
マリア・テレジアの食卓に出されていたパイ風のケーキ「ミルヒラーム・シュトゥルーデル」。17世紀末の料理本に、レシピが載っている。おそらくアントワネットもウィーンで食べていたであろう、そして彼女がフランスに伝えたかもしれないこのケーキ。ことによるとばあやがジャルジェ家で焼いていたのでは?
このパイはアントワネットの父であるフランツ1世の大好物でもあった。「ミルヒラーム」はサワークリーム、「シュトゥルーデル」は渦巻きを意味する。
作り方
1 泡立てた卵白と砂糖の中に、トプフェン(牛乳やヤギ・水牛などの乳に、酸やキモシンなどの酵素を作用 させてできる凝固物で、 フレッシュチーズ の一種)・サワークリーム・溶かしバター・レーズンを入れる。
2 これらを紙のように薄く伸ばしたパイ生地で巻いて、オーブンで焼く。
3 粗熱を取ってから粉糖をかけ、バニラ・ソースと共にいただく。
このバニラ・ソースを吸った薄い皮と、サワークリームが絶妙にマッチし、何とも言えないまろやかな風味を醸し出すらしい。パイ生地で巻く材料を、りんごやキルシェ(さくらんぼ)、ぶどうなどに変えてもいい。
こちらはりんご入りのシュトゥルーデル。(アプフェル・シュトゥルーデル)
これはチェリー入り。
レーズン入りがこちら。
アントワネットは御輿入れに際し、ショコラ職人をわざわざウィーンからヴェルサイユに連れてきたくらいだから、きっとお菓子職人もフランスに呼んでいるのではないだろうか?ヴェルサイユの食卓にウィーン菓子が並び、やがてそれがフランス貴族の家にも伝わっていった。ばあやお手製のシュトゥルーデルを「へぇ~、これがアントワネットさまの故郷のお菓子なのか。」と言いながら、オスカルとアンドレが仲良く食べている姿を思い浮かべてしまった。
読んでくださり、ありがとうございます。
またまた日が過ぎた記事への書き込み失礼いたします。
今日は、九州はすごい風と雨で、熊本の避難されている皆様は『どげんしよっちゃかねぇ(どうしているかしら)』と思いつつ、くまモンマークの海苔と同じくくまモンの絵が載った餃子を買って帰りました。
ところで。この記事、UPされた日から関心持ってました。でも材料が“トプフェン???”そんな物手に入るの?と気になって『ミルヒラーム・シュトゥルーデル レシピ』で検索したら材料はりら様がご紹介くださっている物と違ったのですが、Cから始まる最大手のサイト様を筆頭にかなりのヒットがありました。。。で!思い出したのですが、以前パン教室に通っていた時に、これの生地がパンで作るバージョンのような物を作った事があるんです!! うん
拙作の次回(もしくは次々回)UP時に、以前コメントさせていただいたサボワ菓子の私が作った画像を一緒に載せます
紙のシフォン型も買ったので、連休中にまた作ってみます。頑張って、ミルヒラーム・シュトゥルーデルにもチャレンジしてみようかしら
>くまモンマークの海苔と同じくくまモンの絵が載った餃子を買って帰りました。
この3月、気仙沼産のワカメを買い、味噌汁に入れています。熊本の物産が手に入るようになったら、ぜひ買います。こうして被災地の物産を買うことも、自分にできるささやかな支援だと思っています。今は外出先で募金箱があると、少額ですがお金を入れるようにしています。
おれんぢぺこさま、ミルヒラーム・シュトゥルーデルをぜひお作りになってください!今はネットで検索すると、レシピがすぐhitする便利な時代です。自分がフランス語やドイツ語を理解できたなら、18世紀のヨーロッパ事情について、もっといろんな史料を読むことができるのに・・・と残念に思うことがあります。おれんぢぺこさまお手製の、サボワ菓子の画像を楽しみにしております。どんなお話と共に、このお菓子が登場するのか、今は全く想像できません。期待して待っております。更新が楽しみです。おれんぢぺこさまはとても緻密で繊細なお話を書かれますが、お菓子作りをされる時も、丁寧に心をこめて台所に立たれるのでしょうね。素晴らしいです。