Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

原作とマンガの「アンジェリク」

2015-03-27 20:20:59 | つぶやき

 文庫本第1巻「アンジェリク」がまもなく読み終わる。そこで図書館に行き、木原敏江先生によるプリンセス・コミックス「アンジェリク 全5巻」を借りてきた。

 文庫本第1巻は461ページあり、「これ、全部読めるだろうか?」と確信が持てなかった。なかなか読書する時間がまとめて取れず、細切れに5~10ページ読んでは今日は終了とか、病院で診察待ちの時間を利用するなどして少しずつ読んできた。最初は退屈だったけれど、ヒロインのアンジェリクが美しい乙女に成長し、顔に醜い傷があり、不自由な脚で歩くジョフレと結婚してから、一気に加速して読めた。

 これは異型の男性に最初は怖れを頂きながらも、最終的に崇拝する物語だ--と思った。ヨーロッパにはこの手のお話が多い。「オペラ座の怪人」「美女と野獣」、ちょっと毛色は違うけれど「ノートルダムのせむし男」そして「エレファントマン」。醜い容姿をしているのは、なぜかいつも男性で、女性の異型は聞いたことがない。やはり女性は美しくないとだめなのか。そして異形の男性たちは一芸に秀でている、教養がある、愛情深いなど、その容姿とは裏腹に女性を惹きつける魅力を持ち合わせている。

 木原先生から読者へのメッセージは次のとおり。

 あの膨大な原作を、少女向けに優しくわかりやすく潤色し、マンガ化したとのこと。木原版「アンジェリク」の世界に、どっぷり浸ってみたい。

 読んでくださり、ありがとうございます。



2 コメント

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ドジさまバージョン (ミント)
2015-03-28 09:28:19
お読みになりましたか?私は最初友人から借りて一気読みでした。異形のものとはいえ、ペイラック麗しいですよね。そのへんは少女漫画(^o^)。
私が原作買ったのは、宝塚が上演したすぐ直後。
なんでも1巻を景品にしたとかで、近所の本屋さんでも1巻のみ売り切れでなかなか手に入らなかったのを覚えています。この頃の木原先生の作品、きっとあたたかい先生のお人柄が作品に溢れていて大好きです。
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ミントさま (りら)
2015-03-28 22:48:46
 コメントをありがとうございます。原作ではペイラックは、アンジェリクよりもずっと年上の大人の男という設定になっていますが、さすがにこれでは少女マンガとしては?と判断したのでしょうね、木原先生は顔に傷があっても、若く美しいペイラックに生まれ変わらせました。まだ全部読んでいません。

 宝塚が上演---麻実れいさんと、遥くららさんのコンビでしたか?ミントさまはご覧になったのでしょうか?確かに宝塚向きの作品です。
 昭和の少女漫画っていいなと思いながら、読んでいます。
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