汗と涙の着物生活 

突如着物に目覚め、ついに着物作成に挑戦。着付けに涙し、とどまらぬ物欲に冷や汗の毎日。

きものをプレゼン、きものでプレゼン

2010-09-16 | 考えたこと
水曜日、キャリアアドバイザー講座の一環で行われているプレゼンテーション講座を年休とって受講してきた。お天気が崩れるという予報だったので直前まで迷ったのだが、着物を着用していった。

この講座、プレゼン講座というだけあって、指示されたテーマに沿った2分程度の短いプレゼンを、参加メンバーの前に立って何度も行う。テーマは、「自己紹介」だったり、「自分の大好きなもの」だったり。

クラスも終わりが近づいてきた3時半ごろ、示されたプレゼンのテーマは「私の宝物について」だった。実はこのテーマについては、事前に考え、できれば宝物を持参するように指示があったのだ。

このテーマを受け、着物姿で全員の前に立つ私。
そう、もうおわかりですね。
私の選んだ「宝物」は、「きもの」。

実は、よくよく考えて着物を選んだというわけではない。宝物というと、家族とか命とかは他の人も選んでそうだし…と消去法で決めたというのが正直なところ。いや、もちろん大切にしているのだけれど、「宝物」というほどの強い気持ちがあるかというと、少々自信はなかったのだ。

でも、いざプレゼンをしてみると、やっぱり着物は私にとって、本当に大切な「宝物」であるという気持ちが生まれてきた。その理由は?
プレゼンで話した内容を、改めて文字にしてみよう。

「今日、着物姿の私もみて、びっくりされた方も多かったと思いますが、「宝物」持参ということで着物を着てまいりました。そういうと、何百万円もする高価な着物か?と思われるかもしれませんが、そういう話しではありません。私にとって着物は、”新しい世界への入口”という意味で、宝物なのです」

「新しい世界の一つは人脈の広がりです。着物を着るようになり、疑問があるとネットを使って調べるようになりました。そこで出会ったのは、それぞれの思いをつづっている着物愛好者たちのブログやコミュニティ。そこで出会った人と実際にお会いしたりオフ会に出かけるようになったり…。仕事ではまず出会えない職業や会社の方と着物を通じて知り合えました」

「もう一つの『新しい世界』は、日本を新しい目で見るようになったことです。着物は日本各地の伝統工芸で作られています。着物を着るようになって、こんなに日本の各地に豊かな染織文化があるということに気付きました。こんなに日本が多様性に富む国であることに感動させられました」

「私にとって、着物によって、新たな友人と知り合え、また日本の魅力を再発見できました。着物は、これからも大切にしていきたい宝物なのです」

プレゼン後、「実際に着物を着られて語られると説得力がある」とフィードバックいただいた。雨にも負けず、着物を着ていった甲斐もあったというもんです。
着物を通じて知り合った皆様に、改めて感謝!


<この日は、7月の京都 天神さんの骨董市で購入した洗える着物と帯。厳密には薄物だけど透け感が少ないのと、雨なので洗える着物にしたかったのとで選んだ。でもビジネスの場は、もう少しクールな感じにしたかったな…>

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2 コメント

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私の宝物ってなんだろうなぁ (黒猫)
2010-09-17 18:07:19
広~いネットの世界で出合って今は一緒に歌舞伎を観に行ったり、お買い物に行ったりするんですからホントに奇跡的な出会いで、考えると嬉しくなります。

これからもよろしくお付き合いください!

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こちらこそ (はつき)
2010-09-17 22:17:38
黒猫さん
いやほんとにこちらこそ、着物ばかりか歌舞伎や野球の世界もひろがり感謝です。
ネットを通じて感じた印象とリアルな印象って、そう違わないですよね。不思議…。
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