前編からの続きです。
今回はフリーメーソンのシンボル『定規とコンパス(Compass and Square)』に隠された意味を数秘学の見地から考察してみます。
まず、そのために『スクエアリング・サークル(Squaring the circle)』と呼ばれる図形の意味を知る必要があります。
このシンボルは西欧社会のみならず、古代エジプトやギリシャから中国に至るまで各地で見つかっている世界的なものです。
正方形を大地、円を天空とすることで、全宇宙を象徴していると考えられています。
この意味するものは、神が宇宙を作ったのではなく宇宙の法則そのものが神であるという、自然科学にも通じる思想です。
さて、そこでもう一度フリーメーソンのシンボルを見てみます。
まず、コンパスは円を描くためのもので、シンボルの上に位置しています。
これは『スクエアリング・サークル』の円、つまり天空を意味しています。
その下にある定規は当然四角を描くためのものです。
これは大地を意味しています。
つまり、定規とコンパスは古来から存在する宇宙のシンボルと同じものを意味していたということになります。
では、中央の『G』の意味するところは何でしょうか?
神(GOD)や幾何学(GEOMETRY)など様々な説がありますが、ここで前回ご紹介したゲマトリアを思い出してみましょう。
『G』は中心かつ最大の『7』に当たり、数秘学上の至高の存在を意味していることがわかります。
そして、このシンボルの意味を知る上でもう一つ重要な数字が『47』です。
例えば、『定規とコンパス』が象徴する天と地『HEAVEN』と『EARTH』を数秘術に当てはめてみます。
HEAVEN 6+5+1+5+5+1 =23
EARTH 5+1+5+7+6 =24
天を表す23と地を表す24を足して『47』となります。
興味深いことに、20世紀に出されたフリーメーソンのバイブルと言われる本では、コンパスの開いた角度は『47度』になっているのです。
一方で、この『47』は「もっともランダムな数字」として広く知られています。
人間にとってもっとも意味がない、必然性がないと感じられる数字が『47』なのだそうです。
さて、後編では日本では煩悩の数としても知られる『108』を中心にその他の色々な数字についても数秘学的に読み解いていきます。
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