己を修めて以て百姓を安んず
子路(シロ)、君子を問(ト)う。
子 日(ノタマ)わく、己(オノレ)を修めて以(モツ)て敬(ケイ)す。
日(イ)わく、斯(カ)くの如きのみか。
日(ノタマ)わく、己を修めて以て人を安(ヤス)んず。
日(イ)わく、斯くの如きのみか。
日(ノタマ)わく、己を修めて以て百姓(ヒャクセイ)を安(ヤス)んず。
己を修めて以て百姓を安んずるは、
堯(キョウ)・ 舜(シュン)も其(ソ)れ猶(ナオ)諸(コレ)を病(ヤ)めり。
現代語訳
子路が君子について尋ねると、先生は おっしゃった。
「自らの修養に務め、つつしみ深くすることができる人だ」。
子路は さらに尋ねた。
「それだけで君子といえますか」と。
先生は おっしゃった。
「自分の修養に務め、人民を安らかにすることだ」。
子路は
「ただ その程度でよいのでしょうか」と尋ねた。
先生は、
「自分の修養に心がけ、すべての人民を安らかにすることだ。
このことは、あの聖天使の堯や舜でさえ、
難しいこととして悩んだことなのだ」と結んだ。
季康子(キコウシ)、政(マツリゴト)を孔子に問う。
孔子対(コタ)えて日(ノタマ)わく、政(セイ)は正(セイ)なり。
子帥(ヒキ)いるに正(タダ)しきを以てすれば、
孰(タレ)か敢(アエ)て正(タダ)しからざらん。
現代語訳
季康子(魯の国の太夫)が政治について孔子に尋ねた。
先生が 答えられた。
「政は正という意味です。
あなたが、率先して正しくされたなら、
誰があえて不正を行いましょうか。」
参照
「政は正なり。」 とても有名な一言です。
正しいことを行う。 過ちを正しくする。
あたりまえのことですが、実践するのは意外と難しいですね。
政治だけではなく、人のあり方そのものの基本に思えます。
政は正なり・・・本当に 素晴らしい言葉だと思います。
政治家の方には、今一度 論語を思い出してほしいです。
国の政治に限らず、社会生活そのものの基本ですよね。
でも・・・正って 難しいですよね・・・。
考え方・感じ方によって、それぞれ 正って違ってくると思うのです。
例えば、今日のネットニュース・・・。
{自治会で班長めぐり、障害有無を書かされ自殺}
読んでて とても気の毒に思えました。
自治会と町内会とかの区別は 私は よくわかりませんが
住民を守るための組織だと思ってはいます…が!!
役は 順番だから・ 慣習だから・ それから寄付金・ 云々、
田舎では、従うのが{正}だと思われてる方々が多いです。
活動されてる方々は 元気なお年寄りが ほとんどです。
助け合いは大切ですが、各自 それぞれ 事情があるのです。
負担にならないように 市が 考えるべきではと思うのですが。