ベルサイユ宮殿では現在、「ベルサイユ宮殿を訪れた人たち 1682年~1789年」と題した展覧会を開催中。この催しは来年2月25日まで開かれている。
↓ この展覧会では、ルイ14世の時代からバスティーユ襲撃のあった1789年、ルイ16世の治世まで、ベルサイユ宮殿を訪れた世界各国の人びとに関する展示物を公開。訪問者たちが持参した贈り物(宝石・武器・衣装・絨毯等)が出展されている。当然オスカルやアンドレ、ジェローデルらも、国王に謁見を求める海外からの訪問者たちに会っていたはず。近衛隊に所属していれば欧米人のみならず、アジア人やアフリカの人々など多民族の人と関わる場面もあっただろう。VIPの警護に、ピリピリすることもあったはず。当時ヨーロッパの中でもひときわ文化が花開いていたフランスを目指し、ヨーロッパ・アジア・アフリカ・北アメリカから多くの王族・大使・芸術家・作家・哲学者・建築家・学者・旅行者が訪れた。
幾人かの訪問者を紹介すると…。
↓ 1787年、ベトナム最南部の国 Cochin Chinaから若き皇太子Phuc Canhが、フランスからの援助を求め、教育係と共に宮殿を訪れた。これはフランス滞在中に描かれた肖像画。服装はフランスであつらえたもの?エキゾチックでハンサムな皇太子に、宮殿内の人々は舞い上がったとか。オスカルは彼に対しどんな印象を持っただろう?
↓ アメリカから政治家そして物理学者でもあるベンジャミン・フランクリンが1776年、アメリカ独立戦争にフランスからの援軍を求めて訪れる。彼はフランス社交界でずいぶんマダムたちにもてたらしい。現在アメリカの100ドル紙幣には、この人の肖像画が描かれている。
↓ 1788年、南インド地方から3人の大使が派遣される。その中の1人がMohammed Ousman Kahn。彼らはルイ16世に祖国からの信任状を手渡す際、ぎっしりと金を取り付けたハンカチを贈った。これは彼らの国では相手への最高の尊敬を表す。
↓ 1784年、スウェーデンからグスタフ3世が2度目の訪問を果たした。彼は非常にフランス贔屓。「ハガ伯爵」と偽名を使い、オペラ見物などあちこちに出かける。この肖像画を見る限り、なかなかのイケメンでおしゃれ。オスカルは当然、ハガ伯爵はグスタフ3世だと気づいていたはず。のちにフェルゼンはグスタフ3世の臣下となり、フランスに派遣される。(グスタフ3世が彼とアントワネットとの関係を利用し、スパイ活動をさせたとの説もある。)グスタフ3世は帰国後、スウェーデンにもオペラ座や劇場を建て演劇を楽しんだが1792年、ストックホルムのオペラ座で開かれた仮面舞踏会で暗殺された。
この展覧会はフランスでの公開を終えると、2018年4月9日から同年7月29日まで、ニューヨークのメトロポリタン・ミュージアムでも開催される。そのあとは…日本でも公開くれないかな。
読んでくださり、本当にありがとうございます。
>ぜひ日本でも!と思いますね。行けなくても図録とかあったら欲しいです。
本当に日本でも公開してほしいです。2017年の「ベルばら」を振り返ると、池田先生の作品展と新作エピソードロザリー編、そして数々のコラボグッズが思い出されます。コラボグッズのあまりの多さについて行けず、「ベルばら」イコールコラボグッズになりつつあるのが少々寂しかったです。なりふり構わず何でもコラボするのも、どうなんだろうと。すみません、つまらぬことを呟いてしまいました。
>ムリなさらずに長く続けて下さると嬉しいです。
ありがとうございます。来年もぼちぼち綴っていこうと思いますので、オスカーさまにもお付き合いいただけると嬉しいです。
ぜひ日本でも!と思いますね。行けなくても図録とかあったら欲しいです。
しばらく更新がなかったので体調をくずされたのかな、とか気になっていましたが、お忙しい中、ステキな話題を取り上げられて下さりありがとうございました。ムリなさらずに長く続けて下さると嬉しいです。
時間のある時、お邪魔してみますね。
>とにかく、更新に胸を撫で下ろしております
ご心配をおかけしてしまい、すみません。ボチボチ書いていこうと思っています。
>私にとって図書館📖同然の場所。また、お世話になります。って、パクり宣言
図書館だなんてとんでもない!!こんな記事でよければ、どうぞいつでもお好きに使ってください。
>どうぞ、お身体、十分にご自愛下さいませ
おれんぢぺこさまもご自愛ください。もう12月25日に向けてのSSは、準備されているのでしょうか?
>国王、王妃の負担は幾ばくかと思われます
アントワネットは、外国からの訪問者への謁見も、だんだん重荷に感じていったでしょうね。プチ・トリアノンや農場へ逃避したのも、こうした謁見が一因だったかもしれません。
>私も1日だけタイムスリップできるなら、その時代に行って、こっそり宮殿を見て回りたいなぁ。怪しくてオスカルに捕まるという
私も同じです。見目麗しい近衛隊の面々を、実際に見てみたいです。それからアントワネットの盛った髪型も。
>でも、この展覧会、日本に来てくれませんかねぇ。
NYでの展覧会のあと、できることなら日本でも公開してほしいと切に望みます。面白い切り口から迫っていますので。
>ブログも、ご負担にならぬよう、細く長く続けていただけると嬉しいです
ありがとうございます。「こんなこと書いて、何になるんだろう?」と思ったりもしましたが、これからもボチボチと書いていこうと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
とにかく、更新に胸を撫で下ろしております😃🎶
ありがとうございます💓💓💓
りら様宅は、私にとって図書館📖同然の場所。
また、お世話になります。って、パクり宣言(爆)😆💣✨
どうぞ、お身体、十分にご自愛下さいませ❗
久しぶりの記事のアップ、嬉しいです😊。
読者の方のコメントの返信に色々有り、と書いてらしたので心配していました。
この記事もとても興味深いです。
そうですよね、フランスなら、国内に限らず、色々な国から謁見を求めて訪れる人も多かったことでしょう。珍しい贈り物に心踊らせたりもしたでしょうが、国王、王妃の負担は幾ばくかと思われます。私も1日だけタイムスリップできるなら、その時代に行って、こっそり宮殿を見て回りたいなぁ。怪しくてオスカルに捕まるという…すみません、くだらない妄想でした。
でも、この展覧会、日本に来てくれませんかねぇ。
気づけば年末で、周りも慌ただしくなって来ました。
気温差も大きいので、ご自愛下さいませ。
ブログも、ご負担にならぬよう、細く長く続けていただけると嬉しいです。