
このブログのためにあるようなB級映画で久しぶりの嬉しさ。元より恐がりなんでホラー映画というのはVCDのジャケットだけ見て苦手だが、こういう生活感のある実用的な呪術映画というのはまさにタイ社会そのものの「癒し系スリラー」の範疇で好感度が高い。広告会社を舞台に主人公のヘレンが仕事上のトラブルを呪術により・・・・という、明快なコンセプト。現代タイ社会に息づいているタイ式黒魔術、白魔術などその根拠をヒンズー教、風水、占星術に遡るのか興味がある。
というのも赤服の象徴的リーダの中華系のタクシン元首相も何かというと風水で本社の出入り口を変更するほど、通信衛星を飛ばしていた大手通信会社の元創業オーナーとは思えない傾倒ぶりだった。一方のクーデターを決起したサンティ元陸軍司令官はイスラム教徒でやはり占星術を信じていたという新聞記事を読んだことがある。こんなことはタイの劇場国家たる所以の常識的なことで、日本だってフランス政府によると相当に政治的セクト(カルト)対策に注意を払っているらしく、お互いに胸を張って威張れる立場ではないのは同じこと。そしてこれに発展途上国特有の民主主義とか国際標準化とかが絡むと、もう真夜中のスパゲティのようにベッドにこぼして収拾が付かずに大変な騒ぎになる・・・という底辺に流れているオカルティズムを実際に体で体験している日本の学識者は少ない。
主人公のヘレンがCMプランナーとして都会で幸運とも言える念願の就職を果たした。しかし、オカマの上司にアイデアを横取りされ呪術に嵌まることになる。上司の同級生で恋人のクリエイターのチビデブカマの自然な演技は微笑ましいし、彼の上司も実際、タイの広告会社でよく見かける中間管理職風でまだ独身だろう。そして両親が親戚が会社の株を持っている若い女性の役員とこれも同一のレイヤーに配置され、この付近から何か違うと感じてくるのは途上国のキャッシュ容量の少なさとかサブカルが育つ余地のない悲しさだろう。ヘレンは容姿から推測すると南部の出身で、いくら両親が裕福でもこのチャイニーズ系ばかりのバンコクでの就職が簡単であるわけもなく、少ないチャンスをものにするために予め準備されたように黒魔術に嵌まる。
バンコクってチャチャイ政権時代に外資導入と「インドシナを戦場から市場に」政策を打ち出してから会社の創業とか、外資との合弁とかで政治家とか有識者や実力者は沢山の会社の株を持つ事になって信頼できる家族とか親戚に実質的な経営を委ねることになる。というかこれしか方法がなく、この映画中の舞台となっているカンタナもたしかシンガポールとの合弁でコンピュータによるCM製作のノウハウで今ではトップクラスの会社に成長している。重要なことはBOSEのある寝室やAppleのモニタがある自宅マンションや VWはすべて一流大学を卒業した若者にとって現実の日常生活に過ぎないこと。そして夜の気晴らしはRCAとかエカマイとかのクラブしか無いし、オカマではないセンスが良く教養のあり、経済力のある男を捜すのがいかに年頃の女性にとって難しいことなどを教えてくれる。
というのも赤服の象徴的リーダの中華系のタクシン元首相も何かというと風水で本社の出入り口を変更するほど、通信衛星を飛ばしていた大手通信会社の元創業オーナーとは思えない傾倒ぶりだった。一方のクーデターを決起したサンティ元陸軍司令官はイスラム教徒でやはり占星術を信じていたという新聞記事を読んだことがある。こんなことはタイの劇場国家たる所以の常識的なことで、日本だってフランス政府によると相当に政治的セクト(カルト)対策に注意を払っているらしく、お互いに胸を張って威張れる立場ではないのは同じこと。そしてこれに発展途上国特有の民主主義とか国際標準化とかが絡むと、もう真夜中のスパゲティのようにベッドにこぼして収拾が付かずに大変な騒ぎになる・・・という底辺に流れているオカルティズムを実際に体で体験している日本の学識者は少ない。
主人公のヘレンがCMプランナーとして都会で幸運とも言える念願の就職を果たした。しかし、オカマの上司にアイデアを横取りされ呪術に嵌まることになる。上司の同級生で恋人のクリエイターのチビデブカマの自然な演技は微笑ましいし、彼の上司も実際、タイの広告会社でよく見かける中間管理職風でまだ独身だろう。そして両親が親戚が会社の株を持っている若い女性の役員とこれも同一のレイヤーに配置され、この付近から何か違うと感じてくるのは途上国のキャッシュ容量の少なさとかサブカルが育つ余地のない悲しさだろう。ヘレンは容姿から推測すると南部の出身で、いくら両親が裕福でもこのチャイニーズ系ばかりのバンコクでの就職が簡単であるわけもなく、少ないチャンスをものにするために予め準備されたように黒魔術に嵌まる。
バンコクってチャチャイ政権時代に外資導入と「インドシナを戦場から市場に」政策を打ち出してから会社の創業とか、外資との合弁とかで政治家とか有識者や実力者は沢山の会社の株を持つ事になって信頼できる家族とか親戚に実質的な経営を委ねることになる。というかこれしか方法がなく、この映画中の舞台となっているカンタナもたしかシンガポールとの合弁でコンピュータによるCM製作のノウハウで今ではトップクラスの会社に成長している。重要なことはBOSEのある寝室やAppleのモニタがある自宅マンションや VWはすべて一流大学を卒業した若者にとって現実の日常生活に過ぎないこと。そして夜の気晴らしはRCAとかエカマイとかのクラブしか無いし、オカマではないセンスが良く教養のあり、経済力のある男を捜すのがいかに年頃の女性にとって難しいことなどを教えてくれる。
当然あるだろうけど、見たこととかなかったですね。
なんか、気になって見てみたくなりました
。
しかしタイトルと最後の部分(重要な事は~)との関連性がいまいち分からないのが疑問でした。
それをここまでアプローチできる事が素晴らしい
私も恐がりなので、そういう映画は苦手ですが、
ちょっと気になりますねぇ♪
恐いといっても癒されるのなら、ちょっと観てみようかな、っていう気になりますねぇ♪
じゃああんまり恐くないんですかねぇ^^;
だったら卑しい系スリラーの方がいいかな♪
いやらしい系スリラーもいいな。
だってあまり恐くないんですよね~^^;