生涯ただ一度のオスカルのドレス姿---父親であるジャルジェ将軍も、一目見たかっただろうか?
先の新作エピソード「ジェローデル編」で、ソフィアはコンティ大公妃の舞踏会会場ですぐ、外国からの貴婦人=オスカルであることを見抜き、それをジェローデルに伝える。女性の勘の鋭さと、ソフィアの頭の良さが感じ取れる場面でもある。
いったいどれだけの人がオスカルがドレスを着たことを知っていたのか?まずばあや、アンドレ、そしてジャルジェ夫人。夫人は、眩しそうにオスカルのドレス姿を見つめるアンドレの後ろで、優しく微笑んでいる。オスカルが身につけている宝石類は、ジャルジェ家に代々伝わるものだろうか?ジャルジェ夫人も若い時はこれをつけて、将軍と踊ったのだろうか?オスカル付きの侍女2人も、ばあやの後ろでオスカルのドレス姿を見つめている。アンドレに「す---すばらしく きれいだ」と褒められたオスカルは「一生に一度くらい こんなかっこうも悪くないだろう。けれど父上には内緒だぞ。」と周囲に言っている。
生まれた時から自分を男として育ててきた父親にドレス姿を見られるのは、裸を見られるのと同じくらい、オスカルには恥ずかしいことだったのだろうか?父親と言うよりも将軍。だから彼の前では娘というより、軍人として存在せねばと思い続けていたのだろうか?それともただ単に恥ずかしかったのか?
そしてジャルジェ将軍は、そうとわかっていれば、オスカルのドレス姿を見たかっただろうか?将軍とて人の親。オスカルの美貌を内心自慢と誇りに思っていたかもしれない。オスカルの死後、夫人から「実はオスカルは一度だけ---。」と事実を聞かされ、その姿を見ることができずさぞ悔んだのでは?
ばあやと夫人はなぜオスカルが突然「ドレスを着たい」と言い出したのか、真意はわかっていたのか?原作を読む限り、ばあやも夫人も、オスカルの切ない片想いに気づいていないように見える。オスカルを舞踏会へ送り出したあと、二人でオスカルの女心について、あれこれ語っただろうか?
たった一度のオスカルのドレス姿から、いろんなことが想像できる。来週発売のゼクシィ2月号の別冊では、ぜひジャルジェ将軍にも、娘の花嫁姿を見てほしい。今日は問いかけの多い文ばかりで、読みづらくて申し訳ありません。
読んでくださり、どうもありがとうございます。
ジャルジェ将軍の目はいつも厳しく、鋭いです。でも、その奥深くには父親としての優しい瞳が隠れていると、思います。
ばあやさんの計らいで、物陰特等席から愛娘のただ一度のドレス姿その瞳に写す事が出来たと、私は思います。オスカル様も、きっと父親の瞳に気付き心と心で微笑みあっていたのでは…。舞踏会って、何でもゆるされる夢の空間と、信じます。次の日には二人とも何もなかった様に職務に励むのでしょうか。長々と、語ってしまいました。すみません。深く追及してしまいがちですね。
実は将軍はばあやの粋な計らいで、オスカルのドレス姿を目にしていた---ああ、そのようなことを考えてみたこともありませんでした。ばあやなら---それもありえますね。そして実はオスカルは父の視線に気づきながらも、敢えて知らぬそぶりをして---。素敵なエピソードになりますね。
今と違って娯楽が少なかった当時、舞踏会は男女の出会いの場であり、貴族たちが長く厳しい冬の夜を明るく楽しく過ごす場であり、ひととき現実を忘れられる空間だったのでしょうね。
そして翌日は、いつもと同じようにすれ違う人たち。新作エピソード・ジェローデル編の後編でも、オスカルの後ろからついて行くジェローデルが、ドレス姿のオスカルを思い浮かべ、複雑な表情を見せますね。
私もついつい深く追求してしまいますし、それがまた楽しいのです。
私のサイト名、おっしゃる通り、窓の伝説によって導かれ結ばれた二人を祝福したお花から頂きました。君影草という可愛い別名も、あります。フランスでは、花嫁に贈る風習があるとか…
幸、少ないヒロインには、最高のプレゼント、思わず、花の精になり『よかったネ!』と、声をかけてあげたい、見開き2ページ、大好きなシーンです。
そんなオルフェウスの窓の香りたっぷりの映画が明日あります。りら様に、観てほしいと、思います。
19日、NHK BS プレミアム PM11時45分より
題名 『オーケストラ』
最初は、やや緊張たタッチ、後半、胸に、ぐっと感じます。
お薦めします!
私の大好きな フランス映画ですU+1F3B5
今夜11時45分からの映画「オーケストラ」は、録画して週末に見ますね。ヨーロッパの映画は叙情的なものが多くて、ハリウッドのようなけばけばしさがなくて好きです。楽しみにしています。
体の芯から冷えるような寒さです。どうかお体を大切にしてください。
トークショーの時もファンの方の、話を聞いて、JAM ばらの時の絵がやっぱり評判がよくなかったのには安心しました。私もどうも受け付けなく、外伝をもっているのですが、全部読んでいません。
JAM も中学生の時、毎月かってはいたのですが、まだ子供で他の人が描いているでは、とファンレターに書いてみました。
忘れた頃に返事が来て「作家というのは絵が段々変わっていくものなんですよ」とかいてありました。
確かに色々池田作品を取り寄せ読みましたが、短編集などはそれぞれの他の漫画家さんかと思われるかんじです。が、それも長いファンをやっているからこそですよね。
「おにいさまへ…」はとっても好きな作品になりました。
好きなキャラの薫の君が乳がんでなくなるなど、ショッキングでしたが、池田先生らしくてそれもいいです。
また、近いうち、講演会やサイン会など開催してほしいとおもっています。
実は私、オスカル亡くなる間際に回想する場面のチョイスが不満で---。以前、このブログでも吠えてしまいました。「えーっ、この場面なの?」みたいなコマがいくつかあり--。サンボさまも機会があればご覧ください。
この絵のフェルゼンが着ている宮廷服の色が、ゼクシィ別冊付録でアンドレが着用している式服と同じ色かなと思っています。
「外伝」は「黒衣の伯爵夫人」の絵は、連載直後に描かれているので、とてもきれいです。それ以外の外伝は、オスカルもアンドレも別人のように描かれていますが、興味深い台詞が多いですよ。とりあえず文字だけでも追ってみてはいかがでしょう?「ジャルジェ将軍の隠し子あらわる」などは、アンドレの本音(オスカルが軍人をやめて、普通の女性として生きていくことを願っている)がチラッと伺えます。
「おにいさまへ---」は、私も薫の君のラストがショックでした。でも最後まで愛する人と一緒にいられて、幸せだったのではないかとも思います。
私もなるべく生で池田先生のお話を聞きたいです。先生を見ていると、元気をもらえるんですよね。適度にユーモアがあって、しかもとても中味の濃いお話をされます。コンサートなどがあれば、聞いてみたいです。