2021年7月訪問
天平の面影を残す 唐招提寺 奈良
『唐招提寺』の中に一歩足を踏み入れると、とても静謐な感じがします。
心が穏やかになりとてもリラックスした気分になります。
たぶん『唐招提寺』の波長が私にプラスにシンクロをしているからでしょう。
玉砂利が敷き詰められた空間はきれいに掃き清められています。
『唐招提寺』には、いにしえの天平の空気が満ちています。
それは、日本最古といわれる、『金堂』から醸し出される雰囲気なのかもしれません。
とてもきれいなフォルムで、見る者を魅了します。
「天平の甍」で有名なのは屋根の左右に据えられている「鴟尾」です。
向かって左側のものは創建当初のもので、1200年の長きにわたっています。
庭を散策していて『松尾芭蕉』の句碑を見つけました。
貞享5年(1688)に鑑真和上坐像をお参りしました。
その時に『芭蕉』が詠んだ「若葉して御目の雫拭はばや」の句が刻まれています。
たぶん(芭蕉)自身もともに涙したことと思います。