故きを温ねて新しきを知る
子 日わく
シ ノタマワク
故きを温ねて新しきを知る、
フルキヲタズネテ アタラシキヲシル
以て師と為るべし。
モッテ シトナルベシ
現代語訳
先生は おっしゃった。
過去の教えや事柄をよく学び、そこから新しい考えや
将来の行くべき道を知ることが できる者は、
よき師となることができる。
参照
温故知新の出典になります。
「温」は あたためるとも読みます。
私たちが古典に心惹かれるは なぜでしょう。
心を穏やかにしてくれる、あるいは人生の悩みや迷いを
解決するヒントがたくさん含まれているからではないでしょうか。
過去に学び、将来を見通す。
そうすると自然と今 何をすべきかがわかってきます。
古いものと新しいもの、それぞれを理解できる人こそが、
よき 師になれるのです。
人生の師は、私たちの身近にも必ずいるのです。
子 日わく、
シ ノタマワク
朝に 道を聞けば、
アシタニ ミチヲキケバ
夕に 死すとも可なり。
ユウベニ シストモカナリ
現代語訳
先生は おっしゃった。
ある日の朝、仁の道がわかったら、
私は その晩に死んでしまってもかまわない。
参照
物事の 道理。
人の あるべき姿。
あるいは 人生そのもの。
道の解釈も いろいろに考えられます。
人生は簡単ではなく、迷いも困難もあり、
それを解決しながら進んでいくものなのでしょう。
明確な答えは きっとどこにもないのです。
思索を巡らし、考え続ける。
人生は 哲学そのもののような気がします。
悩み迷っても、
それでも自分で切り開いていく人生は素敵です。
故きを温ねて新しきを知る、
この章句も、学校で習ったのを覚えています。
有名な 五十章句・・・本日にて終わります。
なぞり書きより、毎日 ブログに入力することで
改めて 論語を理解(少しですが😅)できたと思っています。
皆様のおかげです・・・ありがとうございました。
一昨日、{奥の細道}と{枕の草子}が届きました。
文字練習を兼ねて、脳トレしたいと思っています。
旅行等が、体力的・経済的に無理な私は、
芭蕉と一緒に 深川から大垣まで、旅したいと思います。
とても 長旅(ぐうたらな私は時間がかかる)になりそうです…(笑)