呉服屋のファミリーセール（？）に初参戦

呉服業界にも、洋服でいうところのファミリーセールのようなイベントがある。ファミリーセールの定義は、招待券を持った人だけが入場でき広い会場を借り切って行われるといえばよいだろうか。今年初めてその「ファミリーセール」に出かける機会があった。

私が出かけたのは、在関東の老舗の呉服店が集まって開催される「呉盟会」なるもの。名前は以前からも聞いていたが、呉服屋で誂えるような機会はないワタクシ。これまではとんとご縁はなかった。ところが、ひょんなことから呉盟会に加入している呉服屋Tとご縁ができ、このたびワタクシもご招待状をいただいたのだ。（ちなみにご縁といっても、お直しを一度お願いしたというだけなのだけど）

しかし、昨年に続き、既に今年も中古の軽自動車1台はかるく買えるほど、着物に費やしているワタクシ。いくら安くなっているといっても、ない袖はふれません。

私A：「だめだめ。もう今年の着物予算は使い切ったでしょ。大幅オーバーでしょ。いっちゃだめ」
私B：「せっかくの機会よ。大丈夫、様子を見るだけで帰ってくればいいじゃない」
私A：「そんなこといったって、行ったら無事で済むわけないじゃない。『君子危うきに近寄らず』よ」
・・・心の中ではしばらくこんな葛藤が・・・。

しかし君子でもない私は生来の好奇心に抗えず、結局出かけることになったのだった。まあ見るだけは見てこよう、いざとなったら小物でも買ってくればいいじゃないか、と思って。

ええ、当然のことながら無事ではすみませんでした（涙）。

まずエレベーターを降りて受け付けすると、いきなり招待状を送ってくれた呉服屋が呼び出される。そこでお迎えがないと入れないらしい。
で、会場に入る前に恒例らしい抽選会。なんと私はそこで、一万円のお買い物券を当ててしまったのだ。おいしいという噂の、はずれくじの佃煮でよかったのに・・・。

そしてクロークで荷物、靴ともに預けさせられる。それと引き換えに渡される透明のビニールのショッピングバッグ。
会場に入ると、ファミリービジネスであるT店のご家族総出でお出迎え。あ、私の
バッグが・・・と思うまもなくクダンのショッピングバッグは彼らの一人が分捕り、他のスタッフもぴったり張り付く。
えー、いや、私一人で勝手に見ますから・・・とそそくさとその場を離れ、小物売り場を見ていると、いつの間にやらまた張り付いてくる。

張り付かれスタッフとお買い物券1万円のプレッシャーで、だんだんと「買い物しなくちゃ」という気になってくる。そしてそんな自分に気づき、「またお金使っちゃうんじゃないの？」と増す恐怖・・・。

結局のところ、今年は中古軽自動車にオプションがいくつかくっつくぐらいのお買い物額となったのだった。
もういい。もう行きません。
小物も気に入ったとはいえ、元値が結構お高くて、この値段出すならもっと他を探してみるべきだったかなあ、とちょいと反省。ましてや・・・。
まあ、そのうちこちらで戦利品（というのかな？）はご紹介したいと思います。
今は、敗北感いっぱい・・・。くやしい。自分が情けないっす。

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