スポーツクラブで同じバレエクラスに通うKさんから、「はつきさんは着物を着られるのでしょ。亡くなった母の着物を持ってきたので、着てもらえないかしら」と、今日突然、単衣着物を二着、その他、帯締めやバッグ、草履などをいただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/5d/5984899dabe698de7e5c0b09cd5db157.jpg)
<いただいた着物と洗った帯締>
着物はどちらも紬。手触りは結構固い。Kさんご自身は、どういった紬なのかご存じなかったようで、どういうものか何もおっしゃらなかったので、私には素材さえわからない。一つは藍色で(写真の上のもの)、白、赤、青といった色で一面に、柄が織り込まれているもの。北欧風といえなくもない。もう一つ(写真下)は、黄土色というか草黄色というか、格子柄に所々、ドットが織り込まれているもの。
あら、秋らしい単衣がほしいという声が聞こえちゃったかな?などと思って羽織ってみたら、裄はちょっと足りないが、身幅はえらく余る。うーん残念。特に藍色の方はかなり好みだったのに。裄だけならそうたいした直しではないが、身幅となるとちょっと厄介だ。せっかくだけど、お返しすることにした。
帯締めは、あるものを全部とりあえずもってこられたということで、なかにはかなり痛んで芯が見えているようなものもあり、比較的状態のよいものを選んで、ベンジンで洗ってみた(以前、「七緒」で見た方法)。これでだいぶ綺麗になったようだ。
いただいた着物や小物類は、あまり保存状態がよくなかったのか、畳んでいるのを開いてみると埃や細かなゴミがぱらぱらと落ちた。Kさんからはお母様の介護をされていたとうかがったので、きっと長年、ご本人が着ることなくしまいこまれていたのだろう。
見ず知らずの方の着物を譲ってもらうのは二度目だけど、この経験を通じて「着物を持つ」ということについて考えずにはいられなかった。
もしいま、私が死んでしまったら、今まで闇雲に集めた着物はどうなってしまうのか?夫が手入れをしてくれるとは到底思えない。子供がいないから、受け継いでくれる人はいないし、たとえ万が一これから生まれたとしても、その子が着物を着るかどうかわからない。妹や母も、着物を着る人ではないので、全てを引き受けてはくれないだろう。
そうなったら、本人はこれだけ愛着を持っている着物でも、私が死んだ後は単なるゴミじゃん。しかも、残された人に「貴重なものかもしれない・・・」「思いのこもったものだからせっかくなら・・・」と、すぐに捨てられなず、整理に多大な手間隙をかけされる“ゴミ”だから厄介だ。
そう思ったら黙っていられなくなって、「私とブログ仲間の黒猫さんはほとんどサイズが一緒だからね・・・」と夫に説明しだす私。いくらサイズが近いからって、夫から着物を渡された黒猫さんだって迷惑だろう(笑)。ま、死んだ後の心配よりは、いまこのとき、手持ちの着物をできるだけ着て活用することが先決か。それには、「あったらいいな」でお茶を濁すのではなく、心から着たいと思えるものを選んでいかなくちゃならないのだろうな。困ったことに、心から着てみたいと思える着物が多すぎるんであるが。私の場合。
本人にとっては大事なものでも他人にとってはゴミでしかないということを肝に銘じ、それなら私はへたに残すことなんぞ考えないで、楽しむだけ楽しんでいこうと思った次第。せめて引き取り可能性のある古着屋さんの連絡先ぐらいメモして残しておくか…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/16/867c7f937ae9f2c6c9edf0c1982a3af1.jpg)
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<いただいた着物と洗った帯締>
着物はどちらも紬。手触りは結構固い。Kさんご自身は、どういった紬なのかご存じなかったようで、どういうものか何もおっしゃらなかったので、私には素材さえわからない。一つは藍色で(写真の上のもの)、白、赤、青といった色で一面に、柄が織り込まれているもの。北欧風といえなくもない。もう一つ(写真下)は、黄土色というか草黄色というか、格子柄に所々、ドットが織り込まれているもの。
あら、秋らしい単衣がほしいという声が聞こえちゃったかな?などと思って羽織ってみたら、裄はちょっと足りないが、身幅はえらく余る。うーん残念。特に藍色の方はかなり好みだったのに。裄だけならそうたいした直しではないが、身幅となるとちょっと厄介だ。せっかくだけど、お返しすることにした。
帯締めは、あるものを全部とりあえずもってこられたということで、なかにはかなり痛んで芯が見えているようなものもあり、比較的状態のよいものを選んで、ベンジンで洗ってみた(以前、「七緒」で見た方法)。これでだいぶ綺麗になったようだ。
いただいた着物や小物類は、あまり保存状態がよくなかったのか、畳んでいるのを開いてみると埃や細かなゴミがぱらぱらと落ちた。Kさんからはお母様の介護をされていたとうかがったので、きっと長年、ご本人が着ることなくしまいこまれていたのだろう。
見ず知らずの方の着物を譲ってもらうのは二度目だけど、この経験を通じて「着物を持つ」ということについて考えずにはいられなかった。
もしいま、私が死んでしまったら、今まで闇雲に集めた着物はどうなってしまうのか?夫が手入れをしてくれるとは到底思えない。子供がいないから、受け継いでくれる人はいないし、たとえ万が一これから生まれたとしても、その子が着物を着るかどうかわからない。妹や母も、着物を着る人ではないので、全てを引き受けてはくれないだろう。
そうなったら、本人はこれだけ愛着を持っている着物でも、私が死んだ後は単なるゴミじゃん。しかも、残された人に「貴重なものかもしれない・・・」「思いのこもったものだからせっかくなら・・・」と、すぐに捨てられなず、整理に多大な手間隙をかけされる“ゴミ”だから厄介だ。
そう思ったら黙っていられなくなって、「私とブログ仲間の黒猫さんはほとんどサイズが一緒だからね・・・」と夫に説明しだす私。いくらサイズが近いからって、夫から着物を渡された黒猫さんだって迷惑だろう(笑)。ま、死んだ後の心配よりは、いまこのとき、手持ちの着物をできるだけ着て活用することが先決か。それには、「あったらいいな」でお茶を濁すのではなく、心から着たいと思えるものを選んでいかなくちゃならないのだろうな。困ったことに、心から着てみたいと思える着物が多すぎるんであるが。私の場合。
本人にとっては大事なものでも他人にとってはゴミでしかないということを肝に銘じ、それなら私はへたに残すことなんぞ考えないで、楽しむだけ楽しんでいこうと思った次第。せめて引き取り可能性のある古着屋さんの連絡先ぐらいメモして残しておくか…。
単衣の身幅直しならそんなに大変じゃないですよ。
そのまま2~3回着て洗い張りに出しちゃえば…なんちゃって
ワタシは姑のブカブカのは、まだそのまま着ておりますし
身内以外の方から回って来たのは、なるべく洗い張りに出してます。
気分的なものなんですが、そのままは着られなくって
>黒猫さんだって迷惑だろう
謹んで頂きます、笑
私の場合、大事な(お気に入り)着物とそうでもない着物に分かれていて、そうでもない着物は着古すつもりでお手入れも大雑把です。
大事なものはそれ程多くないのですが、結城は残金を払って是非はつきさんに、と思っています。って、なんかヘンな話になってきましたね、笑
知らない人からの着物は洗いばりしないと着たくないというのはわかります!よく考えてみると、気に入ったのに、お返ししようと思ったのは、どこかにそんな抵抗があったからと思い当たりました。まずはダメ元で自分で洗ってみようかな…。
とりあえず、カードの支払いはちゃんとすませてからダウンするのが基本と、心しておきます(笑)。
よぉく解ります。
By The Way!
形見分けの着物って、私もよくぶち当たるんよ (-"-)
形見分けじゃなくても、若い人にしか着れない着物だから…と云って手渡して下さる方も居らっしゃいます。
日舞や役者の関係の方々には御世話になっております。
ですが、私も自分の躰のサイズに合わない事が多々あるんです。
昔の着物だから、身丈も身幅も裄も全てお直しが必要な場合が多いんです。
私の場合、ちょっと腰高だから 余裕を持ってお端折りを出すのが大変なんです。
なので、最初の頃は何も云えず有難く頂戴していたのですが、
最近は正直に訳を話して、この着物に合う他の方に着て戴いた方が着物が喜ぶと思います…と
云って御返ししている次第です (;^_^A
折角のお志に申し訳ないんだけど、そぅさせて戴く事によって、自分も納得出来るんです。
人様から形見分けや身に着けなくなった物を頂くのは、時と場合によって難しい時があるよね (´ε`)
私も子どもがいないので、今ある着物は生きているうちに着倒すことに決めています
もっともそのころ、着物を着る文化がどうなっているかはわからないのですが…。
万一、突然私がこの世を去ったら、残った人たちの中で、「ゴミ」と思わず「思い出」と思ってくれる人に持っていってもらえばいいわー
そうだねー、S君のことは、じわじわとボディーブローのように思考に影響を与えてくれてるわ。
私は伝統的日本人体型で小柄だから、昭和の着物はわりと着られちゃうんだよね。それはそれで助かっているんだけど(^^;)。
せっかく頂いた着物、着るだけでなくリフォームできるだけの技術と時間があるといいのになあ…なんて妄想もし始めた今日この頃。
> 残った人たちの中で、「ゴミ」と思わず「思い出」と思ってくれる人に持っていってもらえばいいわ
四十九日あたりで、着物ドラフトとかしてもらえたらうれしいかも。着物仲間が集まって、遺された着物を入札。くじで落札者を決める~そんなことしてくれたら私にとっては良い法要になります。