六月になった。
この時期にしか使えないお皿。壊したくないので飾るだけにしている。
近所に紫陽花の植わっているお宅がある。
枝が数本、洒落た鋳物の柵の間から道に向かってはみ出している。
空色の花は今が満開だ。
一段高くなった庭の芝生に沿って 色々な花のプランターも置いているのが、柵越しに見える。
そのお宅はなだらかな南斜面に建っていて、道を挟んで近くの農家さんが持つ 広い貸し駐車場がある。
塀には書道教室の看板が掛かっている。
それによると教室は水曜日と土曜日にあって、大人も子供も入れるそうだ。
時間も電話番号も書いてある。
何年か前それを見て電話したことがあった。
通うつもりで教室の詳細を尋ねたのだが、そのまま行かずじまいになってしまった。
門の前には自転車が数台停められるようにスペースが取ってある。
そこと道との境に設けてあるステンレスの2つの柵の上には、作り物の やはりステンレスのスズメが4羽ずつちょこんと留まっていて撫でてやりたくなる。
以前はよく自転車が停まっていた。
道は狭くて人も車もほとんど通らない。格好の犬の散歩道になっている。
もちろん私も毎日アルの散歩に使っている。
この時期にしか使えないお皿。壊したくないので飾るだけにしている。
絵柄をここまでしっかり描いてある皿は少ないのではないかな。
上手いなあと思う。