ゲランの香水「王妃の花束」

　香水の老舗ブランドゲランと、ヴェルサイユ宮殿によるコラボ企画。売上金の一部は、宮殿の修復費用に充てられる。期間限定販売。

　ゲランと言えば「ミツコ」が有名。明治期、日本からヨーロッパの名門貴族クーデンホーフ家に嫁いだ実在の伯爵夫人をイメージした香水。試したことはないけれど、きっと気品ある香りがするのだろう。

　今回発売されるのはフランス語でLe Bouquet De La Reine（王妃のための花束）と命名された香水。

　シリアルナンバー入りの限定品。２０１６年２月１７日から同年５月１６日までに申し込んだ人だけが購入できる。７月１日から８月１日の間に商品発送。125mlサイズで、税込５５０ユーロ。（１ユーロ１２６円で換算すると、約６９，３００円。）

　どんな香りかというと…（以下コピペ）

　調香師ティエリー・ワッサーは、壮麗な香りの花束を作るために、最も高貴なエッセンスの数々を選びました。その1つはジャスミンの花。これは自分の小トリアノン宮殿で香水を上品に身に着けて楽しんでいたマリー=アントワネット王妃が大変好んだ花の1つでした。香水は、ガルバナムとベルガモットのグリーンノートとシトラスノートで軽やかに花開き、次いで、カラブリア原産のロイヤルジャスミンの官能的な香りが、シクラメン、フリージア、スズランのフレッシュな春の花で飾られた舞踏会をリードします。バックに漂うアンバーグリスとホワイトムスクが、壮麗な香りをさらに見事に高めます。

　ガルバナムはセリ科の植物で、香料に使われるゴム状の樹脂。カラブリアはイタリア南部の地名。ネットの写真からは香りが伝わってこないのが残念。解説から想像すると、華やかでしかもセクシーな香り？瓶のデザインは太陽王をかたどっている。しかし…いいお値段ですね。けれど売り上げの一部が修復に使われるとなれば、この価格でも買う方がいるでしょう。

　期間限定の予約販売なので興味のある方は、次をクリックしてください。

https://bouquetdelareine.chateauversailles.fr/ja/commande?ipa=8

　アントワネットや、ドイツ・バイエルン地方の国王だったルードヴィッヒ２世（白鳥城を造った王）は、在位中は自分のための城や農場を国税で建造し国民の非難を浴びたけれど、現在はフランスやドイツの貴重な観光資金源として貢献していると思うと、何とも奇妙な気持ちに駆られる。

　読んでくださり、ありがとうございます。