Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

「1789 バスティーユの恋人たち」

2015-07-04 23:38:25 | つぶやき

 1789年7月14日をテーマにしたフランスのミュージカル。日本では宝塚が今回初演。同じフランス革命を題材にした作品でも「ベルばら」とは全く趣が異なる。

 宝塚の「ベルばら」からは、どこかこってりした浪花節の世界が感じられる。けれど「1789」はわりとあっさりとした味付けとでも言うか、お涙頂戴の脚本ではない。主人公のロナンは農民。父親を王党派に殺害され、革命に身を投じていくのだけれど、あまり彼の心情に感情移入できなかった。むしろ第1部では享楽に明け暮れるマリー・アントワネットが、第2部で真の王妃に目覚める姿にぐっときた。またこの作品、群衆パワーが半端ではない。役名のない多数の生徒さん達が演じる民衆のコーラスやダンスがとても迫力があり、主役のロナンが霞むほど。いつも一番豪華な衣装を着て、明るいスポットライトを浴び、いやがおうでもトップスター至上主義の宝塚にしては、とても異色の作品である。見終えて「この作品の真の主役は、民衆たちかも?」と思えてきた。既にチケットは千秋楽公演まで完売。近い将来、別の組で再演があるだろうか?



2 コメント

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私も見ました! (みぃ)
2015-07-05 00:52:05
こんばんは。5月の初めに見ました。
あまり宝塚宝塚していませんでした。
ギヨタン博士と発明品が出て来て、ルイ16世が模型に夢中の場面が何回も。皮肉だな…と。
アントワネットとフェルゼンがパレ・ロワイヤルの片隅で密会するのは…??オリジナルがそうだったのでしょうか…。
フィナーレのデュエットダンスはお決まりだけど、敵対していた庶民のロナンと王妃アントワネットが踊るのも…??
でも、迫力ある群舞に満足しました。
宝塚が苦手な人も大丈夫かな~?
東京はそんなに取れませんか。私が行った時は立ち見の人いなかったです。

帝劇公演のメインキャストが発表されましたね。ロナンをWキャストで小池徹平くんが!ファンなんです!でも、歌って踊れるのかな…?心配です(笑)
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みぃさま (りら)
2015-07-05 01:16:51
 コメントをありがとうございます。ギヨタン博士の場面は、ブラックユーモアだなと思いました。こういうのがいかにもフランスっぽい気がします。(でもちょっとくどかったですね。)あまりいつもの宝塚っぽくない作品だなあって感じました。ムラで評判が良ければ、東京は必ずチケ難になります。

 みぃさまは小池徹平さんのファンでしたか?あの人、今までミュージカルの舞台に出たことがありましたっけ?これから来年の4月に向けて歌とダンスを猛特訓ですね。神田沙也加さんと組む回を見たいです。
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