「みどりの日」、いやいや、「昭和の日」に、今年の抱負にもあげた「一衣舎 春展」に行ってきた。抱負にあげた他の事柄は、ちいっとも守られていないので、このぐらいはと思いたったのである。
「一衣舎さん」は、「七緒」などの雑誌にもよく登場されるのでご存知の方も多いと思うが、カリスマ和裁士 木村さん主宰の仕立て屋工房。そのネットワークで集まった染めや織りの作家さんたちの展示会が、東京では毎春、行っているのだそうだ。
これまで、千葉の私の自宅からは会場が遠いこともあって、出かけるのを見送っていた。しかし今年は、着物の作り手にだんだんと興味がわいてきたせいか、「えいや!」と重い腰をあげ、きもの師匠のスガさんと出かけた。
会場は、久我山と千歳烏山の間にある「妙壽寺 鍋島客殿」。このあたりは関東大震災後に都心から被災した寺が移ってきてできた寺町とのこと。タクシーに乗ったものの、同じようなお寺が続くために探しながらそろそろと進む。
やっと見つけた妙壽寺は、ひときわ緑が濃く、世田谷区の文化財に指定されているという鍋島客殿も風情がある。
お庭には、宮澤賢治の歌碑も。
っつーことは、こちらは法華宗か。
建物の二階が展示会場。目の前に広げられる布にしばし我を忘れてしまう(^^;)。
私が作家さんに強く興味を持つようになったのは、昨年、萬代屋さんの展示会で新垣幸子さんの八重山上布作品を見てからのこと。着物が好きではあるが、しょせんは日々のものととらえていた私に、まさに「作品」として迫る迫力があった。
今回の一衣舎展で見た作品も同様に、どれも作家さんたちの個性豊か。かといってアクが強いというわけではなく、ちゃんと着る人に寄り添う控えめさも持っている。
せっかく来たのだから、合わせるぐらいはしてみようとトライしたのは、吉田美保子さんの抜けるような空色の着尺、青と黄の館山唐桟。どうも青がマイブームらしい(笑)。試さなかったけど、かなり心ひかれたのは和綿とぜんまいの混紡の着尺。夏単衣は梅雨の時期にかぶるということもあるから、これで単衣にしたら、雨の日でも心強いのではないか(なんちゅー贅沢!)。
最初私は気づかなかったのだが、ちょうど空色の着尺を試した時に、作家の吉田さんが居合わせていて、わざわざどんな風に織ったか、丁寧に説明してくださった。うわあ、そんなことしていただいたら手放せなくなってしまうではないか~~。体内にアドレナリンだかドーパミンだかが駆け巡る…。
しかしどう値札をひっくり返してみても、いまの私が買えるお値段にはならないわけで。
たとえ頑張ってお財布をひっくり返してみたとしても、とてもどれか一つになんて絞りきれない!
はやる気持ちをおさえ、一番ほしいものが買えないのなら中途半端なことはしない…と、何も買わずに会場を後にしたのであった。
しかし、作品も素敵だが、いらしている方のお着物姿もまた眼福。見たところ、過去に一衣舎展で誂えられた作品を着てこられた方も多い。うーーん、そんな優雅な着物生活、いつになったら実現できるのやら…。
その後、青山にある友人の開いた「かわかみ画廊」、銀座の「あかね画廊」、そして銀座三越の「サロン・ド・きもの」と梯子をし、アートと着物三昧の日となったのである。何も買っていないが、心は満腹。しあわせ!
<私はこの日、買った時に立ち会っていただいたスガさんにご披露すべく紫紺染を。ヤフオクで落札した緑色の紬の帯を合わせて。スガさんは、ゆうな染めに玉那霸有公さんの紅型帯という琉球揃え。いつもながらかっこいいー>
「一衣舎さん」は、「七緒」などの雑誌にもよく登場されるのでご存知の方も多いと思うが、カリスマ和裁士 木村さん主宰の仕立て屋工房。そのネットワークで集まった染めや織りの作家さんたちの展示会が、東京では毎春、行っているのだそうだ。
これまで、千葉の私の自宅からは会場が遠いこともあって、出かけるのを見送っていた。しかし今年は、着物の作り手にだんだんと興味がわいてきたせいか、「えいや!」と重い腰をあげ、きもの師匠のスガさんと出かけた。
会場は、久我山と千歳烏山の間にある「妙壽寺 鍋島客殿」。このあたりは関東大震災後に都心から被災した寺が移ってきてできた寺町とのこと。タクシーに乗ったものの、同じようなお寺が続くために探しながらそろそろと進む。
やっと見つけた妙壽寺は、ひときわ緑が濃く、世田谷区の文化財に指定されているという鍋島客殿も風情がある。
お庭には、宮澤賢治の歌碑も。
っつーことは、こちらは法華宗か。
建物の二階が展示会場。目の前に広げられる布にしばし我を忘れてしまう(^^;)。
私が作家さんに強く興味を持つようになったのは、昨年、萬代屋さんの展示会で新垣幸子さんの八重山上布作品を見てからのこと。着物が好きではあるが、しょせんは日々のものととらえていた私に、まさに「作品」として迫る迫力があった。
今回の一衣舎展で見た作品も同様に、どれも作家さんたちの個性豊か。かといってアクが強いというわけではなく、ちゃんと着る人に寄り添う控えめさも持っている。
せっかく来たのだから、合わせるぐらいはしてみようとトライしたのは、吉田美保子さんの抜けるような空色の着尺、青と黄の館山唐桟。どうも青がマイブームらしい(笑)。試さなかったけど、かなり心ひかれたのは和綿とぜんまいの混紡の着尺。夏単衣は梅雨の時期にかぶるということもあるから、これで単衣にしたら、雨の日でも心強いのではないか(なんちゅー贅沢!)。
最初私は気づかなかったのだが、ちょうど空色の着尺を試した時に、作家の吉田さんが居合わせていて、わざわざどんな風に織ったか、丁寧に説明してくださった。うわあ、そんなことしていただいたら手放せなくなってしまうではないか~~。体内にアドレナリンだかドーパミンだかが駆け巡る…。
しかしどう値札をひっくり返してみても、いまの私が買えるお値段にはならないわけで。
たとえ頑張ってお財布をひっくり返してみたとしても、とてもどれか一つになんて絞りきれない!
はやる気持ちをおさえ、一番ほしいものが買えないのなら中途半端なことはしない…と、何も買わずに会場を後にしたのであった。
しかし、作品も素敵だが、いらしている方のお着物姿もまた眼福。見たところ、過去に一衣舎展で誂えられた作品を着てこられた方も多い。うーーん、そんな優雅な着物生活、いつになったら実現できるのやら…。
その後、青山にある友人の開いた「かわかみ画廊」、銀座の「あかね画廊」、そして銀座三越の「サロン・ド・きもの」と梯子をし、アートと着物三昧の日となったのである。何も買っていないが、心は満腹。しあわせ!
<私はこの日、買った時に立ち会っていただいたスガさんにご披露すべく紫紺染を。ヤフオクで落札した緑色の紬の帯を合わせて。スガさんは、ゆうな染めに玉那霸有公さんの紅型帯という琉球揃え。いつもながらかっこいいー>
紫紺のお着物、落ち着きがありながらも、大人っぽくなりすぎず、本当によくお似合いですね。
吉田さんのブルーの着尺、いいですよねー。私も過日、お友達とうっとり、眺めてきました(眺めるだけ 笑)。
ほかの作家さんのものも、「日々のもの」を意識しつつちゃんと「個性」があって、着物を着るときの高揚感をもりたててくれるものばかり。私も眼と心の保養になりました。
パープルで統一したコーデ素敵~。藤の季節ということもあってパープルが着たいのですが冬のものしかなくて、写真を拝見しながらギリギリ歯ぎしりしております。
いろんな作家さんの作品を前にして、いろんなことを考えました。一番強く感じたのは、「まっとうに働かないと」ということ。経済的なことだけでなく、これだけ真摯に作られたものを纏うには、身につける側にもそれに相応しい心持ちが求められる気がしました。精進しなくては…(^^ゞ
この着物、最初は以前会ったときと同じ黒の蝶柄塩瀬を合わせようかと思ったのですが、この季節には重い気がして急遽、緑紬に変更。合うものがあってよかったです。当初、考えたより、着られる時期が長くなりそう(^^)v
紫の羽織欲しいんですよねー。
しかも暈し。いいですねー。
うふふ。この羽織ネットのリサイクルショップでゲットした、マイファースト羽織なのです。
ショップの中では比較的よいお値段だったしお直しも必要だったのですが、重宝しているので結局お買い得だったなー(^^)v
あまり褒めないでー!!(でも嬉しいです)
あの紫根染め、柄の大きさ、染めの華やかさ、本当にお似合いです。進めた責任も果たせるってもんですよ!
そして楽しく美しく、女性の人生というものまで考えさせられる展示会でしたね。私も働きます!
↓
ほんと目の保養というか目の毒と言うか(笑)
吉田さん、オレンジの効いた可愛い帯でしたね。
展示してあるのもいいけど、締めていらしてるのが
イチバンのツボでした♪
毎年、一衣舎積み立てをと思うんですが
いつも直前で崩れてしまいます (^-^;;;;
お付き合いいただき、ありがとうございました。スガさんも、あの紅型帯に合う帯締め見つかったそうでよかったですね。あの唐桟、すごーく似合ってましたよ(悪魔の囁き(^^)v)
吉田さんの格子の帯、どこか私も好きなクレーの絵を思わせるところがあって気になりました。余りに気になるものがありすぎて、多少の一会舎積み立てじゃ、間に合いそうもありません(^^ゞ