Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

偉人に聖人なし?

2013-05-10 21:37:06 | コラム

世の中には歴史に名を残した偉人が結構います。
しかし、成し遂げたことの偉大さに反して、人格面ではあまり素晴らしいとはいえない人も多いです。

また、美しい物語や音楽を作る人でも作風から人物像を想像しているとウィキペディア先生に期待を粉砕されることも少なくありません。

個人的には素晴らしい才能を持っている人ほど人格が優れていて欲しいと思いたいころがあります。
というか、そうでないと世の中色々と報われない気がします。
しかし、私たちの知る多くの事実はそれに反しています。
むしろ、何かを成し遂げるために決して妥協せず、周りに迷惑かけてでも信念を曲げないある種の偏屈さを持っている人の方がずっと成功しているように思えます。

世の中を動かす人は決して聖人などではなくやり場のない怒りや不満を心中に抱えている人も多いです。
その不満を世の中に当てはめて、上手く時流に乗ったようなケースも結構あるんじゃないでしょうか?
キリストですら当時のユダヤ教を厳しく非難し、実のならないイジチクの木を怒って枯れさせるようなワンパクな一面を持っていました。

では聖人と呼ばれるような出来た人物はどうでしょう?
不自由があっても受け入れ、ささいなことにも感謝を忘れず、我を押し通さずに周りに気を使い、いつも笑顔を絶やさない…
例えば、宮沢賢治の『雨ニモ負ケズ』に出てくるような人物です。
こういう人は誰からも好かれ尊敬もされるでしょうけど、あまりにも人間ができすぎていて世の中を変える気も起きないかもしれません。

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芸能人の整形はなぜやりすぎる?

2013-05-09 22:24:59 | コラム

日本でも美容整形の垣根は大分低くなってきたとはいえ、まだまだ抵抗ある人が多いんじゃないでしょうか。
その分野の先進国といわれる韓国出身の知り合いの女性は実際、皆それと分かるプチ整形をしていました。

美しいことが仕事の芸能人ともなれば美容整形は当たり前の手段にすぎません。
聞くところによると女性芸能人が語学留学や充電期間などと称して海外に旅立つのは実のところ整形手術のためだとか。
あまりに頻繁に顔立ちが変わるので半ば公然の秘密となっている女性タレントさんもいます。
個人的には整形する前の方が良かったと思うことが多いです。
手を出したら最後、初めのうちはまだしもあれもこれもと直すうちにどんどん顔全体の辻褄が合わなくなってしまいます。

料理を作る時、味見を頻繁にしないようがいいと言われます。
味見をし過ぎるとどうしても濃くなってしまうからです。
また、美味しい料理も食べ慣れてくると段々と複雑なものや変わった風味が欲しくなります。
いわゆるグルメといわれる人たちです。

それと同じ事を整形をやりすぎてしまう芸能人の方に感じることがあります。

これに近い事は漫画家さん達のの絵柄にもいえます。
どの作家さんも絵柄に特に人気の高い時期があり、それを過ぎるとディフォルメがきつくなるか線が簡略化されていくことが多いです。

絵柄が大幅に変わった例としてよくあげられる萩原一至さんの「バスタード!」の本人による書き直し
右の絵のほうが良くも悪くもアクが強い感じがします

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ほんとうに怖い人

2013-05-08 22:04:26 | コラム

マフィアによって警察や市長までも命を奪われ、あげくに投入した軍隊のトップがマフィアに寝返るという某国の某地域ですが、今ほど治安が悪化していない時期に当地近くにしばらく住んでいた人に聞いた話です。
その人によれば茶飲み話にどこそこの誰彼を殺したというような男たちも、一見してどこにでもいる感じの気さくないい人たちなのだそうです。

本当にいるかどうかは別としてたとえ殺し屋でも日本人なら段々と人相が悪くなったり、明らかに一般人とは違う雰囲気をまとうようになるじゃないでしょうか。
我々もゴキブリや蚊を殺すことがありますが、気持ちが荒んでいくようなことはありません。
殺人もその程度にありふれた日常なら特に人格に大きな影響はないのかもしれません。

コンプレックスや恨みから人を傷つけるタイプはその心中が浮き出るかのごとく人相も悪くなります。
こういう人たちの心情に共感こそしないものの、心の変遷を理解することはできます。

ヒトラーは若いころは画家になること夢見、動物を可愛がり、姪の自殺に自殺を心配されるほど意気消沈したなど、人間的な面を感じさせるエピソードが結構あります。
スターリンとなると全くの無趣味で、二番目の妻も自殺に追い込み息子が捕虜となっても一片の情も見せず、にやけ顔も不気味で理解が難しくなります。

それにも増してポル・ポトがよく分かりません。
百万人近くの自国民を死に追いやった首謀者も、写真を見てもその辺を歩いているような普通のオジサンに見えます。
実際に取材したことがあるジャーナリストたちも口々に穏やかで物腰の柔らかい人であったと証言しています。

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今に伝わる古代エジプトの叡智

2013-05-07 21:28:41 | Coast to Coast AM

かつてクフ王の大ピラミッドを建造するほどの科学力を持っていたエジプトも今やお世辞にも先進国とは言えない状況です。
文化的にもイスラム化され、かの古代エジプト人の子孫に違いないはずの今の民衆からそのつながりを感じることはできません。

しかし、その叡智を今に伝える人たちは存在します。
今回ご紹介する『Coast to Coast AM』のゲスト、エジプト学の研究者ステファン・メーラー(Stephen Mehler)さんによればハキームと名乗る現地のエジプト人との出会いからそれは始まります。

彼は古来より少数の手によって語り継がれた古代エジプトの叡智の一端をメーラーさんに明かしました。
それは厳格な儀式にのっとってまだ10歳前後の少年たち数人のみに口伝されます。
その伝承によれば、地球の歴史は65000年のサイクルがあり、ちょうど今がそのサイクルの区切りの時期に当たるとのことです。
また人類の子孫は外界より訪れた42の種族によってもたらされたとのことで、当ラジオで度々俎上に上がる人類の起源を地球外の存在に求める説と合致しています。
どの種族をルーツに持つかによって今の人種が別れたと言います。

ケムト(Khemit)と呼ばれる旧エジプト人達により11000年前に作られた大ピラミッドは実は墓ではなくいわば動力装置だったとのことです。
メーラーさんに限らず多くのゲストが「音波」による力により大ピラミッドが作られたと考えています。

しかし、その文明もおおよそ1万年の様々な大規模な自然災害によって崩壊します。
これはアフリカ北部が砂漠化した時期や海底に見つかる裂け目の時期とも地質学的に重なるそうです。
当地がいわゆるパワースポットでなくなりそれに伴い人々の未知なる力も失われ、辛うじて極少数の人達により口伝で語り継がれるのみとなりました。

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同番組に度々ゲスト出演するグラハム・ハンコックさんは大ピラミッドとオリオン座の関連を指摘したので有名

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直感の源

2013-05-06 22:34:49 | コラム

ちょっと前に世間でいわゆる脳科学ブームが起きたことがありました。
色々と批判もあったようですが、特に右脳の働きが注目され直感力を鍛えるようなことも盛んに言われていました。
何かとリクツやデータによって説明したり理解することを求められる昨今、おろそかにされがちな直感が見直されたのかもしれません。

我々は物心つく頃には生まれ育った国の言語を自由に話せるようになっています。
文法を知らないにもかかわらず、間違った使い方にはなんとなく変な感じがします。
どう違うかといわれると上手く説明できないけれど、それでも違うのだけははっきりと分かるし、正しい答えもちゃんと出すことができます。

それを相手に一からリクツで説明しようとするのはとても骨が折れます。
例えば「~は」と「~が」の使い分けはできても、どう違うのか説明できる人はそんなに多くないのではないでしょうか。
しかし、我々は「なんとなく」でそれを上手に使い分けることができます。
これが直感の一つの特徴です。

その裏に網目のように入り組んだ複雑な法則があっても一瞬で正誤の判断がつくところが直感のすごいところです。
当の本人もその複雑さなんて考えたこともないにもかかわらずです。
逆に変に生半可なリクツや知識を持っていると間違えやすくなることさえあります。

では我々はどうやって日本語の「直感」を手に入れたのでしょうか?
時に間違えながらもたくさん聞いてたくさん喋ったからです。

直感を鍛えるためにはトライ・アンド・エラーに果敢に挑んで正解を身に着けていくことこそが大切です。

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守成は難し

2013-05-05 21:12:12 | コラム

ちょっと前のニュースになりますが欧州一のクラブを決めるチャンピオンズ・リーグの準決勝第一試合はバイエルンの圧勝となりました。
優勝はドイツのクラブ間で決せられることとなり、ブンデス・リーガの台頭を象徴的に表すこととなりました。

バイエルンの強さもさることながらサッカー史に残る強さを誇ったバルセロナの大敗が驚きです。
エースのメッシの怪我も一つの原因でしょうが、バルサは決して彼のワンマンチームではありません。
しかし、今シーズンは意識的にメッシにボールを集め、シーズン43得点という漫画のような得点をなお更新中です。
その華々しい活躍と裏腹に一試合12キロが当たり前の現代サッカーで8キロほどの走行距離とゴール前に特化したプレーばかり求められるのは、才能あふれる彼にはややかわいそうかもしれません。

つまりそれだけバルセロナのサッカーが特殊で、今回はその精緻に組み立てられた戦術ゆえの脆さが出たのかもしれません。

航空自衛隊愛称「ブルーインパルス」は練度を極めた変幻自在のアクロバット飛行が有名です。
そのドキュメンタリー番組内で、とある隊員から次の大会に向けた新技が提案されました。
難易度はかなり高いものの、成功すればきっと観衆からの称賛を浴びることはもちろん、ブルーインパルスの歴史に新たな1ページを刻むであろう大技です。
しかし、その提案は検討に検討を重ねた結果隊長によって却下されました。
その理由は「成功させることは可能だが、我々が去った後の隊員に伝え続けることが難しい」ということでした。

社会や組織において精妙にすぎた仕組みは美しくもはかなく、ほころびが出始めてからの崩壊もまた早いものです。
社会インフラの行き届いた現代社会の脆弱さを震災によって改めて知ることとなった人は僕を含めて多いのではないでしょうか。

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ファンと作家の共生

2013-05-04 21:30:38 | コラム

村上春樹さんの新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が早くもミリオンセールを突破し話題を呼んでいます。
ここにきてのハルキブームの再燃は大人の世界の云々は抜きにして純粋に驚きです。
僕自身初期の作品を数冊眺めてみた程度で大層な口もきけないのですが、これが村上さんの今後の作家活動にとって良いことなのかどうかは疑問です。

今や押しも押されぬ国内最大の動画サイトとなったニコニコ動画をよく観ていた頃のことです。
その頃にはとうのとっくにどこに出しても恥ずかしくない百合男子に仕上がっていた僕は百合好き女子の皆さんたちが投稿する「百合ラジ」の熱心なファンでした。
再生数が3~400くらいだったと思いますが、パーソナリティさん達の魅力もさることながら、そのキャラをうまく引き出すコメントやリスナーさん達のイラストも華を添えて本当に楽しかったです。

しかしゲームを実況する方やいわゆる「ニコ生主」と呼ばれる人の中には数千はおろか万単位の再生数を誇る人気者が結構います。
が、その絶大な人気とは裏腹にコメント欄はかなり荒れていたり、パターン化した定型文ばかりが目立っているケースも多いです。

塾の講師のバイトをしていた時に感じたことですが、反応を返してくれたりい質問をしてくれる生徒が多いと教える力も上がります。
つまり、送り手は受け手によって育てられるのです。
またそんな質の良い受け手を育てるのもまた送り手の資質のひとつです。
ですが、あまり興味本位のファンばかりが増えると、送り手を育ててくれる質の良い受け手の声が届きにくくなってしまいます。

作家も人気商売ですし数字も大事な評価基準のひとつです。
それが良ければ励みにもなるでしょうし、ファンを育てファンに育てられながら徐々に増やしていくのが理想です。


ごきげんようロードショー、通称「青ラジ」。パーソナリティの藍平様の織りなすトークとイジラレっぷりが素敵です

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意外と中二病な神の名

2013-05-03 21:41:10 | コラム

今を去ること5年ほど前、イギリスの19歳の少年が改名したことが話題を読んだことがありました。
訳すと「スーパーマン、スパイダーマン、バットマンよりも(略)速いキャプテン・ファンタスティック」というものです。

この珍ニュースを聞いた時、将来が心配なこの青年がなぜ「速い」にこだわったのか少し不思議でした。
自分なら「強い」とか「賢い」とか「カッコイイ」とかそういうことの方がずっと価値があると感じますし、おそらく多くの人がそうではないでしょうか?
しかし、その一方で彼のネーミングセンスの一端にピンときた事がありました。

それは日本の神様の名前です。

日本の神様の名前を見れば古代の日本人がどんなことが「すごい」ことだと感じていたが分かります。
それに応じて「尊称」がつけられているので。
例えば太陽神「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」からはその素晴らしさを「大きい」になぞらえているのが分かります。
剣術の神様でもある「武御雷(タケミカヅチ)」は「たけき=強い」こと、全国一祭られている八幡宮の神様「誉田別命(ホンダワケノミコト)」は「別=特別=スペシャル」なことです。

そこでスサノオの名は「建速須佐之男(たてはやすさのお)」ということもあります。
有力な神様だけあって「建」と「速」と二つも尊称がついています。
建は健と同じく強くて頑丈な意味ですが、ここに「速い」という語がついているのが面白いです。

ヒーローに憧れるヨーロッパの青年と神様を讃える古代日本人の気持ちとは意外と共通点があるのかもしれません。

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きらびやかを通り越してもはやサイケな埼玉は秩父の山奥にある三峯神社

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女同士は難しい?

2013-05-02 21:25:36 | コラム

あまりいい趣味とも思えませんが、知り合いの女性ができるとよく聞くことがありました。
化粧をするのは同性のためか異性のためかという質問です。
もちろんどちらか一方のためと割り切れるほど単純ではないですが、結構意見が別れます。

それによれば女らしい性格の人ほど同性のために化粧をする傾向があり、サバサバした男らしい性格の人ほど異性である男性のために化粧をする傾向があるように感じました。
(ここでいう化粧とはどこにいくのにもいちいちしなければならない面倒なマナーとしての化粧のことです)

このn=8くらいの独自の統計に基づくとこう結論づけることができます。
女っぽい性格の女性の方が同性をライバル視しており、男っぽい性格の女性の方が同性に対する仲間意識が強いということです。
割合で言えばもちろん女っぽい性格の女性の方がずっと多いです。

ふと大学を通ることがあれば前を通る女の子の服装の華やかさで女子校かそうでないかがわかります。
可愛い可愛くないはどうしても外見に依存するところが多いので、一見して優劣がつきやすいこともライバル関係を助長することになります。
また共感能力や感受性が強い女性にとって些細なことでも気になったり傷ついたりと相手との距離の取り方に悩む時期がある人も多いです。

何も女性同士の関係を貶したいわけではありません。
男には想像も及ばない世界で彼女たちはコミュニケーション能力や社会性を鍛えられるのです。
20代半ばくらいの男女で比べれば受け答えの確かさは女性の方がはるかに上です。

さらに結婚や子育てを経験したおばちゃん達の井戸端会議力には磨きがかかります。
震災による計画停電の時、公表がなかったにもかかわらず、実施翌日にはご近所界隈数百メートルの範囲に渡り一件単位で停電の時間帯を把握していた母親には驚くばかりでした。

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