レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1483)
ミケランジェロ・ブオナローティ(1474-1564)
ラファエロ・サンティ(1483-1520)
三人がルネサンスを代表する芸術家と評価されています。
ボッティチェリ(1455年-1510年)
「学芸たちの集いに導かれる青年」(1483-1485頃)
この三人にくらべると少し評価が低いボッティチェリですが、私はボッティチエリの描く女性がとても好きです。
この作品の主題はある青年がヴィーナスから七つのリベラルアーツを送られるというものです。
たぶんこの青年は、作品を注文した施主の一人か、教養を送られている対象者ですから、この作品を送られた人かもしれません。若い女性と手をつないでいるので、結婚祝いに描かれたのかもしれません。
文法・弁証法・修辞学・算術・音楽・幾何学・天文学すべてがギリシャの哲学や学問です、それらの物がルネサンスのフィレンツェの青年に贈られるという、極めて明確な象徴として描いたのでしょう。
ヴィーナスはひときわ高い位置から青年に何かを語っています、経年のひび割れのために表情は分かりにくいのですが、温かく優しく青年に知識を伝達したいるのでしょう。
それにしても、青年と手をつないで知る女性の可憐さには心打たれます。