
今年はクリス・ロックがアカデミー賞の司会に抜擢され、どういうブラック・ジョークが飛び出したんだろうと興味があったが、タイでは大抵ビデオ店の片隅に追いやられているNote UdomのこのVCDは最初からタイのブラックジョークが満載だ。「本当に可愛いね。こういう子供がもう少しすれば麻薬に手を出すんだよね」と客席で見に来ている小学生を舞台に上げてのジョークに観客は大笑い。こうした舞台がタイにあるとは思わなかった。彼はやはりあまりテレビでは見かけないが地道に人気があるコメディアンらしい。しかも題名が「Unseen」となっているのでようやく時代を超えて市場にでてきたものらしい。
タモリが出て来た当時もゴールデン街でやっていたあの不屈の名作「多国籍麻雀」のオチ部分が昭和天皇で締まっていたが、タイであんなジョークをやったら大変。あの下品きまわりない暗黒ジョークの殿堂であるクラブでも不敬罪で牢獄行きは間違いない。あとはタイ国軍と警察、そして宗教関連も避けた方が無難。「なんでかな~」と能天気なことは口には出さないが、茶化すのも命がけだ。そうなると、どこに庶民の本音があるのかというと、どうも見当たらない。多分言いたい事は沢山ある筈だが偽政者のほうが素早く「イサーン・キヨ(タイ東北部に緑を)」とか「タハーン・オットーン(軍人は耐え忍ぶ)」などの政策失敗のカモフラージュ的標語を先に作り出して平気でやり過ごしてしまうといういつものパターン。その後ろにはいつも超級カリスマであるプミポン国王が控えておりその存在は毎年大きくなるばかり。そして”その後”を心配することはないのだろうか。知り合いの米国人なんか「X-Dayは内線になるのは間違いないので直ぐに出国するね」と長年タイに住んでいる恩を忘れて平気でこう言っているが、冗談と100%笑い飛ばす事ができないのが怖い。
でもUDOMさんもタイの芸人と同じで共通しているのは芸の間の悪さはどうしようもない。タイの漫才でいつも気になるのがあのジョークとジョークの合間の太鼓とシンセサイザーの合いの手で、またこの合いの手が間が悪いときているので本当に気分が悪くなる。個人的にタイの漫才で一番好きなのがあの祭りの夜、煌々たる白色蛍光灯の下で演じられるドサ回りのレゲエの独特な言い回しのやり取り。タイ語の意味は分からないが浪曲と同じでなんとなく落としどころの雰囲気はつかみとることができるからだ。でもタイの”その後”の落としどころは?
タモリが出て来た当時もゴールデン街でやっていたあの不屈の名作「多国籍麻雀」のオチ部分が昭和天皇で締まっていたが、タイであんなジョークをやったら大変。あの下品きまわりない暗黒ジョークの殿堂であるクラブでも不敬罪で牢獄行きは間違いない。あとはタイ国軍と警察、そして宗教関連も避けた方が無難。「なんでかな~」と能天気なことは口には出さないが、茶化すのも命がけだ。そうなると、どこに庶民の本音があるのかというと、どうも見当たらない。多分言いたい事は沢山ある筈だが偽政者のほうが素早く「イサーン・キヨ(タイ東北部に緑を)」とか「タハーン・オットーン(軍人は耐え忍ぶ)」などの政策失敗のカモフラージュ的標語を先に作り出して平気でやり過ごしてしまうといういつものパターン。その後ろにはいつも超級カリスマであるプミポン国王が控えておりその存在は毎年大きくなるばかり。そして”その後”を心配することはないのだろうか。知り合いの米国人なんか「X-Dayは内線になるのは間違いないので直ぐに出国するね」と長年タイに住んでいる恩を忘れて平気でこう言っているが、冗談と100%笑い飛ばす事ができないのが怖い。
でもUDOMさんもタイの芸人と同じで共通しているのは芸の間の悪さはどうしようもない。タイの漫才でいつも気になるのがあのジョークとジョークの合間の太鼓とシンセサイザーの合いの手で、またこの合いの手が間が悪いときているので本当に気分が悪くなる。個人的にタイの漫才で一番好きなのがあの祭りの夜、煌々たる白色蛍光灯の下で演じられるドサ回りのレゲエの独特な言い回しのやり取り。タイ語の意味は分からないが浪曲と同じでなんとなく落としどころの雰囲気はつかみとることができるからだ。でもタイの”その後”の落としどころは?
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