の望み と題されているのは、ナゾですが。。。


      

  

         
          

    

      

カルナヴァレ美術館 musee carnavalet

2011年09月26日 | Musée 美術館
カルナヴァレ美術館 musée carnavalet

パリのマレ地区にあるこの美術館は、16-18世紀の貴族の館の一つで、セヴィニエ婦人の名でも知られる博物館です。
当時の貴族の暮らしぶりが、数々の調度品や家具、絵画によって偲ばれます。

文学にもゆかりがあり、プルースト、ジョルジュ サンド、ゾラなど フランスが誇る作家たちの資料も収められているので、文学好きには見逃せない場所ですよ。。。

美術館一階の一角にある、マルセル プルーストの部屋 la chambre de marcel proust は、彼が暮らした複数のアパルマンから集めた遺品と、作家自身による描写を元に再現されたインテリアから成っており、これも必見です。





   

ロダン美術館 musee Rodin

2011年09月18日 | Musée 美術館

ロダン美術館 musée rodin

ロダン美術館は、入口正面の Hôtel Biron から背後に続く広大なフランス式庭園から成っています。

庭園には、世界中で一番有名かも知れない彫像、考える人 Le Penseur を始めカレーの市民 Les Bourgeois de Calais や、文豪バルザック Balzac 像など25の彫刻が置かれています。

ロダンの彫刻からは、稀有の天才である確固たる自信。彼自身の激しい性格が、作品を通じて直にぶつかってきます。又、人間だけが持って生まれた緻密な感情表現、、、。愛情、官能、欲望、哀愁、怒り、喜び、悲しみ、嫉妬、失望、絶望、運命、躍動、生命、儚さ、無垢、策略、安らぎ、不動、、、など、あらゆる感情が伝わってきます。

私は、個人的には、カミ-ユ クローデル Camille Claudel (ロダンの弟子で愛人)の作品が大好きです。
ロダンを崇拝し、師を越えるべく、作品を作る事に全神経を、命をかけていましたが、妻子を持っていたロダンの愛情を自分だけの物に出来ない事に嫉妬し、絶望して狂ってしまい、最期は精神病院で命を閉じる、、、という激しくも哀しい運命の女性です。

 


                                                             美術館入口の右手に控え、何世紀も 考える人 の像


地獄門の上に置かれた3人の像



la Main Etude                                                                         La petite Fée Des Eaux Etude

  

La Danaide                                                                            Hanako

La Tour de Travail                         Hanako

                                          Movement de Danse 1



Le Penseur



                                                                         Buste de Balzac

 

Balzac en robe de moine                   



     

                                                                                               L'alsacienne


   

                                                                                   Le Baiser (抱擁)

 

                                                           Le Sommeil 


  

ロダンの手によるカミーユの顔の石膏



   

  

La petite Châtelaine par Camille Claudel



      

                                                                                                   Eve


                   Camille Claudel par Rodin









  
Eve                                                                 Balzac




                    La Porte de L'enfer (地獄門)

                               Les Bourgeois de Calais (カレーの市民 )  

 























 


ギュスタヴ モロー美術館  musee gustave moreau

2011年02月10日 | Musée 美術館

2月6日(日)

恒例毎月第一日曜の美術館巡り。

今日はパリ9区の、ギュスタヴ、モロー美術館へ行って来ました。

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マチスやルオーの師でもあった彼は、画家として世界に名を馳せるほど有名ではありませんが、モロー独特のギリシャ神話や聖書の世界をモチーフにした幻想的な大作を残しています。

建築家として財をなしていた父親から寄贈された、パリ9区のアパルとマンの1階に両親と住み、2階、3階を自分の作品を展示するための美術館として改造してしまいました。素描やデッサンだけでも13000点が収容されています。普通のアポートを想像していたら。。。とんでもない、あっと驚く広さと天井の高さに圧倒されます。

  

 

 

美術館の入口 

 

客人を迎える応接間

 

 

 

食堂

 

 

 

母の部屋 数々の思い出の品々に囲まれて生活していた

 

左:母 pauline moreau 右: gustave moreau 

 

 

父の書斎に飾られている浮世絵や日本画 日本びいきは当時の流行だった

 

 

 

友人であるドガが書いたモローの自画像 

 

2階の展示場

 

 

ギリシャ神話や、聖書が題材の絵が多い

   

   

  

  

3階に飾られているモローの自画像

 

 

 

 

 

 

 


ドラクロア美術館 musee national Eugene Delacroix

2010年12月22日 | Musée 美術館

12月5日(日)

毎月第一日曜の美術館巡り、今回は19世紀のフランスの巨匠、ドラクロア美術館に行って来ました。

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1847年から、サン シュルピスSt-sulpice教会の装飾を手がけていたものの、大病を患っていた彼は作品を完成させるため、ノートルダム ド、ロレットNotre-Dame-de-Lorette通りの住まいから、教会のすぐ近くの、フルステインベルグFurstenberg通りに移り住みました。

1971年に国立美術館になったドラクロア美術館は、画家のアパルトマン 寝室、居間、図書室、食堂とアトリエからなっています。

各部屋に置かれた調度品や、手紙、旅行から持ち帰った品々、小さな絵やデッサン、リトグラフなどから、当時の画家の私生活が身近に感じられます。

  

Musée National Eugène Delacroix                       国立ドラクロア美術館                                                    

ドラクロアの胴像

 

  画家が愛用したパレットと筆             絵の具や画材道具を入れる絵画用テーブル 

当時のパリの社交界で一世を風靡した、男装の麗人ジョルジュ、サンド。のリトグラフ

 

北アフリカ、モロッコに興味を持ち、何度も訪れた。1832年、旅行から持ち帰った調度品

 

現地の人々も数多く描いている。今後の大作の基本のアイデアとして使われた。

 

聖母の教育 Education de la Vierge ドラクロアは絵の題材を求めてよく旅行をした。ある時、田舎で農婦が若い娘に読み書きを教えている場面に遭遇する。

周りの風景と、二人の表情に感銘を受けた彼は、短時間でデッサンを描き、その場に居合わせたご婦人に、空に一番近い青色のドレスのリボンを譲り受け、パリに戻ってから色を付け絵を完成させた、、、という、おまけ付。

砂漠のマドレーヌ La madeleine dans le désert

 

                          シェークスピアの劇 ロメオとジュリエットを題材に描いた油絵

 

1863年8月13日ドラクロアの最期を看取った忠実な家政婦 ジェニー、ル、ギューJenny Le Guillouとその娘の肖像画

イギリスに滞在中に知り合い、とても印象を受けた人 Richard de la Hautière

 

アトリエの大きな窓から眺められる庭。

ドラクロアはこの住まいがとても気に入っていた。知人や友人に宛てた手紙にも 私の住まいは本当に魅力的である。。。

私の小さな庭からの眺めと心地よいアトリエはいつも私に喜びをもたらしてくれる。と語っている。 


ルーブル美術館エジプト編 musee de Louvre (Egypte)

2010年11月07日 | Musée 美術館

11月7日(日)

恒例毎月第一日曜日の美術館巡り> エジプト編

今日はルーブル美術館に行って来ました。

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元のルーブル宮殿を美術館に改装した広大な館内は、中庭を挟んで大きなコの字型になっていて、それぞれの3つの翼に名前がついています。

Richelieu(リシュリュウ翼)、Denon(ドゥノン翼)、Sully(シュリー翼)と名ずけられた館は、3階建てで地下もあります。

翼ごとに、主にヨーロッパ文化を紹介するのを目的として、時代を追いながら、古代オリエントからギリシャ、ローマ、イスラム、エジプト、近代ヨーロッパまでの美術を網羅しています。

到底一日では周りきれないので、今日は、ファラオ時代のエジプト史に的を絞り、ほとんど完全な形で保存されているミイラや、ラムセス2世像を見るのが目的です。

今年の夏のバカンスはエジプトで過ごし、とても印象的な旅だったので、おさらいがてら子供とエジプトの偉大な文明に浸ってきました。

スフィンクス像

4000年前のパン

4000年前の鳥をさばいた物。料理用です。   棺内に収められていた装飾品

象形文字

                    

ラムセス2世像

石の棺の外側に書かれた象形文字

棺にもいろいろな種類がある。檜製や黒曜石など

檜の棺の内側にも絵が描かれている。

完全な形で保存されているミイラ。顔部分の幾何学的に巻かれた包帯には脱帽です。

 

人間だけでなく鳥や動物のミイラも存在します。左は鷲 右は猫

ファラオンの飼っていた動物や、人間をミイラにする前の試験的なものとか、両説あるようです。

パピルスに書かれた象形文字           書記 座像

 

 


ブランリー美術館 musee de Quai Branly

2010年10月03日 | Musée 美術館
10月3日(日)
パリと近郊の国立美術館は、毎月第一日曜には無料で入館できるのを利用して、今日はエッフェル塔のすぐ近くにあるブランリー美術館に行ってきました。前から訪れたいととても気にしていた場所です。
人気ブログランキングへこの美術館は、前フランスシラク大統領の後押しで、2006年6月23日にオープンした近代的な建物ですが、正面から中庭に至るまで緑がいっぱいで、とても素敵な仕上がりになっています。
アジア、アフリカ、オセアニア、南北アフリカの文明と芸術を一気にここに集大成するため、人類学博物館とアジア、オセアニア博物館から30数万点を移動したり、原始芸術と題して、現地から祈祷的要素がある彫刻や面などのオブジェを、多額の費用で買い取ったりしていたので、当時はいろいろな問題で賛否両論あったようです。

ススキが庭いっぱいに広がっていて秋の匂いがします。



入口左手に大きなモアイ像が君臨しています。



入口から奥の展示場まで続く長ーい廊下の足元に、電子文字が浮かび上がって滝のように流れていきます。

アフリカ諸国

アジア諸国




アフリカ諸国

中央、南アメリカ






オルセー美術館 musee d'orsey

2010年09月01日 | Musée 美術館

9月1日水
長い長いフランスの夏のバカンスも、今日が最終日です。
人気ブログランキングへパリ市内の美術館では、毎週水、土、日曜日などに子供向けのアトリエを催しているので、今日はそれに参加して来ました。6人から8人位のグループを、美術館員の人がテーマごとに説明をしています。今日のテーマはゴッホでした。
1時間半のアトリエで子供達が館内を回っている間に、ゴッホの教会の絵の前で鉢合わせたので、少し説明を聞いてみたら、、、。
ゴッホは(ほとんどの天才と言われる人の運命のように、最後は精神に異常をきたしていましたが);ゴッホの絵の背景の雲や空や木や麦畑などなどが、ぐるぐる渦巻いているのは、彼の怒りなんだそうです。他にも何点か麦畑で人物の絵を描いていますが、カップルであったり、複数の人の絵ばかり、、、。これは生涯独身で孤独だったゴッホの、うらはらな気持ち、本当はいつも誰かに寄り添っていたい気持ちの象徴であったとか、、、。天才って悲しいかも。

  

     


オランジュリー美術館 musee de l'orangerie

2010年08月01日 | Musée 美術館
8月1日(日)パリとパリ近郊の国立美術館では、毎月第一日曜日は無料で入館できます。こと芸術に関すると、フランス人は寛大になります。で、これを利用しない手はないので、我が家では美術館巡りが恒例になってます。人気ブログランキングへ今日は、チュイルリー公園の端に位置するコンコルド広場に面した、オランジュリー美術館に来ました。少し曇っていましたが、さほど暑くもなく、ちょうどいいかなと、、、。ここは、かの有名な、モネの睡蓮の絵が壁一面に展示されています。パリ市内を歩き回って、ちょっと疲れたなーという時でも、モネの睡蓮を長椅子に座ってボーっと見ていると結構癒されますよ。お試しあれ・・


  


モネの  睡蓮


  


  


  


  


 


ルノワール


   


   


 


    


 


   


 


マチス


     


            
















ロマン派美術館 musee Romantique

2010年04月08日 | Musée 美術館

19世紀に画家のアトリエとして使われ、現在は美術館兼サロンになっている。当時は男装の貴婦人ジョルジュ、サンドやショパン、ドラクロアなどの芸術家が集い語らい作品を発表していた。中庭でゆったりお茶していると、一瞬パリの喧騒など忘れてしまう。

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