2021年7月訪問
始めて仏教の戒律が伝わりました 鑑真和上 唐招提寺 奈良
仏教では、僧になるためには師から仏教の戒律を学ばなければなりません。
しかし仏教が伝来したものの子の戒律を教える師がいませんでした。
そこで遣唐使で唐に行った『興福寺』の榮叡と普が
その時代高名であった鑑真(688~763)に日本への戒律の伝授(受戒)を依頼しました。
街道沿いに立つ石塔
『鑑真』は5回の来日の失敗後の6回目天平勝宝五年(753)に来日しました。
翌天平勝宝六年に東大寺大仏殿の戒壇で聖武上皇に正式な受戒を行いました。
これで日本でも受戒ができるようになったわけです。
『唐招提寺南大門』
『唐招提寺』は「新井田部親王」の旧宅の地を賜って戒律ができるお寺を開きました。
この時代『鑑真』が唐から渡ってきて、ここに落ち着くまで
どのような苦労があったのでしょう、現代人の私には計り知れません
『唐招提寺金堂』奈良時代の金堂としては唯一の遺構です。
勿論幾たびもの改築を経てはいますが、いまだに当時の佇まいを伝えています。
正面は太くがっしりとした八本の柱に支えられています。
この八本の柱の間隔は真ん中が広く徐々に狭くなっているそうです。
どうしてそうしたかというと、仏像を運び入れるためではないかと考えられています。
時は七月ちょうど蓮の花が咲いていました。
他のお寺でも蓮の花を見ましたが、このとても凛とした雰囲気を持つ
『唐招提寺』によく合う花だと感じました。
八重の蓮ですね。とても色合いが美しい。