数に隠された暗号を読み解く知識を数秘学(ニューメオロジー)といいます。
今回ご紹介する『Coast To Coast AM』のゲスト、作家マーティリーズ(Marty Leeds)さんは、そんな数秘学を研究しています。
さて、前編は、アルファベットの人名や単語を数におきかえて様々な意味を見出すゲマトリア(数秘術の一種)についてご紹介します。
まずは数秘学の基礎を説明します。
以下のルールで、Gは7、Xは3というように各アルファベットに数字を当てはめます。
では、このルールをイエス・キリストに当てはめて、そこに隠された暗号を解読してみましょう。
JESUS CHRIST
45666 365567
■JESUS 45666
まずは「JESUS」を45と666に分けて考えます。
4と5を足した「9」は、キリスト教における天使の階級の数と一致します。
一方で、イエスの名に獣の数字として知られる「666」が含まれているのは、不自然な気がします。
ですが、リーズさんによれば、666は決して不吉な数字ではありません。
獣の数字の初出である「ヨハネ黙示録」の13章18節には、「これには知恵が求められる」と始まっています。
ということは、666は知恵の象徴だとも考えられるからです。
さらに、電話のプッシュホンのように数字を「三位一体」の並びにしてみます。
123 1+2+3=6
456 4+5+6=15 1+5=6
789 7+8+9=24 2+4=6
すると、ここにも「666」が現れます。
また、円周率パイのはじめから144桁の数字の合計は「666」となります。
このように、「666」は獣の数字ではなく、むしろ神聖な数字だと言えるのです。
また、45666をすべて足した数は27です。
27は「3の3乗」ですから、ここでもまた「三位一体」のシンボルが登場しています。
■CHRIST 365567
次に「CHRIST」の365に注目してみます。
これは言わずと知れた一年の周期であり、キリストの太陽神としての性格を表しています。
(キリストの復活や生誕日など太陽神であるホルスやアポロンの神話との類似が指摘されています)
■JESUS CHRIST 45666 365567
さらに「JUSUS」の27と「CHRIST」の32を足すと「59」になります。
例えば、カソリックのロザリオのビーズの数は「59」あります。
この数が何を表すのかは謎とされてきましたが、この一致はその手がかりとなるかもしれません。
このように数秘術を用いることで、言葉に隠された様々な意味を見出すことができるのです。
中編では『ダ・ヴィンチ・コード』でおなじみになったフリーメーソンのシンボルに隠された意味についてご紹介します。
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