お茶の先生に連れられ、社中の方と「第五十回 清峰会茶会」に参加した。
5月のお茶会は悩ましい。
”さわやかな”季節をどう演出するか。
しかも暦の上では「立夏」を迎え、現実には袷の着物ではかなり辛い暑さの可能性もある。暑さ対策をどうするか?逆に急な冷え込みだってありうる。いまひとつ気候が読めない季節でもある。
素直に考えれば、お正月のセールで誂えた水色の江戸小紋なんぞが色合い的にも最適だろう。しかし、単衣の季節がもうすぐそこに迫っている。そのタイミングで、新しく着物をおろすのはちと抵抗を覚える。一回だけ着てお手入れに出すのは、もったいない。でもお茶会は外で待つ時間も長いし、畳の上をいざるので汚れそう・・。
…ぐだぐだと悩みを連ねてみたが、結局、新しい着物を着たい気持ちがまさり、水色の極鮫小紋をおろすことにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/12/5c395bb5e619462b4f44ea724d7c11f7.jpg)
<水色江戸小紋に白地の袋帯をあわせて。帯締めも白地にし、全体にさわやか系にしてみた。いちおう、紗の道行も着ていったが、帰りは手持ち。暑くて暑くて…>
お茶会のあった8日は、東京では初めて夏日となる暑さ。お茶会会場は畠山記念館。荏原製作所の創業者でもある実業家、畠山一清氏邸。庭園の中にお茶室が点在するので、各席の待ち時間は屋外で過ごすことになる。日向にいると、まるでサウナスーツ状態。せめてこれで痩せてくれればよいんだが(笑)。
幸い、庭園の木陰が豊富なため、日向にいる時間はそう多くはなかった。それに実際に一番暑いのはは茶室の中だ。大きなお茶会は、どの席も、閉じた空間にぎゅうぎゅうにお客を詰め混まれるから、じんわりと帯の下や手のひらが汗ばんでくる。茶道を「修行」とは良く言ったものだ。
(しかし客人はまだよい。亭主側の水屋ではもっと汗ばむ展開なのだろう…)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/1e/40db3ba12660bcfab0fd6739b38d3bef.jpg)
<記念館内の写真を撮り忘れてしまったので、記念館ホームぺージ写真を借用。まさにこの写真のように新緑が鮮やかでした>
帰宅して着物を脱いでみれば、胸のあたり裏側にピンク色の染みが!ぎゃ~。口紅でもつけてしまったかとあせったが、長襦袢のほうにはもっと同じ色の大きな染みが!!
どうも伊達締めの色が汗で落ちてしまったらしい。こんなことは初めてだ。自分で思っていた以上に暑くて汗をかいていたのか…。がっくり。
ちなみに暑さに耐え1日を過ごしたおかげで、茶券分四席(都千家、表千家、裏千家二席)全てを回ることができた。マラソンを完走したに等しい達成感!
また、お席を持たれた先生方の自慢のお道具も目の保養。わからないなりにも、歴史のあるものは何だか面持ちが違うような気がしてくるから不思議。特に、河合寛次郎作のお茶碗でいただけたときには、最近気になっていただけにちょっと感動。
また、「地震を鎮める」ことをテーマに、各席とも東大寺にちなんだお道具があったのも印象的だった。東大寺の奈良の大仏さまは、当時も地震による災厄を鎮めるために作られたものだからだ。最後に参加したお席では、実際に東大寺二月堂に飾られていたという紙花や台子などが使われていて印象的だった。
その後は、敷地内にある畠山美術館(春季展「国宝 離洛帖と蝶螺鈿蒔絵手箱―伝えられた日本の美―」開催中) で、先生の解説のもと、素晴らしい茶道具などのコレクションを拝見。呼び物の国宝は、残念ながら展示期間ではなかったのがちょっと残念。
いやいや、しかし疲れた。
こうしてみると、お茶ってやっぱり体力勝負だよ。
備忘のため、今回のために考えたコーディネートをアップしておきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/36/e5/74f50eb030a3ed742dffac307c64cca8_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/79/8b/9a82c709cfe66d8f939f2db517cf24d1_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/34/fa/6cc64644d100b123ecde82873e0f29ed_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/09/04/3f80139607ed8dde996d1a65cf569a04_s.jpg)
暑かったせいか、名古屋帯の人も結構いましたね。オレンジ色に丸柄の帯は、今年のおニューの名古屋帯。こちらでもよかったかも。
5月のお茶会は悩ましい。
”さわやかな”季節をどう演出するか。
しかも暦の上では「立夏」を迎え、現実には袷の着物ではかなり辛い暑さの可能性もある。暑さ対策をどうするか?逆に急な冷え込みだってありうる。いまひとつ気候が読めない季節でもある。
素直に考えれば、お正月のセールで誂えた水色の江戸小紋なんぞが色合い的にも最適だろう。しかし、単衣の季節がもうすぐそこに迫っている。そのタイミングで、新しく着物をおろすのはちと抵抗を覚える。一回だけ着てお手入れに出すのは、もったいない。でもお茶会は外で待つ時間も長いし、畳の上をいざるので汚れそう・・。
…ぐだぐだと悩みを連ねてみたが、結局、新しい着物を着たい気持ちがまさり、水色の極鮫小紋をおろすことにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/32/97d3eb97e25b9535269dc8b447a174a7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/12/5c395bb5e619462b4f44ea724d7c11f7.jpg)
<水色江戸小紋に白地の袋帯をあわせて。帯締めも白地にし、全体にさわやか系にしてみた。いちおう、紗の道行も着ていったが、帰りは手持ち。暑くて暑くて…>
お茶会のあった8日は、東京では初めて夏日となる暑さ。お茶会会場は畠山記念館。荏原製作所の創業者でもある実業家、畠山一清氏邸。庭園の中にお茶室が点在するので、各席の待ち時間は屋外で過ごすことになる。日向にいると、まるでサウナスーツ状態。せめてこれで痩せてくれればよいんだが(笑)。
幸い、庭園の木陰が豊富なため、日向にいる時間はそう多くはなかった。それに実際に一番暑いのはは茶室の中だ。大きなお茶会は、どの席も、閉じた空間にぎゅうぎゅうにお客を詰め混まれるから、じんわりと帯の下や手のひらが汗ばんでくる。茶道を「修行」とは良く言ったものだ。
(しかし客人はまだよい。亭主側の水屋ではもっと汗ばむ展開なのだろう…)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/1e/40db3ba12660bcfab0fd6739b38d3bef.jpg)
<記念館内の写真を撮り忘れてしまったので、記念館ホームぺージ写真を借用。まさにこの写真のように新緑が鮮やかでした>
帰宅して着物を脱いでみれば、胸のあたり裏側にピンク色の染みが!ぎゃ~。口紅でもつけてしまったかとあせったが、長襦袢のほうにはもっと同じ色の大きな染みが!!
どうも伊達締めの色が汗で落ちてしまったらしい。こんなことは初めてだ。自分で思っていた以上に暑くて汗をかいていたのか…。がっくり。
ちなみに暑さに耐え1日を過ごしたおかげで、茶券分四席(都千家、表千家、裏千家二席)全てを回ることができた。マラソンを完走したに等しい達成感!
また、お席を持たれた先生方の自慢のお道具も目の保養。わからないなりにも、歴史のあるものは何だか面持ちが違うような気がしてくるから不思議。特に、河合寛次郎作のお茶碗でいただけたときには、最近気になっていただけにちょっと感動。
また、「地震を鎮める」ことをテーマに、各席とも東大寺にちなんだお道具があったのも印象的だった。東大寺の奈良の大仏さまは、当時も地震による災厄を鎮めるために作られたものだからだ。最後に参加したお席では、実際に東大寺二月堂に飾られていたという紙花や台子などが使われていて印象的だった。
その後は、敷地内にある畠山美術館(春季展「国宝 離洛帖と蝶螺鈿蒔絵手箱―伝えられた日本の美―」開催中) で、先生の解説のもと、素晴らしい茶道具などのコレクションを拝見。呼び物の国宝は、残念ながら展示期間ではなかったのがちょっと残念。
いやいや、しかし疲れた。
こうしてみると、お茶ってやっぱり体力勝負だよ。
備忘のため、今回のために考えたコーディネートをアップしておきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/36/e5/74f50eb030a3ed742dffac307c64cca8_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/79/8b/9a82c709cfe66d8f939f2db517cf24d1_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/34/fa/6cc64644d100b123ecde82873e0f29ed_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/09/04/3f80139607ed8dde996d1a65cf569a04_s.jpg)
暑かったせいか、名古屋帯の人も結構いましたね。オレンジ色に丸柄の帯は、今年のおニューの名古屋帯。こちらでもよかったかも。
私も汗っかきなので気をつけないと!でも、暑くなってくると、水色とかの伊達締めにしています~。気分だけでも涼しく・・・。お茶室、暑そうですね。私なんか正座のひざ裏も汗かきますです。(汗)
袋帯には手が出ませんでした (^-^;;
帯板と帯枕は先月末からヘチマにスイッチしました
けっこう湿気のこもり具合が違う気がします。
長年、使ってきた伊達締めなのですが、こんなことは初めてでした。そろそろ買い換え時期?と、にわかにお買いもの熱が沸騰してます。私の物欲は沸点が低すぎて困ったものです。
おっしゃる通り長着と帯は仕方ないにしても、あまり見えないところは、夏物にしておけばよかったです。先生からは長襦袢も夏物にして良いのよ、半襟さえルール守ればと言われました。慣れ方はいろんなノウハウ持ってらっしゃいますね~。
あの日はハンパなく暑かったですよね~。結局私は単衣に八寸の帯で出掛けましたが、それでも汗だくでした。。
あの日は夏日だったのに、今日はダブルスコア(?)の寒さ。まだしばらくは、何を着たら良いか、悩ましい日が続きますね。
この江戸小紋、お店の対応にさんざん悩んだ件の着物です。誉めてもらえると、買った甲斐があります!
あ・・・あの件の着物なのですね。でもとーってもステキだから、結果オーライ
件の着物なのですが、結果オーライですよね(^^)v。あとは、できてしまった染みが落ちてくれれば、万々歳です。おろしたてに、染みができてしまうとは…。