
1793年10月16日、午後12時15分、パリの革命広場(現在のコンコルド広場)で、アントワネットが処刑された。
↓ 「不幸になってみて初めて、人は自分が何者であるのかがわかるのです。」裁判官たちからの時には品のない告発(自分の息子に、性的行為を強要した)にも屈することなく、堂々とした態度で見事に切り返し、裁判を傍聴していた女性たちから賛同を得たアントワネット。しかしこの裁判は最初から結論が出ており、どんなにアントワネットが自分のしてきた行いを、正しく説明しようとも判決を覆すことはできなかった。
↓ 漫画「ベルばら」の冒頭は1755年、ヨーロッパの3つの違った国々に生まれたキャラクターの紹介から始まる。出生順ではない。連載開始時、池田先生はアントワネットを中心に据えた物語の展開を考えていたためだろう。まずフェルゼンから。
↓ 次いでオスカル。
↓ 最後にアントワネット。
↓ 1793年10月16日、アントワネット処刑。
↓ 漫画の最終ページには、暴徒に撲殺されたフェルゼンの絵の上に、3人のメイン・キャラクターのフルネームと誕生日が書かれている。こちらは出生順。ラストシーンが再び冒頭に戻るのは、最初と最後で整合性を持たせるため?同じ年に生まれた3人だけど、出生順とは逆にこの世を去っていく。連載をしていくうちにオスカルの人気がぐんぐん上昇していき、アンドレの存在感も増し「もしかしたらオスカルがメインに?」と思ったけれど、最終ページを見ると3人の生涯を描いた作品であることを改めて感じる。連載が終了して約45年経過したけれど、何度読み返しても飽きることはなく不朽の名作である。
↓ アントワネットが着たかもしれない1770年のローヴ・ア・ラ・フランセーズ。
↓ 1770年~1775年のもの。ローヴ・ア・ラ・フランセーズを優雅に着こなせる女性は、あとにも先にもアントワネットただ一人かもしれない。
読んでくださり、どうもありがとうございます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます